更年期障害とメンタルケアの重要性と更年期障害の身体的な症状と精神的な症状とは?
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2018年4月9日まずは更年期というものについてですが、これは卵巣の機能が衰え始めて女性ホルモンが減少し始める時期のことをいいます。
分かりやすく言うと、閉経を迎える前後の期間というわけです。
閉経には個人差がありますので、何歳からという断言はできませんが月経異常や月経不順が続くという方に多いとも言われています。
そして、最も多い年齢が50代だともいわれています。
更年期障害とは更年期を迎える時期におこるもので、ホルモンバランスの乱れから生じる精神的、身体的な不調をあらわす自律神経失調症の一つなのです。
更年期に卵巣機能が衰えてくると、卵巣から分泌されるエストロゲンが減少してしまいます。
そのことにより、脳がエストロゲンを分泌するように促しますが、その機能が衰えているためそれができないためにホルモンのバランスの乱れが起きてしまうのです。
しかし、原因はホルモンバランスの乱れだけではありません。
丁度、更年期の時期というのは家庭の生活の環境ががらりと変わる時期でもあります。
子どもの独立や、夫の定年や、親の介護など今までとは違う生活を余儀なくされるということが多い時期でなのです。
ストレスも加わってさらに症状が悪化するということもあります。
更年期障害のもっともわかりやすい症状と言えば、体のほてり。
いわゆるホットフラッシュと言われる症状です。
または、大量の汗が出てしまうスウェッティングというのもあります。
これは、自律神経乱れてしまいうまく調整できなくなり、血管の収縮・拡張のコントロールができなくなることが原因です。
また、更年期になって肩こりや腰痛がひどくなる人や、何もする気にならない、疲れてだるいなど、疲れやすくなる人。
頭痛も女性には多いですし悪化するという人もいるようです。
また、感情の起伏が激しくなりちょっとしたことでイライラしてしまったり、不安になってしまったり、怒りっぽくなってしまったりと、これらも更年期障害の症状の一つです。
他にも様々あります。
不眠、動機や息切れ、うつ状態、めまいなど、なかなか周囲の人に理解してもらえるというのも難しい症状もあります。
しかし、これらの症状は近年、閉経前の若い人にも増えているようです。
生活環境の変化や、極度の冷え性や食生活の乱れ、無理なダイエットなどが原因と考えられています。
更年期障害の様な症状は年配の女性に起きるものだと言う考えではなく若いからと言って安心できません。
では、この苦しい更年期障害の症状は治るのでしょうか?
治療法は大きく分けて3つあります。
しかも、健康保険が適用される治療法もあります。
しかし、漢方による治療方法は保険適応外になります。
一番目に、ホルモン補充療法(HRT)という治療法。
これは、減少したエストロゲンを補充すると言う治療法で黄体ホルモンも一緒に投与します。
保険も適応されて一番負担が少ない治療法です。
二番目に、漢方薬による治療法です。
ホルモン補充療法(HRT)が使用できない場合や、更年期障害の症状によっては漢方を用いた治療を行った方が良い場合などにはよい方法です。
三番目に、抗うつ薬や抗不安薬などによる治療です。
不安やうつなどの精神的症状が強い人や、ホルモン補充療法(HRT)の治療の効果がない人には抗うつ薬が処方されます。
また、専門のカウンセラーによるカウンセリングも効果があると言われています。
更年期障害とは多岐にわたっていますので、一般的な病気となんら代わりのないようなこととしてまわりから見られてしまうということが多いです。
理解してもらえないという状況がさらに悪化させてしまうということもありますので、少しでも良くするためには周りの人々の理解も必要なのです。
更年期障害の基礎体温への現れ方とは?
更年期でも基礎体温の測定は大切です。
女性の身体はデリケートと言われますが、それは女性の身体がホルモン分泌と深く関わっているからです。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
この二つの女性ホルモンの分泌量は常に同じではなく月経周期によって増えたり減ったりします。
そして、この増減の変化が体と心に大きな影響を与えます。
例えば、エストロゲンの分泌量が多いと問題もなく快適に過ごせますが、プロゲステロンの分泌量が多くなると体がむくんだり、イライラしたりと体と心が不調になります。
特に更年期には、このホルモンバランスが大きく変化します。
なぜなら、この時期は卵巣の機能が衰えるため体内の女性ホルモンが急激に減るからです。
特にエストロゲンの減少は、更年期障害の原因と言われています。
では、どのようにしてホルモンバランスの変化を知ることができるでしょうか?
それは、基礎体温を測りグラフに記録することです。
グラフを見れば基礎体温の変化を知ることができるので、身体に起こっていることを把握できます。
それによって体と心に起こる不快な症状に対して落ち着いて対処できますし、事前に予防や対策をすることも可能ですので、更年期の人でも基礎体温を測ることは大切なのです。
では更年期における基礎体温の変化はどうなのでしょうか。
通常、基礎体温は低温期と高温期に分かれ、排卵する時には低温期から高温期に移行します。
エストロゲンは、基礎体温を下げる役割があり低温期に多く分泌されます。
一方、プロゲステロンは、基礎体温を上げる役割があり、高温期に分泌が高まります。
低温期と高温期の変化が明らかであれば、2つの女性ホルモンがうまく機能していることを示しますが、閉経に近づくにつれ排卵が減るので低温期が長くなり、排卵してもプロゲステロンの分泌量が少ないため、高温期は長く続かないようになります。
それから無排卵月経も増えますが、この時は高温期ではなく低温期のままです。
また、頻発月経の症状が現れ、低温期の期間が短くなる場合もあります。
グラフを見て、低温期と高温期へ変化するのが早くなっていれば閉経前のサインと言えるでしょう。
そして、徐々に低温期と高温期の変化が分かりづらくなりグラフにも顕著な変化が見られなくなります。
閉経後は排卵がなくなり、プロゲステロンの分泌量もなくなるため高温期はなく低温期が続きます。
高温期と低温期の変化は人によって異なりますが、カーッと熱くなったり、のぼせたり、頭痛やめまい等の症状があるなら、基礎体温を測っているとそれらの症状が更年期障害かどうかが判断できます。
このように更年期においては、今まで経験したことのないような症状が身体に現れ始めます。
顔や体が突然熱くなってのぼせたり、大量の汗をかいたりする「ホットフラッシュ」や、疲労感、めまい、頭痛、冷え、不眠、寝汗、息切れ、動悸など、その症状は多岐にいたります。
また、イライラしたり、気分が落ち込んでしまったり前向きになれなかったりなどという不調が心にも現れます。
その症状の程度は様々ですが、早目に対策をとることで、症状の悪化を予防することができます。
まずは、ストレスを感じないような環境で生活することが大切です。
そして、バランスのとれた食事も欠かせません。
食材の中でも、大豆に含まれる大豆イソフラボンがエストロゲンの役割を補ってくれるので積極的に取り入れたいものです。
その他では、ホルモンバランスを整えるビタミンE、自律神経に働きかけるビタミンB1を摂取すると良いでしょう。
また、無理のない有酸素運動を生活にとり入れることで気持ちがリフレッシュできると同時に体力を養うことができます。
更年期はどの女性にも訪れるものですが予防と対策をすることは可能です。
ストレスのない程度に予防と対策を生活にとりいれ明るい更年期ライフを送れるようにしましょう。