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みなさん、こんにちは。

ニュージーランドと言えば羊、と直ちに連想されるほど、羊はニュージーランドのシンボルとも言える動物であり、実質的にも国の産業を支える重要な家畜です。

1980年代には、国民の人口約300万人に対して7,000万頭の羊が飼育されていましたが、2016年の調査ではその数は2,700万頭に減少しています。

しかしそれでも、人口は400万人ですから、人よりもはるかに多くの羊がいます。

 

かつては主にウール製品のために飼われていた羊ですが、近年はマトンやラムと言った食肉用が主です。また、プラセンタやラノリンのように、美容健康製品としても世界中で人気があり、ニュージーランドの重要な収入源となっています。

ニュージーランドの羊ファームで、羊たちがどんな風に飼育されて育っているかを、現地スタッフが、実際に近くのファームを春に訪れた時の記事をお届けします。

 

生まれたばかりの仔羊。小さな体に対して、たくましい足。

出産ラッシュの羊ファーム

 

ニュージーランドの春の訪れは9月です。

雨の多い暗い冬が終わり、木蓮、水仙、ジンチョウゲ、桜など、日本人にも馴染みの深い花々が、家々の庭に咲き始め、コーファイのような在来の野生の花には野鳥のトゥイが群がります。

そしてファームでは新しい草と、そして命が芽吹きます。

8月の終わりから9月にかけて、羊ファームにはたくさんの仔羊が誕生します。

大きなお腹をかかえた母羊は、出産の時が来るとゴロンと横になって息みます。

 

ニュージーランドでは羊は広い土地に放牧され、普通は羊用の小屋はありません。

お産も人が手伝うことなく、母羊たちは思い思いの場所で、自力で出産します。

但し、たまたま出産に苦しんでいる羊を見た農夫は、ちょっと手を貸してやるようですが、基本的に羊は人間を周りに寄せ付けないため、近づくとむっくり起き上がって、大きなお腹を抱えてよろよろと逃げてしまいます。

逃げられないほど苦しんでいる羊でも、農夫がちょっと体の向きを変えてやると、するすると仔羊が出てくることがあります。

 

普通羊は、1年に1度、1頭、または2頭の仔羊を出産しますが、まれに3頭の場合もあります。

母羊のおっぱいは二つしかないので、三つ子の場合は競争で勝った仔だけが吸え、3頭とも育つのは簡単なことではありません。

生まれたばかりの羊でも、小さな体に比べて意外に足は大きく、真っ白な毛がふさふさと生えているんですよ。

 

羊移動中。

 

羊の出産は年に一度

 

先ほども書いたように、羊の出産は年に1度です。

出産時期は、季節と関連していて、新芽の芽吹く冬の終わりから春にかけてです。

日本を含む北半球では2月から3月が出産ラッシュですが、季節が逆である南半球では8月から9月にかけて生まれます。

実は羊はニュージーランドにもともといた動物ではありません。18世紀にヨーロッパ人が一緒に連れてきた家畜です。

 

北半球では3月に出産するような体のメカニズムを持っていた羊たちが、地球の裏側に住むようになると、9月に出産するようになるとは、見事な適用能力ではありませんか?

また、あまり知られていませんが、実は羊の尾は犬のように長いのです。

そのままにしておくと糞尿がついて、病気になりやすくなるため、衛生と健康のために、子供のうちに切ってしまいます。

羊は非常に丈夫な動物で、元来病気になることも少なく、投薬もほとんどされません。

 

見えにくいのですが、真ん中辺に母羊と双子の仔羊がいます。

 

羊母子の時間

 

この時期ファームでは、仔羊を傍らに連れたやせ細った母羊の姿をよく目にします。

丈夫な羊でも、やはり出産は大仕事。母子ともに命をかけた営みです。出産で死んでしまう羊や、死産も少なからずあります。

無事出産した後、母親の大きなお腹のふくらみはなくなりますが、今度は後ろ足の付け根のおっぱいが丸々としているのが目につきます。

仔羊たちは、草をはむ母のおっぱいに必死でつかまり、一生懸命ミルクを飲みます。

 

人が近づくと母親は逃げて行きますが、子供たちもそれに習い、「ベエエ~、べエエ~」(本当にそう聞こえるんですよ)と情けない大声をあげ、ひたすら母の後を追いかけてゆきます。

生まれたばかりでまだ歩けない仔羊をみようと近づくと、母親は子供を気にしながら離れますが、心配そうに近くで待っていて、人が離れると、急いで走って子供のもとに寄り添います。

 

この時期見られるしっぽの長い仔羊もなかなか可愛く、ジャンプした時にぴょーんと尻尾がはねる様子はかなりキュートです。

春が終わり夏に向けては、ニュージーランドがますます美しい季節を迎えるとともに、生まれた羊たちもすくすく成長してゆきます。

(こちらの記事は9月にアップした記事の再投稿です。