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2019年6月11日納豆のネバネバ成分、ポリグルタミン酸の持つパワーとは?
2019年6月11日納豆は健康によい食品というイメージが強いでしょう。
高タンパク質で発酵食品なので、健康な体を維持するために欠かせない食品とも言えます。
この納豆に含まれるナットウキナーゼは、納豆のネバネバの元となる納豆菌に含まれる酵素のことです。
ナットウキナーゼには、血栓を溶かしやすくして脳梗塞や心筋梗塞などの血栓病、生活習慣病を予防する効果があります。
しかしナットウキナーゼを多く含む納豆には、血液を凝固する時に必要となるビタミンKを多く含んでいるのです。
血栓を溶かすナットウキナーゼの作用と、血液を凝固させるビタミンKは相反する作用になります。
ここでは納豆に含まれるナットウキナーゼとビタミンKの関係性について考えてみましょう。
目次
【ナットウキナーゼとは?】
ナットウキナーゼは納豆のネバネバに含まれる発酵成分のことであり、日本人の健康を支えてきた成分といっても過言ではありません。
納豆の消費量は、平成8年ごろから右肩上がりで上昇しており、現在2400億円以上の市場があるといわれています。
納豆の消費量が拡大する背景には、納豆にはたくさんの栄養成分が含まれていて、健康維持のためには欠かせないと多くの人が理解しているからなんですよ。
ナットウキナーゼは納豆を作る過程で作られる酵素です。
煮大豆に納豆菌を加えて発酵させると、納豆ができあがりますが、発酵過程で生成されるのがナットウキナーゼです。
ナットウキナーゼはタンパク質分解酵素であり、血栓を溶かして分解しやすくする作用があります。
納豆菌によって作られる酵素は、ナットウキナーゼの他にもアミラーゼやプロテアーゼなどもあり、ポリグルタミン酸、タンパク質、ビタミンなどもたくさん含有していますよ。
【血栓ができるとなぜよくない?】
血栓ができるのはドロドロの血液です。
ドロドロの血液は血流が悪く、血栓を作りやすくしてしまうので不健康です。
ドロドロ血液のタイプはいくつかあり、
・食べ過ぎや飲みすぎが原因となって起こる、血液中の糖質、脂質が増えてしまっているケース
・傷ついた血管を修復するために、血小板が集まって流れを停滞させているケース
・食べ過ぎや飲みすぎなどが原因で、血液中の糖質、脂質が増えているケース
などが考えられます。
このようなドロドロの血液の状態が続くと、動脈硬化の原因となる脂質が急激に増えたり、血管がつまりやすくなったりします。
怪我などをした時に、血管が損傷して出血すると、損傷した部分を修復、再建するために血小板が集まって血栓を作ります。
この血栓ができたことによって、出血が止まるのです。
血液がサラサラで健康的に問題がない時には、止血のために形成された血栓というのは、血液中の酵素によって溶かされていずれ消失します。
しかし血液中にコレステロールや中性脂肪が増加してしまう、不規則な食生活を繰り返していると、血液はドロドロの状態になり、血栓を溶かす効果が働きにくくなるのです。
【ナットウキナーゼの効果・効能とは?】
ナットウキナーゼの効果は以下のものがあります。
・血栓症予防効果
・高血圧予防効果
・コレステロール値を下がる
それぞれまとめてみましょう。
<血栓症予防効果>
ナットウキナーゼには血液中にできた血栓を溶かす働きがあります。
血栓を溶かすことによって、脳梗塞や心筋梗塞の予防につながるでしょう。
脳梗塞や心筋梗塞は誰にでも起こる可能性がある病気であり、血栓症と呼ばれており、日本人の3割は脳梗塞、心筋梗塞などの血管疾患によって死亡しているという統計結果も出ています。
この血栓症は血液中にできた血栓が血管を詰まらせることによってできる病気。
血栓症はほとんどの場合、自覚症状がないまま突然発症するため、日々の予防が重要になります。
血栓とは、血管の損傷を修復するために必要なものですが、血液がドロドロになりすぎてしまうと、出来た血栓がスムーズに溶かされなくなってしまい、そのまま血液中に血栓が蓄積されてしまうのです。
血栓が蓄積すると、血管が詰まりやすくなって、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こしてしまうでしょう。
納豆を30g健康な人が食べた場合、血栓分解産物という血栓が溶けた時にできる物質が血液中に増加したという研究結果も報告されていますよ。
またナットウキナーゼには血液中にできている血栓を直接溶かす働きの他、血栓を溶かすために働くウロキナーゼと呼ばれる酵素を活性化させる働きもあります。
この2つの働きによってできてしまった血栓を溶かし、血栓ができてもすぐに溶かすように予防効果も期待できるでしょう。
ウロキナーゼは消化管の表面に存在する酵素であり、刺激を受けることで活性化します。
ナットウキナーゼはウロキナーゼを活性化させることで、体に備わっている血栓を溶かす酵素の生成を促進するのです。
ナットウキナーゼの血栓症予防は、飛行機に乗っている時に起こるエコノミー症候群予防にも有効ですよ。
<高血圧予防効果>
ナットウキナーゼは、血栓を溶かしやすくする効果があるので、その働きによって血液がサラサラになり、高血圧予防にもつながります。
血圧が高い状態が続くと(高血圧状態)、頭痛、めまい、耳鳴り、息切れ、動悸、手足のしびれなどの症状が起こる他、血管に無理な力が加わるため血管壁がもろくなって動脈硬化になる恐れがあるのです。
ナットウキナーゼによる高血圧予防効果によって、高血圧が原因で起こる心筋梗塞、脳梗塞などの病気予防につながりますよ。
<コレステロール値を下がる>
ナットウキナーゼは血液中のコレステロール値を下げて、脂質異常症を改善する働きがあることが分かっています。
コレステロールは脂質の一種であり、細胞を作る上で重要になる成分です。
しかし、乱れた食生活などで血液中のコレステロールはすぐに増加してしまいます。
コレステロール値が高くなると、脂質異常症、脳梗塞、動脈硬化、心筋梗塞などの大きな病気を引き起こす原因になってしまうでしょう。
コレステロール値を下げられるナットウキナーゼは生活習慣病予防には欠かせないアイテムと言えますね。
【ビタミンKとは?】
ビタミンKは、脂溶性ビタミンの一種であり、納豆の他、葉物野菜に多く含まれています。
血液凝固に関わるビタミンKは出血を止める働きがあるので、止血のビタミンとしても有名です。
そのほか、カルシウムが骨に沈着する際に必要なタンパク質を活性化させる働きがあり、骨の健康にも大きく関わってきます。
天然に存在するビタミンKはビタミンK1とビタミンK2があり、どちらも体内では同じ働きです。
ビタミンK1は植物の葉緑体で、ビタミンK2は微生物によって作られるため、納豆などの発酵食品、ほうれん草などの葉物野菜、肉類、卵、乳製品などにも含まれます。
ビタミンKは体内でも生成可能であり、体に必要な量の半分は腸内で生成されるのです。
【ビタミンKの効能・効果とは?】
ビタミンKの効能・効果は
・血液を凝固させ、止血する効果
・骨の健康を保つ効果
があります。それぞれ簡単にまとめてみましょう。
<血液を凝固させ、止血する効果>
怪我をして出血した際、時間が経つと自然に血は止まります。
これは血液凝固因子であるトロンビンの働きによるものなのです。
出血が起こると、血漿の中に含まれるフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化することで、血液がゼラチン状になって血液が凝固します。
この血液凝固過程によって、フィブリノーゲンがフィブリンに変化する際に必要となるのがトロンビンと呼ばれる酵素です。
トロンビンの前駆体であるプロトロンビンは、ビタミンKを原料として肝臓で生成されるため、血液凝固にはビタミンKが必要不可欠なのです。
また逆に、血液は出血している箇所以外はスムーズに流れていなければ血栓ができたり、動脈硬化になったりします。
ビタミンKには血液凝固に関与しているだけではなく、血液凝固を防ぐ物質の生成にも関与しているのです。
つまりビタミンKは、血液凝固、血液凝固抑制、両方に働きかけてくれます。
<骨の健康維持>
ビタミンKはビタミンDとともに骨の健康を維持する働きがあります。
ビタミンDにはカルシウム合成に必要なタンパク質を生成して、腸でのカルシウム吸収をサポートする働きがあります。
ビタミンKには骨にカルシウムを取り込む際に必要となるタンパク質(オステカカルシン)を活性化させる働きがあるのです。
また骨からカルシウムが排出されるのを抑制する働きもありますよ。
【脳血栓を防ぐナットウキナーゼはなぜワルファリン服用中に納豆は食べられないの?】
納豆には強力な酵素であるナットウキナーゼが存在することが報告されてから、健康目的で納豆を食べる人が増えました。
このナットウキナーゼは線溶酵素と呼ばれる酵素であり、血栓を溶かす作用があります。
ワルファリンは、血が固まる時に必要になるビタミンKの働きを抑制して、血液が固まらないようにすることで血管に血栓が出来たり、動脈硬化が起きたりするのを予防する薬です。
しかし納豆には大量のビタミンKがもともと含まれており、食べた後も納豆菌が腸内でビタミンKを持続的に生成するので、ビタミンKの働きを抑える作用のあるワルファリンの作用を妨害してしまいます。
そのためワルファリンを服用中の方は納豆の摂取がよくないため、病院で指導を受けるでしょう。
現段階では、人が納豆を食べた時の作用として、ナットウキナーゼによる血栓溶解作用よりも、ワルファリンの作用を妨害する働きの方が優位に現れると考えられているのです。
ビタミンKを多く含む食品は納豆だけではありません。クロレラなどもビタミンKを多く含むのでワルファリン服用中の方は注意して下さいね。
【ナットウキナーゼ摂取時の注意点とは?】
ナットウキナーゼという酵素は、血液の塊である血栓そのものを溶かす作用があります。
ただ血栓を防ぐ薬であるワルファリンを飲んでいる人は、納豆に含まれるビタミンKが薬の効果を弱めてしまうため、納豆の摂取には注意が必要です。
年齢を重ねると、血液はドロドロになりやすく、血栓もできやすいです。血栓ができてしまうと、血流が悪くなり、脳梗塞や心筋梗塞など死に直結する重大な病気を引き起こしてしまう可能性もありますので納豆をうまく食事に取り入れて、血栓を作りにくい状態を維持したいですね。
またナットウキナーゼは熱に弱いという性質があるため、納豆からナットウキナーゼを摂取したい場合には、納豆は加熱しないで生のまま食べるようにしてください。
血栓は深夜から早朝にかけて作られやすいので、ナットウキナーゼを摂取するタイミングとしては夕食後や寝る前などが効果的でしょう。
現実的には夕食に納豆を食べるのが一番、手軽に摂取できるかもしれませんね。
【ナットウキナーゼ以外にもある?!食事で血液をサラサラにする方法とは?】
血液をサラサラにすれば、血栓ができにくくなり、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病予防につながります。
血栓を溶かしてくれる作用のある納豆に含まれるナットウキナーゼの他にも、食事で血液をサラサラにする方法はいくつかあります。
ここでは血液がサラサラになる食事をまとめてみましょう。
<クエン酸>
お酢、梅干しなどすっぱい食べ物に多く含まれるクエン酸と言えば疲労回復効果が有名ですが、クエン酸の効果はそれだけではありません。
クエン酸には血小板が必要以上に、凝集するのを防ぐ効果があるので、血液をサラサラにしてくれますよ。
お酢はちょっと苦手という人は、もろみ酢などが飲みやすいのでおすすめ。
<ポリフェノール>
緑茶、赤ワイン、ぶどう、ココアなどに含まれるポリフェノール類には、コレステロールの酸化を予防する、働きがあります。
またポリフェノールの一種であるカロテノイドと呼ばれる天然色素にも強力な抗酸化作用があって、動脈硬化予防につながります。
そのほか、玉ねぎに含まれるケルセチンもポリフェノールの一種であり、脂質類の吸収を妨げて、体外へ排出する働きがあるのです。
<DHA、EPA>
DHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエイ酸の略であり、イワシ、サバ、サンマなどの青魚に多く含まれています。
DHAには血管の弾力性を高めて、赤血球の柔軟性をアップさせる働きがあります。
またEPAには血栓を作りにくくして、血液をさらさらにし、血流改善が期待できるでしょう。
<アルギン酸>
昆布やワカメに含まれるぬめり成分であるアルギン酸は食物繊維の一種であり、コレステロールの吸収を妨げて、体外へ排出させる働きがあります。
このように食べるものによっても、血液をサラサラにして血栓ができないようにするための予防をすることはできるのです。
次回は納豆のネバネバ成分、ポリグルタミン酸についてみてみましょう!
<参考記事>