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2018年8月26日前回は、“腸内環境を改善するメリット”についてご説明しました。
善玉菌が増えると腸の働きが良くなり、悪玉菌が増えると腸の働きが悪くなります。
そのため、腸内細菌のバランスが崩れると便秘になりやすく、太りやすくなってしまいます。
そして、善玉菌と悪玉菌の中間である日和見菌は数の多い方に加担するため、腸内環境を改善する=日和見菌を味方につけるということになります。
しかも、日和見菌自体も「痩せやすい」「太りやすい」体質に大きく影響しているというのです!
日和見菌にはヤセ菌とデブ菌の二種類がある!
腸内細菌の中で、日和見菌がもっとも多く存在する菌だといわれています。
つまり、腸内環境の良し悪しは日和見菌次第といっても過言ではありません。
日和見菌は痩せやすい体質に導く「ヤセ菌」と太りやすい体質に導く「デブ菌」とに分けられています。
●ヤセ菌とは?
正式には「バクテロイデス門」と呼ばれています。善玉菌を好むため、善玉菌が増加することで活発に動きます。
バクテロイデス門は腸内で「短鎖脂肪酸」を生成する働きがあります。
短鎖脂肪酸は酢酸、プロビオン酸、酪酸などで構成されており、脂肪を燃焼し蓄積されるのを抑える作用があるとされているのです。
また、悪玉菌の増殖を抑える働きがあるといいます。
さらに、短鎖脂肪酸の酢酸には食欲を抑える作用があるんだとか!
肥満の症状を持つ患者さんの腸内には、バクテロイデス門が少ないという研究報告もあります。
●デブ菌とは?
正式には「フィルミクテス門」と呼ばれています。悪玉菌を好むため、悪玉菌が増加することで活発に動きます。
フィルミクテス門は食事から摂取した栄養やエネルギーを細胞に多く摂り込む作用があるため、腸内フローラがフィルミクテス門に傾くと肥満になりやすいといわれています。
実際、肥満の人の腸内にはフィルミクテス門が多いという研究結果が出ています。
このことからも、デブ菌よりもヤセ菌の方を多くすることが痩せやすい体質に繋がると考えられます。
美腸を目指すなら善玉菌とヤセ菌を増やそう!
日和見菌は腸内細菌の70%を占めているといいます。
つまり、ダイエット中の人にとっては無視できない存在なのです!
日和見菌を味方につけ、ヤセ菌を活発に動かすためには「腸活」を行うのが効果的です。
腸活とは、腸内環境と整えるための活動のことをいいます。
また、同時に善玉菌を積極的に摂り込むことも指しています。
腸活のサポートアイテムとして、プロバイオティクスサプリをおすすめします!
プロバイオティクスはヤセ菌の大好物である善玉菌。
日和見菌を味方につけ、ヤセ菌を増やすのに一役買ってくれることでしょう!
また、日々の食事に気を付けることも美腸(キレイで整った腸)づくりには大切です。
・油分や脂肪の多いカロリーの高い食事を続けることで、腸内環境がデブ菌に傾きやすくなる
・食物繊維の多いカロリーの低い食事を続けることで、腸内環境がヤセ菌に傾きやすくなる
というのがさまざまな研究結果から分かっていること。
デブ菌が好む食事を避け、ヤセ菌が好む食生活を送るように意識すると良いでしょう。
デブ菌や悪玉菌が好むのは脂質や糖質です。
揚げ物や加工食品、スナック菓子、スイーツなどが挙げられます。
これらはもともと“ダイエットの大敵”と言われていますから、食べ過ぎには十分注意しましょう。
特に、外食やコンビニ食の多い生活をしている方は要注意です!
一方、ヤセ菌や善玉菌が好むのは食物繊維や発酵食品、オリゴ糖、乳酸菌などです。
食物繊維には水溶性のものと不溶性のものとがあり、乳酸菌には植物性のものと動物性のものとがあります。
いずれも両方の種類を摂ることが推奨されています。
美腸づくりにおすすめの食品をいくつかご紹介しますので、普段の食事に摂り入れてみてくださいね!
●食物繊維(水溶性):オクラ、タマネギ、わかめ、こんぶ、なめこなど
●食物繊維(不溶性):大豆、きのこ類、キャベツ、ごぼう、りんごなど
●発酵食品:納豆、ヨーグルト、みそ、酢、しょうゆなど
●オリゴ糖:はちみつ、タマネギ、豆類、ごぼう、バナナなど
●乳酸菌(植物性):キムチ、漬物、日本酒など
●乳酸菌(動物性):ヨーグルト、チーズ、かつおぶしなど