更年期障害の仕組みと原因、症状と改善方法、自律神経失調症との違いは?

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更年期障害とは?

大なり小なり症状の差はありますが誰もがなる可能性のある更年期障害。

ホルモンバランスの改善や、運動、サプリメントによる改善で様々な方法で少しでも和らげることが出来ます。
病気といえば病気なのかもしれませんが、病気に発展する可能性もあるのと共に自分でも気がつかないほどの症状から始まるものです。

 

そして、それは周りの人々にも影響を及ぼします。
自覚症状がないほど大変なことになったりします。
自分でもある程度の知識をつけ、そして自覚し家族や職場の人たちなどと円満な関係を維持できるよう努めていきたいものです。

 

自律神経失調症の違いと共通点

更年期障害とは、45~55歳ごろに現れる自律神経失調症と精神症が相互に関係して生じる障害のことです。

原因は、年を重ねるにつれ卵巣機能が低下することにより女性ホルモンの分泌量が減少し自律神経に影響を及ぼすことにより失調症が起こります。
また、生活環境悪化によるストレスが大脳皮質に影響を及ぼすことにより精神状態が良くない傾向になります。
これらが同時に発生することにより、更年期障害が起こるのです。

 

現れるものとしては、顔ののぼせ、ほてりや発汗です。
これらは閉経女性の4割~8割に起こり、そのうち2割ほどが治療が必要なものであるとされています。

 

そして、精神状態の悪化は4割ほどの女性が感じると認められています。
最近では、肩こりを訴える方も少なくありません。
これらがみられる場合、まずは血液ホルモン検査を行うことが必要です。

それ以外にも、うつ病などの精神疾患と似た症状を示す場合もあるので複数の診療が必要になることもあります。
自己判断で市販の薬に頼るのではなく、これらの症状が認められたら早めに医療機関を利用することが大切で、程度によっては、生活習慣や生活環境の改善によってよくなることもあります。

 

自律神経とは、心臓を動かしたり、汗をかいたりと体に必要なことを自動的に行ってくれる神経のことを言います。
不規則な生活などを送っていると、このバランスが乱れ、眠れない、めまいがするなど様々な身体の不調を感じるようになります。

体の一部が痛くなったり、具合が悪くなったり、自律神経失調症により現れる症状は人によって異なります。
また、もともとの性格やストレスの感受性など、これを引き起こす原因も人それぞれであるため自分に合った治療法を見つけなければなりません。

 

主な原因は以下の通りです。

夜更かしや夜間勤務など本来の人間のリズムを無視した生活、仕事・人間関係・環境の変化による過度のストレス、環境が変わると眠れないなど生まれつきストレスに弱い、頼みごとをされると断れないなどストレスを溜めやすい生活、女性ホルモンの影響など多岐にわたります。

 

そして、症状やその人のタイプによって、治療法は異なります。
普段の生活を見直す、薬を飲む、カウンセリングを受ける、サプリメントを飲む、マッサージなどの理学療法を受ける、音楽などを聴くなど、医師に適切な治療法を指示してもらうことが必要です。
こちらも同様に、自己判断での治療は症状悪化を招いてしまうこともありますので、早めの医療機関の受診が大切です。

 

では、この2つの病気の違いはなんでしょうか。

自律神経失調症と精神疾患の相互作用によって起こるのが更年期障害であるということです。
自律神経失調症は、世代に関係なく起こる病気であるということも違いの一つでしょう。

 

更年期障害は45~55歳の女性に多く見られます。
閉経による女性ホルモンバランスが崩れることにより体の調子も崩れ、加えて精神的ストレスも抱えている場合に起こることが多い病気です。
それに対して、自律神経失調症は性別の境も、年代の境も特にありません。

ストレス社会といわれる現代の社会だからこそ、注目されている病気であると言えます。
また、夜間勤務や夜更かしなどの生活習慣の多様化により、身体のバランスが崩れてしまう人が多いというのも原因のひとつでしょう。

 

この2つの病気にみられる共通点は、ストレス耐性がなくなってきている現代人が掛かりやすいということです。
目まぐるしく変わる環境についていけずに体調を崩してしまう人が少なくありません。

そして、異変に気付いても自分で処理しようとして、更に悪化を招いてしまうということもあります。
自己判断をして市販の薬に頼ってしまうのもよくありません。
まずは医療機関を受診するなどしてひどくなる前に対策を施してみたりしましょう。

 

 

 

 

 

判断しづらい更年期障害の症状について

更年期障害のその症状は、本当に更年期障害なのか悩む方も多いはずです。
40代半ばから50代半ば頃にかけて、様々な不快症状に悩まされる女性たちのため息が聞こえてきそうです。

 

でも、少し待ってください。
その症状は本当に更年期障害によるものでしょうか?

 

実は更年期障害の症状によく似た症状を持つ病気が意外に多いのです。

しかも、女性の40代から50代は、それまでの生活習慣による影響が身体に出始める時期でもあります。
単に更年期障害による症状だと思って放置していたら、影に大変な病気が隠れていたということにもなりかねません。

例えば頭痛、耳鳴り、薄毛など、更年期にはよく見られる何でもない症状ですが、それぞれ別の病気の症状でもあります。
知らずにそのまま過ごしていて手遅れになってしまった、ということがないように、こんな症状にはこのような病気が隠れているかもしれない、という知識を頭に入れておきましょう。

 

そして、そのような症状が現れたら、まずは婦人科を受診してそれが更年期障害によるものかどうかを確認しましょう。
そして、もしそうでないということが分ったら迷わず専門の医療機関を受診してください。
そのためにも、更年期障害と似た症状を持つ病気は頭にしっかりと入れておくことをおすすめします。

 

頭痛や耳鳴りは更年期障害の代表的な症状の1つです。
俗に言う不定愁訴というもので、これにイラつかされている方も多いでしょう。

しかし、実は頭痛や耳鳴りは高血圧の代表的な症状の1つでもあるのです。
てっきり更年期障害だとばかり思っていて血圧を測ってみたらあまりに高くて驚いた、という方もたくさんいます。

 

この他にも肩こりやほてり、目まいなど更年期障害の症状とそっくり同じ症状が見られるのがこの高血圧なのです。
しかも、女性の場合、この閉経を挟んだ期間は女性ホルモンの低下によりコレステロール値が上昇し、ちょうど高血圧になりやすい時期でもあるのです。

 

目まいがする、顔がほてる、やっぱり更年期だから、と決めつけずこうした症状が見られたら、一度血圧を測定して高血圧になっていないか確認してください。
特に症状がやたら長引いている、更年期障害の治療をしているのに一向に改善しない、ということがあったら要注意です。

高血圧は自覚症状に乏しく知らない間に進んでしまう恐い病気です。
まさか自分は違うだろう、という自己判断は捨てて、何かおかしいと感じたらすぐに専門医を受診しましょう。
今は良い治療薬ができたので、比較的、簡単に治すことができるでしょう。

 

更年期障害の憂鬱な症状の1つに、抜け毛・薄毛があります。

女性ホルモンの低下により、どうしても髪の毛が抜けやすくなったり細く腰がなくなったりしがちなのです。
これはこれで女性にとっては悩みの種ですが、実は女性を薄毛にしてしまう犯人は更年期障害だけではありません。

頭髪に影響を及ぼす病気の1つに甲状腺機能障害があります。
甲状腺ホルモンには毛母細胞を活性化する働きがあるのですが、このホルモンが低下することにより髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。

 

また、甲状腺ホルモンは分泌過多になっても髪の毛が抜けやすくなることが知られています。
甲状腺機能障害の他に糖尿病も薄毛に関連しているのです。
糖尿病の場合、血管がもろくなることにより髪の毛に栄養が行きわたらなくなるため抜け毛が促進されると考えられています。
しかも更年期世代は糖尿病世代でもあり、決して油断はできません。

いずれにしろ、身体に重大な影響を与える病気ですので決して見過ごすことのないよう注意したいものです。
やっぱり更年期障害だから仕方ない、確かにそれはあるでしょう。

 

しかし、更年期は他の病気が出やすい時期でもあるのです。
身体が送ってくれるサインに耳を澄ませましょう。
きっと、何かささやいてくれるはずです。