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2019年9月24日ドーパミンの効果と効能、作用について その2
2019年9月30日チロキシンとはサイロキシンとも呼ばれており、甲状腺の濾胞から分泌される甲状腺ホルモンの一種です。
ここではチロキシンの効能・効果や作用についてまとめてみましょう。
目次
【チロキシンとは?】
チロキシンとは別名サイロキシンとも呼ばれており、甲状腺の濾胞から分泌される甲状腺ホルモンのことです。
甲状腺ホルモンにはいくつの種類があるのですが、チロキシンは同じ甲状腺ホルモンのトリヨードサイロニンの前駆体ともなるアミノ酸になります。
またチロキシンは「T4」と略されることもあります。
チロキシンは、99.5%がチロキシン結合タンパク質やアルブミンなど、タンパク質と結合した状態のまま血液中で運ばれており、寿命は1週間程度です。
残りは解離している遊離チロキシンと呼ばれており、末梢組織で働いています。
このチロキシンはヨウ素を含んでいるα-アミノ酸であり、代謝量の制御をする作用があり、成長に影響を与えているのです。
【そもそもホルモンって何?】
チロキシンは甲状腺ホルモンの一種ですが、そもそもホルモンっていったい何でしょうか?
ホルモンという言葉は有名ですが、実際のところホルモンが何なのかよくわかっていないという人って実は多いんです。
ホルモンとは一言でいうと、体の様々な働きを調節する化学物質のこと。
身体の外側、内側で変化が起こっても、身体の中の働きは常に同じになるように保ってくれるんです。(恒常性を維持する)
ホルモンは体内の内分泌腺と呼ばれる組織で生成され、微量で働きます。
人間の内分泌腺には
・防下垂体
・甲状腺
・副甲状腺
・副腎
・膵臓
・生殖腺
などがあり、それぞれの組織で生成されるホルモンの種類は異なります。
生成されたホルモンは血液によって、全身に届けられて、内臓機能の調節、体の調子を整えるなど、私達が知らないところでたくさん働いてくれているのです。
また、ホルモンは内分泌腺以外にも腎臓や骨髄、脂肪組織など体の各器官で作られています。
現在、発見されているホルモンは100種類ほどあり、その数はさらに増えるといわれていますよ。
ホルモンはほんの少しの量で作用してくれるので、少し量が多くなったり、少なくなったりするだけで、体の不調につながったり、病気を引き起こしたりしてしまうんです。
ホルモンは必要な時期に、必要な量だけ作られることが大切で、量を保つことで身体のバランスを保っています。
【ホルモンが上手く分泌されるために調節する重要な器官「脳下垂体」とは?】
先ほどお話しした通り、ホルモンは内分泌腺によって分泌されます。
その中でも「脳下垂体」は、他の内分泌腺から上手くホルモンが出るようにコントロールするためのホルモンがたくさん分泌される部位です。
つまりホルモンを調節するためには、脳下垂体での分泌がうまくいっていないと意味がありません。
脳下垂体は頭蓋骨の中心の、額の奥にある小指ほどの大きさの地位さな器官です。
脳下垂体は
・脳下垂体前葉
・脳下垂体後葉
に分けることができます。
他の内分泌腺のホルモン分泌を刺激するホルモンが分泌するのは「脳下垂体前葉」です。
脳下垂体前葉から分泌されるホルモンは
・成長ホルモン(成長を促進する)
・甲状腺刺激ホルモン(甲状腺ホルモンの分泌を促し、代謝促進につなげる)
・副腎皮質刺激ホルモン(副腎皮質ホルモンの分泌を促し、血糖上昇、血圧上昇させる)
・性腺刺激ホルモン(性腺ホルモンの分泌を促し、精子形成、乳腺発達につながる)
この4つのホルモンは、他の内分泌腺からホルモンがきちんとできるようにコントロールするためのホルモンです。
このホルモンは、脳の視床下部から脳下垂体を刺激するホルモンが出されることによって生成されています。
このように身体を正常にするために必要なホルモンを分泌する組織においては、それぞれ刺激し合いながらホルモンを分泌していくのです。
チロキシンも、甲状腺刺激ホルモンが分泌され、甲状腺ホルモンの分泌が活発になると分泌量が増えるでしょう。
【甲状腺ホルモンのT3、チロキシン(T4)とは?】
チロキシンは甲状腺ホルモンの一種になります。
この甲状腺ホルモンは、甲状腺から分泌されるホルモンのこと。
甲状腺は首の前方で喉頭と気管の境目にある小さい器官であり、ちょうちょが羽を広げたかような形をしているのが特徴です。
その大きさは縦が4cm程度、重さが20gと非常に小さい器官になります。
甲状腺は薄く柔らかい器官であり、腫れがあると手で触れると分かります。
さらに大きくなると、首を見れば腫れているのが分かることもあるでしょう。
甲状腺では、海藻などに含まれているヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを生成。
甲状腺ホルモンに含まれるヨウ素は、甲状腺ホルモンが使われると放出されて甲状腺に戻り、甲状腺ホルモンをつくるために再び利用されるのです。
甲状腺ではこのヨウ素濃度が高くなると、甲状腺分泌量を減らすようになっています。
甲状腺ホルモンには
・T3(3つのヨウ素を持つトリヨードサイロニン)
・T4(4つの要素を持つサイロキシン=チロキシン)
の2種類があり、チロキシンはT4とも呼ばれています。
甲状腺では主にチロキシン(T4)が合成されており、肝臓でT4がT3に変換されて、ホルモンとして働いているのです。
甲状腺ホルモンの分泌は、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によってコントロールされています。
甲状腺刺激ホルモンは、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンであるチロキシンやT3の分泌を促進。
血液中のチロキシンなどの甲状腺ホルモンが多くなると、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌は抑制されます。
そのため、チロキシンやT3の分泌も減少するでしょう。
逆に血液中のチロキシンやT3の分泌量が減少してしまうと、甲状腺刺激ホルモンの分泌量は増えてチロキシンやT3の分泌も促進されるんです。
このような仕組みをフィードバック機構と呼んでおり、このフィードバック機構によって血液中のT4、T3の量は一定の範囲を維持できるように調節されています。
【甲状腺ホルモンの効果・効能とは?】
チロキシン(T4)やT3 はどのような働きをしているのでしょうか?まとめてみましょう。
<代謝速度を制御する作用>
甲状腺ホルモンは、体内の化学反応が進行する速度(代謝率)を制御するホルモンであり、代謝速度を制御する作用には以下の2つの作用があります。
・細胞が使用する酸素量を増やす
・体の全ての組織を刺激してタンパク質の産生を促進する
この作用によって甲状腺ホルモンは代謝速度を制御しているんです。
<新陳代謝を刺激して促進する作用>
人間は食べ物を食べます。
この食物として摂取された炭水化物、タンパク質、脂質などのは代謝されて、体の組織を作る材料になったり、体を動かすエネルギー源になったりするでしょう。
甲状腺ホルモンは新陳代謝を刺激して、促進する働きがあるのです。
<胎児の発育、子供の成長を促進>
甲状腺ホルモンは胎児の発育や子供の成長には欠かせないホルモンになります。
【チロキシン(T4)とT3の関係性とは?】
チロキシン(T4)には体の代謝率を上げる効果はほとんどありません。
そのため、チロキシン(T4)は活性の高いT3に変換されることで、代謝をアップします。
チロキシン(T4)からT3への変換は、肝臓や他の臓器で行われるのですが、チロキシン(T4)からT3への変換は体の要求、病気の有無など様々な要因が関与してくるんです。
【甲状腺ホルモンに関わる病気とは?】
甲状腺が万が一病気になった場合、甲状腺から分泌されるホルモンにも影響を及ぼし、様々な体の不調につながります。
甲状腺の病気には、甲状腺の「形の変化」と、「働きの変化」がみられるのですが、それぞれ病気によって両方の変化がみられる場合もあれば、どちらか一方だけが発現する場合もあるでしょう。
甲状腺の働きの変化としては、甲状腺ホルモンを生成する働きが異常を起こして、甲状腺ホルモンが過剰に生成されたり、逆に不足になったりする病気です。
この病気として有名なのが「甲状腺機能亢進症」と「甲状腺機能低下症」になります。
甲状腺機能亢進症では、甲状腺が過剰に生成されるために、血中濃度が高くなり、代謝が過度に高まってしまう病気です。
一方、甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの生成量が急激に減少して、全身の代謝が落ちてしまう病気になります。
次に甲状腺の「形の変化」としては、甲状腺が晴れたり、しこりができたりする病気のことを言います。
その中でも有名なのが「バセドウ病」と「橋本病」でしょう。
バセドウ病は甲状腺を刺激する物質があるため、甲状腺機能が異常に高まってしまう病気です。
症状は、甲状腺の腫れ、息切れ・動悸、目の症状などでしょう。
橋本病は、甲状腺に慢性炎症が生じた場合で、慢性甲状腺炎と呼ばれることもあるでしょう。
甲状腺自体には異常がない場合も、甲状腺の機能が低下してしまうことがあります。
そのほか、甲状腺が腫れて痛みが伴う「亜急性甲状腺炎」や、甲状腺にしこりができてしまう「甲状腺腫瘍」なども甲状腺の病気の1つです。
その中でも特に名前を聞く病気と言えば「バセドウ病」です。
バセドウとは、甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう状態の、甲状腺機能亢進症を引き起こしてしまう病気。
発症者は女性が多く、女性5〜6人に対して男性は1人程度です。
このバセドウ病は、20〜50歳のころに発症する方が多く30〜40歳代の発症が最も多いでしょう。