プラセンタの飲み合わせを考えてみよう(基礎編)
2018年9月7日美腸な人は認知症リスクが低い!腸活は早めにスタートするのが肝心
2018年9月8日前回は、“腸内環境と臭い”についてご説明しました。
腸内細菌が唾液や汗の質にまで影響を及ぼすことがお分かりいただけたと思います。
腸は「こんなところにも?」というほど、体内のさまざまな部分と繋がりを持っています。
腸内環境がその人のからだを支配しているものであることから、腸は「第二の脳」といわれています。
最近の研究では、わたしたちの感情やストレス、嗜好など脳が感じる情報の発信源は腸であることが確認されつつあるそうです。
そして、腸活を行うことが過敏性腸症候群(IBS)の予防・改善にも繋がるといわれているんです!
腸は第二の脳!腸内環境は脳の働きに大きく関係している
脳は人のからだの司令塔として、「ものを考える」「運動」「呼吸」などのコントロールを行っている臓器です。
考える・話す・記憶する・喜怒哀楽を起こす・からだを動かす……などの活動はすべて脳からの情報が元になっています。
しかし、それらの活動の情報源にはもう一つの臓器が関係しているといいます。
それが“腸”です。
実は、腸は他の臓器とは違い単独で機能することも可能と考えられています。
食べ物の消化吸収に脳の助けはほぼ必要なく、腸の機能だけで動くことができます。
ただ、腸に有害な物質が入ってきた場合などには、“毒を早く排出せよ”という腸の指令が必要です。
このことから、脳と腸はお互いに助け合って機能しているといわれています。
これを「脳腸相関」と呼びます。
腸には腸にしかない神経ネットワークが存在し、脳から腸への情報伝達は一方通行ではなく、腸から脳への情報伝達が行われることもあります。
最近の研究では、腸と脳との間にある神経のうち、70%程度が腸から脳への情報伝達を行うものだったということが明らかになったそうです。
脳腸相関では“セロトニン”と呼ばれる神経伝達物質が重要な役割を果たしているといいます。
そして、セロトニンの大半が腸で作られていることも明らかにされています。
皆さんには、緊張でお腹が痛くなったという経験はありませんか?
これは、脳が精神的ストレスを受けたことが腸に伝わり、ぜん動運動に異常をきたすことが原因とされています。
逆に、腸が不調を感じていることが脳に伝わると、症状を悪化させてしまう原因にもなります。
まさに、脳腸相関による悪循環ですね。
最近よく耳にする「過敏性腸症候群(IBS)」も脳腸相関によるものだと考えられています。
ストレス社会に多い過敏性腸症候群! 日常生活に支障も
過敏性腸症候群(以下IBS)は偏った食生活やストレスなどによって起こる腸の病気です。
主な症状に下痢や便秘、腹痛、腹部の不快感などが挙げられます。
下痢と便秘を交互に繰り返すことがIBSの特徴です。
腹痛を恐怖に感じたり不安に思ったりすることが症状を慢性化させる要因です。
ストレス社会といわれる日本では、IBSの患者数は非常に多く、人口の10〜20%をも占めるといわれています。
特に思春期の女性や40代の男性の患者が多い傾向にあります。
IBSは「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4タイプに分けられます。
便の状態から判断されるのが一般的です。
コロコロとした硬い便は便秘型に多く、形がなく水気の多い便は下痢型に多いと考えられています。
双方の便が5:5の場合は混合型、それ以外の便は分類不能型に該当します。
実際に症状が起きることもそうですが、症状に対する恐怖感や不安感自体が問題となるケースも少なくありません。
症状の度合いによっては、「外出が困難」「公共交通機関に乗れない」など日常生活に支障が出る場合もあり、軽視できないのが現状です。
過敏性腸症候群の治療にプロバイオティクスが用いられている
先に、IBSの原因の一つとして精神的ストレスを挙げています。
精神的ストレスや肉体的ストレスはもちろん、IBSは日常生活の習慣によって引き起こされます。
・偏った食生活(食物繊維の不足)
・睡眠不足
・排便を我慢する習慣
これらの生活習慣を改善するだけでもIBSの予防・改善は期待できます。
しかし、それ以上に腸活はIBSの予防・改善に繋がるといわれているのです!
これまでの研究によると、IBSの患者は健康な人に比べて腸内細菌のバランスが悪いことが明らかになっています。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の減少が顕著だといいます。
さらに、IBSの患者にプロバイオティクスを投与したところ、症状が改善されたという研究結果もありました。
最近では、病院でのIBSの治療にプロバイオティクスが用いられることもあります。
以下に当てはまる項目がある人は、症状がIBSによるものかもしれません。
・腹痛を起こしやすい
・下痢と便秘を交互に繰り返している
・数週間にわたり腸の不調が続いている
・外出先などで突発的な下痢に見舞われることがある
・排便しても便意が消えない
・便秘ぎみでウサギのフンのような小さい便が出る
該当項目が多いほどその可能性が高いため、腸活&プロバイオティクスをおすすめします!