五月病対策の鍵は腸と“ストレス”が握っている!実は恐ろしいストレス性疾患とは?

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前回は“新元号疲労”と腸の関係性、マインドフルネスについてご説明しました。

 

 

「第二の脳」と呼ばれる腸をいたわることで、幸せホルモンの分泌を促してあげようというお話でした。
また、脳腸相関によってストレスが腸内環境を悪化させる恐れがあるため、マインドフルネスで心を落ち着かせることも重要です。

 

春うつが終わったかと思えば、今度は五月病が到来する時期になりました。
新元号疲労に加えた“一大ストレス期間”といっても過言ではありません。

そこで今回は、腸や五月病対策にかかわる「ストレス」について詳しく解説していきたいと思います!

 

ストレスの定義と原因とは?もっとも強くストレスを感じる出来事は○○でした!

ストレスは溜めたくなくても溜まってしまうもの。
自分なりのリフレッシュ方法を実践しているはずなのに、ストレスを感じてしまうのはなぜでしょうか?

まずはストレスとは何か、その要因についてご説明していきます。

 

ストレスの定義と4種類の要因

そもそも「ストレス」とは何でしょうか?
その定義を示したのはオーストリアの生理学者、ハンス・セリエです。

 

彼はストレスを
“生体に作用する外からの刺激(ストレッサー)に対して生じる生体の非特異的反応
の総称である“としました。

 

ストレスと一言でいってもさまざまな要因が考えられます。

 

・物理的要因(天気、気温、湿度、騒音、異臭、大気汚染、放射能など)
・化学的要因(酸素不足、薬物、毒物、添加物、喫煙など)
・生物学的要因(睡眠不足、栄養不足、出血、疼痛、疲労、感染など)
・精神的要因(人間関係や職場環境、隣人トラブル、生活環境の変化など)
 →社会的ストレス、心理的ストレス(不安、緊張、恐怖など)に分けられます

 

このように、私たちの日常生活でストレスを起こさせるもの=ストレッサーは意外と多いことが分かります。
無意識のうちにストレスが溜まっている可能性は否定できません。

 

パソコンやインターネットが普及している現代では、「テクノストレス」と呼ばれるVDT作業による疲労も重大なストレスとされています。

環境や性格、感じ方、価値観によって個人差が生じるのがストレス。
寒暖差が大きなストレスになっている人もいれば、友人関係が大きなストレスになっている人もいて当たり前なのです。

 

もっともストレス強度が高いのは○○

アメリカの社会生理学者ホームズとレイが「社会再適応評価尺度」なるものを作成しています。
ライフイベントにおいてのストレスの度合いを数値で表したものです。

 

これによれば、“配偶者の死”がもっとも数値の高い100を示しています。
次いで離婚や夫婦別居生活、拘束、親族の死……となっており、大変興味深いところです。

(参考文献:ライフイベント法とストレス度測定
https://www.niph.go.jp/journal/data/42-3/199342030005.pdf)

 

ストレスは“善”と“悪”に分けられる

すべてのストレスが悪いものとは限りません。
私たちが生きていくうえで絶対に必要となるストレスも存在すると考えられています。

例えば……

・入浴
・睡眠
・良い食事(適度な飲酒)
・目標の達成、成功、満足感
・良い恋愛

などが挙げられます。

 

外からの刺激=ストレッサーが“善”の場合もあるということです。
適度に良いストレスを受けることはその人の活力になるでしょう。
が、悪いストレスを受け続けることは良いことではありません。

 

また、“善”にも“悪”にもなり得るストレスがあります。

・運動
・仕事
・紫外線
・脂質酸化物
・課題、ノルマ

などです。

どちらに傾くかはストレスの強度によるでしょう。
もっといえば、その人次第といったところでしょうか。

 

実は恐ろしいストレス性の症状!五月病やIBS以外にこんな疾患が……

ストレスが溜まると私たちの身体にどのような弊害が生じるのでしょうか。
ここでは、ストレス性疾患についてご説明します。

 

また、五月病という言葉はよく耳にするけれど、具体的にどんな病気のことなのか知らないという方も多いのでは?
ストレスと心身の不調、腸内フローラは密接な関係がありそうです。

 

五月病はストレスが原因で起こる

学校や職場、家庭に大きな変化があり、5月頃に不調が現れることを「五月病」と呼びます。

大型連休のゴールデンウィーク明けに発症する人が多く、「学校や会社に行きたくない」「やる気が起きない」「何となく体がだるい」などが主な症状です。
2019年は10連休と長いだけに、五月病に気を付けるよう警鐘を鳴らす専門家も多いですね。

 

五月病は医学的に「適応障害」と呼ばれており、ストレスが原因で起こると考えられています。
外的なストレス要因によって発生するため、早めの対処で重症化を免れる可能性が高いです。

 

「うつ病」と混同されがちですが、基本的には全く別物。
とはいえ、五月病ではうつの初期段階“うつ状態”になっている人も少なくありません。
ストレス要因が原因不明な場合、病院で「うつ病」と診断されることもあるようです。

 

長引くとうつ病だけでなく、パーソナリティ障害、パニック障害、不眠症に発展する恐れがあるため早期発見が望ましいです。

 

腸内フローラはストレスで変化する

ストレスを受けると脳が興奮し、交感神経が優位になります。
その状態が続くと腸の蠕動運動を司る副交感神経の働きが悪くなり、腸内フローラの悪化つながるのです。

 

逆にいえば、腸の不調がストレス蓄積のシグナルになってくれるということ。

「最近、便秘が続くなぁ」「腹痛や下痢をすることが増えた」
という人は、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、腸内環境が乱れているのかもしれません。

 

腸脳相関の影響で、胃腸は身体の中でストレスを受けやすい器官と考えられています。
ストレスを放っておくと以下のような病気になる可能性も……。

 

・過敏性腸症候群(IBS)
・胃潰瘍
・胃がん
・十二指腸潰瘍
・機能性胃腸症

 

過去に、ストレスが大腸に及ぼす影響についての実験がおこなわれました。

ストレスを感じるとはじめのうちは腸の運動が活発になったといいます。
しかし、ストレスを慢性的に感じることで大腸の運動が低下するという結果になりました。

 

(参考文献:ストレスが大腸に及ぼす影響に関する実験的研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nisshoshi1964/87/4/87_4_965/_pdf/-char/ja)

 

ストレスで引き起こされる病気

五月病やうつ病、IBS以外にも、ストレスが原因で起こる症状・病気にはさまざまなものが挙げられます。

 

身体的疾患

・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
・高血圧
・糖尿病
・気管支ぜんそく
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性皮膚炎
・過換気症候群
・円形脱毛症

 

精神的疾患

・自律神経失調症
・神経症
・摂食障害(拒食症、過食症)
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)
・ASD(急性ストレス障害)
・アルコール依存症
・身体表現性障害

中には命にかかわる病気もあるため楽観視できません。

 

まずは自分の腸と向き合うことから始めよう!おすすめのストレス解消法をご紹介

ストレスが多い人は腸内環境が悪く、腸内環境が悪い人はストレスを感じやすい傾向にある。それが脳腸相関の考え方です。

というのも、幸せホルモンの“セロトニン”はその90%が腸で作られているから。

セロトニンには脳の機能や自律神経を調整する機能があります。
そのため、不足するとストレスや不安、恐怖などの影響を強く受けてしまうことに……。
実際、うつ病患者の方の脳内ではセロトニンが少ないことが指摘されていますね。

 

ストレスに打ち勝つためには、まずは自分の腸と向き合うことが大切です。
セロトニンを増やすためにも、積極的に腸活を実践することをおすすめします!
プロバイオティクスも上手く活用してくださいね♪

 

今回のまとめとして、普段できる簡単なストレス解消法をいくつかご紹介します。

・思い切り笑う
・感動して泣く
・大声を出す、歌う
・ヨガやエクササイズをする
・好きな香りを嗅ぐ(アロマテラピー)
・趣味に没頭する
・適度な運動をおこなう
・友人や家族と悩みや愚痴を共感する
・ゆっくり入浴する
・ダイエット中もたまには好きな食べ物を食べる

 

 

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