プロポリスの効能と効果、作用について その4
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2018年10月23日前回は、“腸内フローラと運動”についてご説明しました。
腸の健康を保つには適度な運動、中でも有酸素運動が必要です。
仕事でパソコンを使いっぱなしの方も、たまには席を立ちあがってくださいね!
さて、今回はうってかわって妊婦さんと腸内フローラについてお話させていただきます。
顔や輪郭、骨格などの身体的特徴や体質、知力などが親から子に受け継がれることを遺伝といいます。
そして、腸内フローラも遺伝するものだと考えられているのです!
腸内フローラは母から子への贈り物!生まれてくる赤ちゃんに美腸のプレゼントを
遺伝するものにはさまざまなものがありますが、その一つに腸内フローラが挙げられます。
つまり、ママの腸内環境が良ければ生まれてくる赤ちゃんの腸内環境も良くなる可能性が高いということ。
もともと、ママの胎内にいる赤ちゃんは無菌状態です。
自然分娩においては、赤ちゃんは産道を通って生まれてきます。
産道を通るとき、そこに付着している腸内細菌に感染する形で受け継ぎます。
また、腸の粘膜も遺伝するため、腸内フローラが似やすいという見解もあるようです。
日本のある大学が行った研究調査によると、母親の腸内細菌が少ないことが子どもの脳に影響を与える可能性があるといいます。
実際にはマウスでの実験が行われ、腸内細菌の増殖を抑制する抗生物質を母マウスに投与することで子マウスの体重や行動の異常が確認されました。
腸内細菌の少ない母マウスから生まれた子マウスは体重が軽く、夜間でもあまり活動的ではありませんでした。
この結果から、母親の腸内環境が悪いと子どもに発達障害が起こる可能性があると結論づけられました。
さらに、フィンランドの研究調査では、母親と生後1〜3ヶ月の赤ちゃんの腸内フローラを比べたところ75%の母子が同じビフィズス菌を持っていたことが明らかにされています。
赤ちゃんに遺伝する腸内細菌は善玉菌だけでなく、日和見菌や悪玉菌も該当します。
そのため、妊娠中のママは積極的に腸活を行い、赤ちゃんに美腸をプレゼントしましょう♪
妊娠中の喫煙やストレスは厳禁!タバコが子どもの腸脳相関に悪影響を及ぼす
「妊娠中はタバコを控えましょう」という言葉をよく耳にします。
タバコは百害あって一利なし、ともいいますが、それらの言葉通り、妊娠中のママは喫煙を避けた方が良いとされています。
その理由は、妊娠中の喫煙が腸内細菌の異常を招くからです。
妊婦さんである女性に関しては膣内細菌にも変化があるため、胎児にも大きな影響を与えます。
ある研究調査によると、赤ちゃんの頃から腸内細菌が悪化すると、成長とともにさまざまな健康障害が発生しやすくなることが分かっているそうです。
また、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素には胎児の脳神経への損害を引き起こすと考えられています。
このことから、妊娠中の喫煙は、以前の記事でご説明した「腸脳相関」の機能にも影響を与える可能性があります。
妊娠中の喫煙は厳禁!だということが分かりますね。
そして、腸内細菌の悪玉菌はストレスでも増殖するといいます。
NASAが行った研究調査では、スペースシャトルに乗った宇宙飛行士の腸内環境はバランスを崩し、善玉菌が減少した悪玉菌優勢な状態になっていたことが明らかにされています。
宇宙飛行士は帰還時に大きな精神的ストレスを受けることから、このような結果が出たと考えられます。
宇宙飛行士はちょっと極端な例かもしれませんが、赤ちゃんを育てるママも大きなエネルギーを必要とします。
ストレスを溜めないように生活上の工夫をしましょう!
食事や運動、プロバイオティクスで善玉菌を増やそう
妊娠中のママにとっての腸活は、バランスの良い食事や適度な運動が基本となります。
妊娠中は便秘にもなりやすいため、美腸を赤ちゃんにプレゼントするためにも、便秘解消に良い食品を摂り入れたいところ。
例えば
・発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆、乳酸菌飲料)
・食物繊維の多い食品(野菜、豆類、海藻類)
・乳酸菌を含む食品(ヨーグルト、納豆、漬物)
が挙げられます。
逆に、悪玉菌が好む赤身の肉や脂っこい食事や糖分の多い食べ物などは控えた方が良いでしょう。
一般的な腸活と同様、善玉菌が好む食材を摂り入れ、悪玉菌が好む食材を減らすという方法です。
とはいうものの、食事の改善はなかなか難しいもの。
より多くの善玉菌を腸に送るためにプロバイオティクスの活用もおすすめです。
いくつかの研究調査で、妊娠初期のプロバイオティクス摂取が子癇前症と早産リスク低下に繋がる可能性があるとの報告もあります。
また、帝王切開で生まれた赤ちゃんや早産の赤ちゃんは腸内フローラの発達が遅れる傾向にあるとの報告もあります。
赤ちゃん向けのプロバイオティクスも腸内環境改善に役立てたいですね!
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