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2019年1月31日アラビノキシランは、イネ科の植物に含まれるヘミセルロースの主成分として知られています。
アラビノキシランの主な働きは「ガンの原因を除去する」ことにあります。
アラビノキシランの効果や効能については、近年の研究によって解明されつつあり免疫力を高めたり、脂質代謝を改善するなど注目が集まっている成分です。
そのため、今、分かっているアラビノキシランについての情報をまとめます。
アラビノキシランは、ムギや、トウモロコシなどのイネ科に属し、ヘミセルロースの主成分として知られています。
ヘミセルロースというのは1891年に発見された植物の細胞壁に含まれているセルロース以外の不溶性多糖類のことを言います。
分かりやすく言うと、「不溶性食物繊維」のことで、排便などを促す作用があったりするものです。
このヘミセルロースにもいくつかの成分がありますが、その主な成分にアラビノキシランがあるのです。
アラビノキシランは、ヘミセルロース内でも分子構造が小さいため、体内に吸収される成分です。
そして、その働きは免疫レベルを高め、がん細胞への攻撃を高めるという作用のものです。
そのため、近年では医薬の分野でも注目され始めて研究が進んでいるのです。
アラビノキシランはガンの進行を抑える役割のほか、以下のような効果効能があります。
アラビノキシランの主な効果/効能/作用
・風邪をひきにくくする(免疫力を高めるため)
・HIVの増殖を食い止める(免疫細胞や血清細胞にいい影響を与えるため)
・がんを食い止める(活性酸素を除去する働きがあるため)
こうした働きがあり、医療の分野を始め、美容効果などの面でも注目が集まっています。
美容効果では、例えばアンチエイジング作用があったりもするため、
肌の若々しさを保つことが出来たりもするのです。
アラビノキシランの過剰摂取による健康被害は報告されていません。
そのため、1日の摂取量などに定めもありません。
ですが、アラビノキシランに関しては、
臨床試験でまだ分かっていない点もあるので、多量に摂取するのは控えたほうがいいでしょう。
ただし、通常の食事をしている限りは、摂りすぎと言うことにはならないので安心してください。
アラビノキシランを多く含む食品はイネやムギ、トウモロコシなどのイネ科の植物に含まれています。
これらの食品を普段から食べるように心がけていれば、自然とアラビノキシランを摂取することが出来ます。
けれども、こうした食品を摂るのが難しい場合には「サプリメント」なども販売されているので、そういったもので補うのもオススメです。
目次
【もっと詳しく解説!アラビノキシランとは?】
アラビノキシランは針葉樹やイネ、小麦、トウモロコシなどイネ科の植物に多く含まれている免疫調節物質です。
免疫調節物質とは免疫が本来持っている力を間接的に呼び覚ますための成分。
一般的な植物には動物のような骨格はありません。
しかし1つ1つの細胞が細胞壁という強固な壁を持っているため、植物の体を支えることができています。
この細胞壁を構成している成分の1つが食物繊維の一種であるヘミセルロースになります。
ヘミセルロースは高分子の糖質になりますが、このヘミロースの主成分となるのが「アラビノキシラン」なのです。
イネに含まれるアラビノキシランですが、白米には含まれません。
玄米から精米して精白する過程で取り除かれてしまうコメぬかの中には、ごくわずかではありますがアラビノキシランが含有しています。
アラビノキシランは、米ぬかから分離抽出されたヘミセルロースを酵素反応させて小さく切り出す方法で抽出していました。
近年では米ぬかだけではなく、トウモロコシからも作られるようになっています。
米ぬかから抽出されたヘミロースに、スエヒロダケや椎茸など菌糸体に含まれている酵素を作用させるとアラビノキシランが得られます。
アラビノキシランは世界的に様々な研究がされており、免疫を増強させる作用や脂質代謝を改善する作用などが期待されています。
米ぬかやトウモロコシ意外にもクマザサ由来のアラビノキシランもあります。
アラビノキシランはヘミセルロースなどの食物繊維と比べると非常に小さな分子構造をしています。
そのため小腸で吸収されやすく、血液中に移行します。
血液中に移行したアラビノキシランは、人体の免疫機能に関わる白血球の一種であるマクロファージやナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させ、全身の免疫力を向上させる働きがあります。
またアラビノキシランはナチュラルキラー細胞(NK細胞)だけではなく、サイトカイン(細胞間伝達物質)を増加させる働きもあり、他の免疫細胞の活性化にも効果を発揮します。
【ヘミセルロースとは?】
アラビノキシランを主成分とするヘミセルロースは食物繊維の一種です。
ヘミセルロースは種子を保護している物質であり、栄養価があるわけではありません。
イネやトウモロコシなど食用のものに含まれているヘミセルロースは食味を損なってしまうことから、除去されてしまうのが一般的。
しかし近年では米ぬか由来のヘミセルロースを変性させたアラビノキシランに強力な免疫賦活作用があることが分かり、様々な有用がされています。
食物繊維の一種であるヘミセルロースは腸内の掃除を行い、腸内環境を整えたり、腸からコレステロールが再吸収されるのを防ぐ作用もあります。
コレステロールの再吸収を防ぐことで、総コレステロールが高くなりすぎるのを抑制し、血糖値の上昇を予防できます。
つまり生活習慣病予防につながるというわけです。
【アラビノキシランの効果・効能】
アラビノキシランの効果・効能は以下の通りです。
・免疫力を高める効果
・ガン予防、ガン抑制効果
・抗ガン治療による副作用の軽減効果
・活性酸素除去効果
・生活習慣病予防効果
・美容効果
それぞれまとめてみましょう。
<免疫力を高める効果>
人の体には外から細菌やウイルスなどの病原菌が入ってこないように、身を守る免疫機能が備わっています。
アラビノキシランには免疫細胞の1つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きがあります。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は常に体内を監視して、ガン細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃します。
免疫細胞を活性化させることで、体内の免疫力は高まり、健康維持につながります。
また近年ではアラビノキシランの免疫力を向上させる効果は、AIDSにも有効であることが研究結果からわかってきています。
アラビノキシランを経口摂取すると、免疫細胞や結成成分が変化し、HIVウイルスの増殖を抑える働きがあることが報告されています。
<ガン予防、ガン抑制効果>
アラビノキシランにはナチュラルキラー細胞(NK細胞)、パーフォリン、インターフェロン-γの産生を増加させる働きがあるので、ガン細胞への攻撃力が高まります。ガン細胞への攻撃力が高まることで、ガン予防、ガン抑制につながります。
ガンの中では大腸ガンや肝ガンに有効であり、その他B型肝炎、C型肝炎にも効果を発揮してくれます。
<抗ガン治療による副作用の軽減効果>
抗ガン剤はガン細胞の発育を抑制するために、ガン治療においては欠かせません。
しかしガン細胞にダメージを与えるのと同時に正常な細胞にも大きなダメージを与えてしまうのです。
正常な細胞にダメージを与えた時に起こるのが副作用です。
抗ガン剤の副作用としては、脱毛、吐き気、食欲不振、嘔吐などが代表的な症状です。
この抗ガン剤の副作用は非常につらく、人の免疫力、体力を低下させる原因になってしまいます。
アラビノキシランには抗ガン剤治療に起こる副作用を軽減する働きがあります。
抗ガン剤治療中に起こる副作用は生活の質=QOLを低下させるものです。
身体的なダメージだけではなく、精神的にも抗ガン剤の副作用は影響を及ぼします。
アラビノキシランは抗ガン剤の副作用を軽減することで体の負担はもちろんですが、精神的なダメージに関しても軽減できるのでQOLの向上につながるでしょう。
<活性酸素除去効果>
活性酸素は紫外線、喫煙、ストレス、乱れた生活習慣などが原因で体内に発生します。
大量に発生した活性酸素は細胞や血管などを老化させて、体の様々なところにダメージを与えてしまうのです。
アラビノキシランは強力な抗酸化作用を持つ成分です。
そのため、体内に大量に発生した活性酸素を除去する効果があります。
<生活習慣病予防効果>
活性酸素は糖尿病、高脂血症、動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
強力な抗酸化作用のあるアラビノキシランは、生活習慣病になりにくくする作用が期待できます。
<美容効果>
大量に発生した活性酸素は肌にもダメージを与えます。
活性酸素は肌を老化させて、肌のターンオーバーサイクルを乱します。
肌の弾力成分であるコラーゲンなどにダメージを与えることで、肌のハリ、ツヤは失われシワ、たるみが出てしまうのです。
また活性酸素はシミやくすみの原因にもなります。
抗酸化作用の強いアラビノキシランは余分な活性酸素を除去することで、エイジングケアにつながります。
免疫力を高めるだけではなく、美容にも効果があるのは嬉しいですね。
【アラビノキシランが活性化させるナチュラルキラー細胞(NK細胞)とは?】
アラビノキシランは白血球の一種であるマクロファージやナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きがあります。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、リンパ球の一種であり、他の細胞とは少し違い、ガンなどの腫瘍細胞に対する反応が強いです。
腫瘍細胞を見つけるとナチュラルキラー細胞(NK細胞)はすぐに結合して、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を破壊していきます。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は腫瘍細胞に結合すると、パーフォリンと呼ばれるタンパク質が腫瘍細胞に穴をあけてセリンプロテアーゼ分子群が、
腫瘍細胞のDNAを破壊。
アラビノキシランのナチュラルキラー細胞(NK細胞)への活性化促進は、このパーフォリン・セリンプロテアーゼ分子群をたくさん生成させる作用につながっています。
腫瘍患者さんのナチュラルキラー細胞(NK細胞)には、パーフォリン・セリンプロテアーゼ分子群が少ない上、腫瘍細胞の勢いが強いため、正常な細胞が腫瘍細胞にどんどん貪食されてしまうのです。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活性化は、インターフェロンγや腫瘍壊死因子(TNF−α)が増加します。
するとナチュラルキラー細胞(NK細胞)に二次活性が起こって、免疫系のサイクルがスムーズに行われるようになるのです。
アラビノキシランのようなナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる物質は、免疫調整物質(BRM)と呼ばれています。
【アラビノキシランが多く含まれる食品は?その安全性は?】
アラビノキシランが多く含まれる食品は
・コメ
・トウモロコシ
・麦
になります。
アラビノキシランは自然界に存在感する米ぬかの抽出物になるので、安全性は普通の食品と変わらないくらい高いです。
しっかりと安全性が確認されており、軽度の膨満感、お通じがよくなるなどの症状を除くと、副作用は現在までに報告されていません。
お通じがよくなるというのは、便秘症の方にとっては効能になりますね。
【アラビノキシランの1日摂取量と効率的な摂取方法とは?】
アラビノキシランの1日摂取量の最小目安は600mg程度になります。
積極的な健康維持のためには、成人で1日あたり1〜3g程度の摂取がおすすめです。
この量は、アラビノキシランが消化不良などの影響を与える量の400分の1〜2000分の1程度の量なので副作用も心配ありません。
アラビノキシランを効率的に摂取したいという方は「食後」の摂取がおすすめ。
アラビノキシランは多糖類に分類されます。多糖類の腸管からの吸収は食物中に含有されている中鎖脂肪酸と乳化状態になった場合に促進されます。
そのため、胃に少しでも食物の内容物があった方が、アラビノキシランの吸収効率がよくなるのです。
またアラビノキシランにはナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させる働きがあります。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化さえるためにはアミノ酸が関与していると言われており、そのアミノ酸は食べ物に含まれます。
そのため食後に摂取した方が、よりナチュラルキラー細胞(NK細胞)を、活性化させることができるというわけです。
アラビノキシランの効果をよくするには、多くのアミノ酸、ビタミン、ミネラルを摂取する必要があります。
アミノ酸、ビタミン、ミネラルは免疫力を高めるためにも欠かせません。
積極的に摂取したいですね。
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