プラセンタの睡眠への効果・効能・作用 まとめ8 前編
2018年11月4日プラセンタの更年期障害への効果・効能・作用 まとめ9 前編
2018年11月4日プラセンタには美容効果、アンチエイジング効果の他、更年期障害や睡眠障害、慢性肝疾患など様々な症状改善に有効な、万能成分と言えます。
その中でも注目したいのがプラセンタの不眠に対する効果です。
プラセンタサプリを摂取することで、つらい不眠症状を改善することができるのです。
プラセンタの睡眠改善に対する効果は
・自律神経バランスの調整
・ホルモンバランスの調整(睡眠ホルモン、幸せホルモンの分泌促進)
・リラックス効果(精神安定)
があります。
このプラセンタの効果のメカニズムを詳しく説明していきます。
目次
【プラセンタの不眠に対する効果 自律神経バランスの調整作用】
プラセンタには自律神経バランスを調整する作用があります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、シーソーのようにバランスを保ちながら働いています。
自律神経の中枢は脳の視床下部ですが、それ以外の様々な部位にも自律神経は関与しています。
例えば、心臓、肺、胃腸、肝臓、暴行、内分泌腺、血管など数多くの内臓器官に関わる重要な神経になります。
交感神経と副交感神経は、体の内外の状況に応じて、車のアクセルとブレーキのように役目を交代して働いています。
例えば、交感神経が活発になると、心臓の心拍数は増加し、副交感神経が活発になると心拍数は少なくなります。
また胃腸を活発に働かせているのは副交感神経であり、部位によってそれぞれ異なります。
汗腺や血管に関しては交感神経だけが支配していて、体温調節、血圧コントロールを行っています。
基本的には、活動時には交感神経、休息時には副交感神経が活発に働きます。
しかし不眠を引き起こしている場合、休息時にも副交感神経が優位に働き、睡眠を妨げてしまっているのです。
これは自律神経のシーソーバランスが崩れているために起こります。
自律神経のバランスは、ストレスを受けると影響を受けます。
ストレスを受けた体は、脳からの指令によって、副腎皮質から副腎皮質ホルモンが分泌されます。
その際、副腎皮質の中にある副腎髄質からはアドレナリンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
これらのホルモンは、血圧や血糖値を上昇させ、免疫抑制、胃酸分泌促進、覚醒などの作用を引き起こしてしまいます。
つまり交感神経優位な状態になると、不眠や体の不調・トラブルにつながってしまうのです。
不眠を改善するには、自律神経バランスを整えて、副交感神経を活発にする時間を確保することです。
プラセンタには胎児の発育に欠かせない成長因子がたくさん含まれています。
この成長因子はグロスファクターとも呼ばれており、プラセンタ特有の有効成分です。
プラセンタに含まれる成長因子の中でも自律神経バランスを整える作用があるのが「神経細胞増殖因子(NGF)」です。
神経細胞増殖因子は交感神経や副交感神経を形成する神経細胞の増殖を促進させる因子になります。
プラセンタを摂取することで、神経細胞の増殖が促進され、神経細胞の量が増えます。
すると自律神経の交感神経や副交感神経の働きが活性化されて、崩れがちだったバランスも調整されてきます。
また神経細胞増殖因子には神経細胞の増殖促進の他、神経突起を伸ばしたり、神経伝達物質を合成したりする重要な役割もあります。
中枢神経だけではなく、抹消の感覚神経、交感神経・副交感神経の発達、増殖にも深く関与しているのです。
自律神経のバランスが整えば、夜は副交感神経優位の状態を維持でき、心地よい眠りを導いてくれます。
また眠っている間も体がリラックスした副交感神経優位の状態であれば、質の高い深い眠りができるでしょう。
不眠を改善するためには、自律神経バランスの調整は欠かせません。
自分ではなかなか自律神経バランスを調整することはできませんので、プラセンタサプリで手軽に改善できるのは嬉しいですね。
【プラセンタの不眠に対する効果 ホルモンバランスの調整(睡眠ホルモン、幸せホルモンの分泌促進)】
プラセンタの不眠に対する2つ目の効果は、ホルモンバランスの調整です。
プラセンタは睡眠に欠かせない幸せホルモン(セロトニン)と睡眠ホルモン(メラトニン)の生成を促進してくれます。
まずは睡眠に関与する2つのホルモン、幸せホルモン(セロトニン)と睡眠ホルモン(メラトニン)について説明していきましょう。
<質のよい睡眠には欠かせないメラトニンとは?>
夜になると自然と眠たくなるのは、メラトニンの働きによるものです。
このメラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれており、夜になると徐々に分泌が増えていきます。
その分泌量は夜中に最大となり、深い睡眠へと導いてくれます。
夜、メラトニンがたくさん分泌されることは、質の高い睡眠をとるためには必要不可欠です。
メラトニンの分泌量を増やすためには、セロトニンというホルモンが日中にしっかりと分泌される必要があります。
メラトニンはセロトニンを原料として生成されます。
昼間はセロトニンの分泌が活発になり、夜になるとセロトニンはメラトニンというホルモンに変わります。
メラトニンは夜に分泌量が増えますが、暗い環境下でより多く分泌されることが分かっています。
脳の深部にある松果体という部位から分泌されるメラトニンですが、目から光が入ると、その光が松果体に作用して、メラトニン分泌を減らしてしまうのです。
つまり夜に暗い環境下にいれば、メラトニン分泌は増加しますが、夜に明るい光を浴びてしまうとメラトニン分泌量は減少してしまい、よい睡眠がとれなくなってしまうでしょう。
また明るい光を浴びるだけではなく、明るい場所で眠ることもよくありませんし、スマホやタブレットなどのブルーライトもメラトニン分泌を減らす原因となります。
質の高い睡眠を確保するためには、睡眠ホルモンのメラトニン分泌を活性化させる必要があります。
そこでメラトニン分泌量を増やすために、眠る3時間前から室内を少しずつ暗くして、メラトニン分泌を促していくとよいでしょう。
眠る3時間前からはできるだけ、パソコンやスマートフォンなどの操作を控えるようにしましょう。
またスマートフォンや携帯電話から発せられる電磁波は、メラトニンを分解してしまうので気を付けなければなりません。
夜間に分泌量が最大になるメラトニンですが、朝の日の光を浴びて体内時計がリセットされると分泌量が減少します。
メラトニンは、体内時計によってコントロールされており、朝日を浴びた約15時間後に分泌量が増加していきます。
つまり朝日を浴びないと、体内時計はずれてしまい、夜間適切な時間にメラトニが分泌されなくなってしまい、不眠につながってしまうのです。
毎日決まった時間に起きて、朝日を浴びて、規則正しい生活を送ることで、体内時計はコントロールされます。
するとメラトニン分泌もスムーズになり、夜同じ時間帯に眠たくなり、しっかりと睡眠をとれるようになるでしょう。
朝日は、メラトニンの原料となるセロトニンの分泌も促していきます。
<幸せホルモン、セロトニンとは?>
セロトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの原料となるホルモンです。
セロトニンは幸せホルモンとも言われています。
セロトニンは、好きなことや楽しいことをしている時、つまり幸せな気分を味わっている時に分泌されるホルモンです。
また幸せな気持ちを作るホルモンでもあります。
幸せホルモンのセロトニンが減少してしまうと、気分の落ち込みやうつ病を引き起こしてしまうこともあるほど。
それほどセロトニンと人の気分には密接な関係性があるのです。
笑うことで、ストレスを軽減したり、セロトニンの分泌を促進したりすることができます。
またセロトニンは朝日を浴びることで分泌が促進されます。直接日光を浴びなくても、曇りの日の照度であっても体内時計をリセットすることはできます。
朝起きてカーテンを開けて、明るい光を取り込むようにしましょう。
メラトニンの原料となるセロトニンは日中分泌されますが、夜間になるとセロトニンがメラトニンに変わります。
このセロトニンの原料は、トリプトファンと呼ばれる非必須アミノ酸になります。
トリプトファンはアミノ酸なので、たんぱく質が多く含まれる食品を摂取することで補給できます。
豆腐や納豆などの大豆製品、肉・魚、牛乳・チーズなどの乳製、ピーナッツなどのナッツ類、バナナなどに多く含まれます。
朝食にトリプトファンを多く含む食品を食べれば、セロトニンの分泌が増えて、メラトニン量につながり、質の高い睡眠へと導くことができます。
睡眠ホルモンのメラトニン生成に欠かせないセロトニンの主成分はアミノ酸です。
アミノ酸の中でもトリプトファンと呼ばれる体内では生成されない非必須アミノ酸です。
プラセンタにはタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素の他に酵素、核酸、成長因子などが含まれます。
そして忘れてはいけないのが「アミノ酸」です。
プラセンタには多数のアミノ酸が豊富に含有されているのです。
プラセンタに含まれるアミノ酸には、
ロイシン、リジン、バリン、スレオニン、イソロイシン、グリシン、アラニン、アルギニン、トリプトファンなどが含まれます。
アミノ酸には体内で生成できる非必須アミノ酸と、体内では生成できない必須アミノ酸があり、プラセンタにはそのどちらのアミノ酸も含有しているのです。
プラセンタにはセロトニンの主成分となる必須アミノ酸「トリプトファン」も豊富に含まれています。
セロトニンの主成分であるトリプトファンをプラセンタサプリから積極的に摂取すれば、セロトニンの生成は促進されます。
セロトニンの生成量が増えれば、必然的に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量も増えるので、睡眠の質は向上するでしょう。
プラセンタにはメラトニンやセロトニンの分泌を促進するだけではなく、そのほかの成長ホルモンや女性ホルモンの生成を促進したり、分泌を調節したりする働きもあります。
ホルモンバランスの調整効果が期待できるプラセンタは、ホルモンバランスを整えることによって不眠症状を改善できるのです。
プラセンタに配合されているアミノ酸の種類や含有量などは、原料となるプラセンタによって異なります。
プラセンタサプリに使用されるプラセンタは豚由来、馬由来、羊由来などがありますが、アミノ酸組成が人と一番近いといわれているのがシーププラセンタ(羊由来)になります。
羊は人の体重と似ており、出生数も1~2頭と人と近いです。そのためプラセンタのアミノ酸組成が、人のプラセンタに一番近く、豊富なアミノ酸が含まれています。
アミノ酸組成が似ていると、体内にプラセンタサプリを摂取した時に、吸収率、浸透性が非常に高いです。
そのため効果を実感しやすく、不眠症状を改善したい時にも、シーププラセンタを摂取することで睡眠の質は改善するでしょう。
【プラセンタの不眠に対する効果 リラックス効果(精神安定)】
プラセンタの不眠症状に対する3つ目の効果として「リラックス効果、精神安定作用」があります。
質のよい睡眠を確保するためには、心身をリラックスさせて、精神を安定させる必要があります。
眠るときには自律神経の副交感神経が活性化されることによって、入眠を促します。
また寝ている最中も副交感神経が優位な状態が続くことで、深い眠りになるのです。
副交感神経を優位にするためには、自律神経のバランスを調整する必要があります。
プラセンタには神経細胞増殖因子(NGF)が含まれており、交感神経、副交感神経の神経細胞の増殖、神経伝達物質の合成などを促進してくれます。
交感神経、副交感神経の働きが活性化され、2つのバランスが調整されることによって、昼間は交感神経が活動的になり、夜には副交感神経が優位な状態を維持できます。
不眠症状を訴える人は、夜間でも交感神経が活発になっており、興奮状態でなかなか寝付くことができなかったり、眠りが浅くなったりしてしまいます。
自律神経バランスが整い、副交感神経の働きが促進されることによって、興奮状態が落ち着き、心身のリラックスや精神安定につながるでしょう。
つまりプラセンタサプリを摂取するとリラックスできて、精神安定につながるので、イライラしたり、不安感が強かったりする人にもおすすめです。
特に現代人は多くのストレスにさらされており、心身に不調を感じる人が多いです。
プラセンタサプリを服用して、リラックス効果が得られれば、不眠症状も改善し、体の不調も解消されるでしょう。