コラーゲンの効果と効能、作用について その2
2018年10月6日ローズヒップオイルの効果と効能、作用について その1
2018年10月6日「コラーゲンの効能と効果、作用について その2」ではコラーゲンの種類についてご紹介しました。
ここではコラーゲンの働きや効果・効能について詳しくご紹介します。
目次
◆コラーゲンの主な働き/作用
・身体を構成するタンパク質となる
コラーゲンはタンパク質の一種であるため、臓器や骨、皮膚を構成する素として働くほか、臓器や組織の弾力性や強度を増すことができます。
中でも腱はコラーゲン線維が隙間なく配列することで運動時などの強力な力に耐え得るほか、骨や軟骨の内部をコラーゲン線維が埋めることで弾力性が増し衝撃による骨折を防ぐことができます。
・細胞と細胞を繋げる接着剤
コラーゲンは身体のあらゆる場所に存在しており、細胞の隙間を埋めて細胞同士を繋げる接着剤の役割を果たしています。
コラーゲンが不足すると細胞と細胞の間に隙間ができてぐらつくため、本来の機能が発揮できなくなります。
・酸素供給&デトックス
全身の細胞が正常に機能するためには酸素や栄養が隅々まで行き渡ると同時に細胞に蓄積された二酸化炭素や老廃物を排出する必要があります。
そのためには強く柔らかな血管が重要で、強く柔らかな血管を構成するのがコラーゲンです。
コラーゲンは強度と柔軟性を兼ね備えた動脈や静脈を作り出すほか、動脈と静脈を繋ぎ合わせる毛細血管も構成します。
酸素や栄養は動脈によって全身の細胞へと届けられ、二酸化炭素や老廃物は静脈を通って排出されます。
・水分やカルシウムを定着させる
コラーゲンの多くは皮膚に存在しており、肌細胞に水分を定着させる働きがあるほか、丈夫な骨作りに欠かせないカルシウムを骨に定着させる働きもあります。
体内のコラーゲン量は加齢と共に減少するため、コラーゲンを補給しないと肌の水分保持機能が衰えて乾燥しやすくなるほか、骨内部のカルシウムが失われて骨密度が低下し、骨折のリスクが高まります。
◆コラーゲンの主な効果/効能
・美肌効果(肌細胞に蓄積された老廃物を除去し酸素や栄養を届けることで、肌本来のハリや弾力、潤いを取り戻せるため)
・関節痛の改善&予防効果(関節痛の原因である軟骨の擦り減りを解消すると同時に軟骨の生成をサポートするため)
・動脈硬化の予防効果(コラーゲンによって血管に弾力を与えて強化させ、血管壁の傷を修復して若々しさを保つため)
・骨粗しょう症の予防効果(丈夫な骨に欠かせないカルシウムを骨に定着させて骨密度をアップさせるため)
・アレルギー体質の改善(コラーゲンが白血球に影響を与えて免疫機能を高めるほか、内臓機能も向上するため)
・美髪効果(頭皮の真皮の代謝が促され艶や潤い、ハリ、コシのある美髪へと導くほか、白髪や薄毛、抜け毛も予防するため)
・目の健康効果(水晶体や角膜にコラーゲンが行き渡ることで眼精疲労が改善され、老眼や白内障も改善&予防できるため)
◆コラーゲンの摂取目安量とおススメ食材
コラーゲンの体内量は加齢と共に減少するため30歳代以降は積極的な摂取が望ましく、骨や関節への効果を得るには1日あたり10,000mg、肌への効果を得るには1日あたり5,000mgの摂取が推奨されています。
ただし効果を実感するには毎日継続して一定量を摂取する必要があるため、コラーゲンを豊富に含む下記の食材を毎日の食生活に積極的に取り入れてみましょう。
・肉類…牛スジ(4,980mg)、鶏軟骨(4000mg)、豚小間切れ肉(1,190mg)
・魚類…フカヒレ(9,920mg)、ウナギの蒲焼(5,530mg)、サケ/皮付き(2,410mg)
※食材100gに含有されるコラーゲン量
上記の食材の中でコラーゲンの含有量が圧倒的に多いのはフカヒレですが、毎日食事に取り入れるのは現実的ではなく、他の食材でも毎日摂取し続けることは難しいため、毎日一定量のコラーゲンを摂取するにはサプリメントなどで補給することをおススメします。
また食材やサプリメントからコラーゲンを補給する際にはコラーゲンの吸収率をアップさせるビタミンCも一緒に摂取するようにしましょう。