ゼアキサンチンの効果と効能、作用について
2019年1月22日過敏性腸症候群に悩む美腸プランナー初級者が女性用「プロバイオティクス」を体験!経過報告その1
2019年1月22日前回は “シンバイオティクスにおける食材選び”についてご説明しました。
難しそうな印象を受けるシンバイオティクス。
実際は、食材の組み合わせを工夫するだけという簡単な方法で実践できます。
さて、今回ご説明したいのは、プロバイオティクスと相反する存在である「アンチバイオティクス」についてです。
アンチバイオティクスとは“抗生物質”のこと。
風邪をひいたときに病院で処方された経験を持つ方もいるでしょう。
そんな抗生物質が、腸内環境に影響を与えると考えられているのです!
目次
アンチバイオティクス(抗生物質)とはどんなもの?
抗生物質はむやみやたらに飲まない方が良いといわれています。
薬だからといって、私たちのからだにとって必ずしも有益になるとは限らないからです。
服用の仕方を誤ると、むしろ、健康を害する可能性もあるといいます。
そもそも、アンチバイオティクス=抗生物質とはどのようなものを指すのでしょうか?
アンチバイオティクスの定義とは
微生物によって作られ、他の微生物の生育を阻止または死滅させる物質
というのが、アンチバイオティクスの定義です。
1928年にイギリスの微生物学者・フレミングが、青カビから抗生物質であるペニシリンを発見したことが歴史のはじまり。
その後、抗生物質の発見や開発が進み、結核を中心とした感染症の治療に用いられるようになりました。
近年におけるアンチバイオティクスは、上記の定義に加え、人工的に合成されたものを含む場合もあります。
抗生物質の種類について
抗生物質は抗菌薬の一種です。
抗菌薬は抗生物質と合成抗菌薬に分けられます。
●抗生物質の種類
・ペニシリン系薬
・セフェム系薬
・カルバペネム系薬
・モノバクタム系薬
・アミノグリコシド系薬
・テトラサイクリン系薬
・マクロライド系薬
・リンコマイシン系薬
・グリコペプチド系
●合成抗菌薬の種類
・キノロン系薬
・ST合剤
・オキサゾリジノン系薬
抗生物質が腸内細菌叢を変化させる!善玉菌が死ぬって本当?
腸内環境が重要視されている今、「風邪には抗生物質が効く」という常識が覆されようとしています。
厚生労働省が2017年に定めた「抗微生物薬適正使用の手引き」によれば、風邪に抗生物質を使用しないことが推奨されているのです。
その背景にあるのは、薬剤耐性菌や腸内細菌への影響。
抗生物質がアンチバイオティクスと呼ばれる理由、服用の問題点などをご説明していきます。
抗生物質の飲み過ぎで薬が効かなくなる!
前述の手引きで、厚生労働省は抗生物質の使用量を2020年までに3分の1まで減らすことを指標にしています。
抗生物質を飲みすぎると、かえって薬が効かなくなってしまう恐れがあるからです。
この事象を「薬剤耐性(AMR)」といい、耐性のついた菌は「薬剤耐性菌」と呼ばれています。
薬剤耐性が問題視され始めたのは最近のことではなく、1940年代にはすでに耐性菌が見つかっていたといいます。
その後、抗菌薬が開発されても耐性菌が発見されるという繰り返しが続いています。
薬剤耐性が原因となり、アメリカでは2万人以上の人が亡くなっているのが現実です。
風邪に抗生物質は効かない!?
風邪をひいたときに抗生物質を飲んだ経験を持つ方は多いと思います。
しかし、実は風邪に抗生物質は効かないことが研究によって明らかにされているのです!
風邪の原因は、その90%が細菌よりも小さいウイルスで、抗生物質では対応できないんだとか。
実際に抗生物質を必要とするのは、重度の鼻炎症状や39℃以上の高熱と膿上の鼻水が3日以上続く場合など10%程度の人だといいます。
ただし、あくまでも菌を死滅させるためのものであり、咳や鼻水などの症状には効果がないとされています。
また、細菌以外の病原体やウイルスが原因の症状にも効果が期待できません。
善玉菌が死滅し腸内環境が乱れる!
抗生物質を服用すると、副作用が出ることがあります。
特に多いとされているのが下痢の症状。
これは、抗生物質によって腸内細菌が変化を起こしていることの現れです。
というのも、抗生物質は悪い菌だけでなく、良い菌まで殺してしまう可能性があるのです。
従って、抗生物質を飲むことで腸内の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)が死滅してしまい、悪玉菌優勢の状態になってしまうことが想定されます。
その結果、腸内環境の乱れが生じ、下痢を起こしてしまうのです。
腸活でアンチバイオティクスと無縁なからだづくりをしましょう!
最近では、薬の代わりに腸内フローラの改善や漢方薬、自然療法などを方針としている医師もいるくらいです。
しかし、風邪の進行や持病などによっては、やむを得なく抗生物質を飲まなければならない場合があります。
薬剤耐性(AMR)の拡大を防ぐためにも、抗生物質の正しい使用が推奨されています。
アンチバイオティクスといかに上手く付き合っていくかが、健康寿命を延ばすための鍵となりそうです。
抗生物質は自己判断で服用しないこと
病院で一定期間分の抗生物質を処方されたとき、最後まで飲みきらずに止めてしまった経験はありませんか?
症状が快方に向かうと、ついつい飲むのを止めたり、量を減らしたりしてしまいますよね。
しかし、決められた用量を飲まないと、体内に細菌が残っている可能性があります。
すると、その細菌が薬剤耐性菌になってしまうことがあるのです。
また、過去に処方された抗生物質を自己判断で服用することも、副作用や耐性菌の原因となります。
免疫力の低い高齢者や乳幼児、妊婦さん、持病を持つ方にとって脅威になるでしょう。
皆さんの大切な家族を守るためにも、抗生物質の使用方法はきちんと守りましょう。
重要なのは腸活とシンバイオティクス習慣です
アンチバイオティクスに対抗できるのは、プロバイオティクスしかないといっても過言ではありません。
さらに、プレバイオティクスが心強いサポート役となってくれるでしょう。
抗生物質によって善玉菌が減ってしまうのであれば、意識的に摂り入れるしか方法はありません。
普段からシンバイオティクス習慣を付けていれば、いざというときも安心です。
腸内フローラが良好に保たれていれば、下痢などの副作用が軽減される可能性も十分あります。
そもそも、腸活で免疫力を高めておけば、細菌に感染しにくくなると考えられています。
病気にかかりさえしなければ、アンチバイオティクスなんて必要ありません。
今からでも遅くありません、栄養バランスや生活習慣を正していきましょう!
<参考商品>
プロバイオティクス
プロバイオティクス(女性用)
プロバイオティクス(妊娠中&授乳中用)