プラセンタ注射とサプリのアレルギー症状の違いと安全性について
2020年4月4日更年期障害のプラセンタ治療 プラセンタ注射とプラセンタサプリの違い
2020年4月4日
プラセンタと聞くと、美容効果やアンチエイジング効果を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、効能効果はそれだけにとどまりません。
更年期障害の症状改善、生理痛やPMS(生理前症候群)の改善、ストレス緩和など様々な効果が期待できます。
数ある効能効果の中でも今回ご紹介したいの「アレルギー性鼻炎への症状改善」です。
プラセンタサプリを摂取すると、つらいアレルギー性鼻炎の症状を改善することはできるのでしょうか?
アレルギー疾患におすすめのプラセンタ
私達の体には抗原抗体反応と呼ばれる免疫反応があります。
この抗原抗体反応はウイルスや病原菌など体外からの抗原に対して、体内で抗原を撃退する抗体を作って戦わせるのです。
しかしダニ、カビ、花粉などアレルギーを引き起こす抗原物質であるアレルゲンが体内に侵入してくると、抗体の働きが過剰になりすぎて、正常な細胞まで攻撃されてしまうことがあります。
その際に発症するのが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、気管支喘息などのアレルギー性疾患になります。
プラセンタには免疫調節機能があり、その他抗炎症作用、抗アレルギー作用、内分泌調節作用、基礎代謝向上作用などもあるため、トータル的なアレルギー性疾患の症状改善に有効なのです。
アレルギー性鼻炎とは?
アレルギー性鼻炎とは鼻炎の中でもアレルゲンが原因となって引き起こされる鼻炎症状になります。
アレルゲンとなるのがハウスダスト、ダニ、花粉などです。
春先に起こる辛い花粉症も、アレルギー性鼻炎の一種になります。
プラセンタがアレルギー性鼻炎に良いメカニズムが知りたい!
プラセンタがアレルギー性鼻炎などアレルギー性疾患の症状改善に効果があることが分かりました。
ここでは詳しいメカニズムについてまとめてみましょう。
アレルギー性鼻炎はほこりやハウスダストなどのアレルゲン(異物)に鼻の粘膜が過剰反応を起こすことで、異常な働きをするリンパ球が増加してしまいます。
増加した異常なリンパ球によって、アレルギー性鼻炎の症状が起こります。
プラセンタは、この異常な働きをするリンパ球をプラセンタによって減少させることができます。
異常な働きをするリンパ球が減少すれば、アレルギー性鼻炎の症状自体も改善していきます。
さらに詳しく分かりやすく端的にまとめてみましょう。
・アレルギー性鼻炎の原因となるアレルゲンが体内に侵入した際に、Th2(リンパ球)がB細胞(リンパ球)を刺激して、IgE抗原体(抗体)を大量に生成
↓
・IgE抗原体が大量に作られた状態で、アレルゲンが体内に侵入すると、ヒスタミン(化学伝達物質)が放出される
↓
・ヒスタミンが毛細血管を刺激し、鼻水、涙などの粘膜分泌を促進。粘膜は過敏な状態になり、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状をひき超す
この一連の流れがアレルギー症状になります。
プラセンタはこのTh2、B細胞と呼ばれる2つのリンパ球を減少させる働きがあります。
つまり、
・Th2、B細胞(リンパ球)がプラセンタによって減少する
↓
・アレルゲンが体内に侵入した際に作られるIgE抗原体(抗体)量が減る
↓
・アレルゲンが体内に侵入しても、IgE抗原体量が少なくなっているので、放出されるヒスタミン(化学伝達物質)量も減少する
↓
・アレルギー反応も少なくなり、症状が落ち着く
という流れになります。
プラセンタは細胞再生促進効果に優れています。この働きによって異常なリンパ球を排除してくれるので、アレルギー性鼻炎や花粉症などアレルギー体質自体が改善されやすくなります。
特にアレルギー疾患の中でも
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
においては、高い症状改善効果が報告されています。
またプラセンタには免疫抑制物質が含まれているとも言われています。
プラセンタを抽出する胎盤には、母体が胎児を異物として誤認して攻撃しないように免疫抑制物質が含まれています。
この免疫抑制物質自体が、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を改善する働きがあるとも言われています。
まとめると、プラセンタのアレルギー性鼻炎に関する効果のメカニズム(作用)は
- リンパ球(Th2、B細胞)の減少作用
- 免疫抑制物質によるアレルギー症状改善
の2つのメカニズムがあることが分かりました。
毎年春先は花粉症で悩まされる方、アレルギー性鼻炎の症状がひどい方などは、プラセンタサプリを試してみるとよいかもしれませんね!