生活習慣病の代表「糖尿病」ってどんな病気?糖尿病にならないようにするためには生活習慣の改善が大切!

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生活習慣病の1つである「糖尿病」は私達にとって馴染みのある病気の1つでしょう。

ここでは糖尿病の症状、原因、予防するにはどうすればよいのか?など詳しくまとめていきます。

糖尿病は初期段階では自覚症状が乏しい病気なので、確かな知識を身に着けておくことが早期診断、早期治療につながりますよ。

 

目次

【全世界で4億6,300万人もの人が糖尿病にかかっている】

 

2019年度現在、全世界の糖尿病患者さんは4億6,300万人にのぼると言われているんですよ。

この数字で考えると11人に1人が糖尿病で、65歳以上で考えると5人に1人が罹患していると言われています。

誰もがなり得る危険性のある病気であるということがよく分かりますね。

 

糖尿病は適切な治療を続ければ、失明、足の切断、心臓病、脳卒中などの合併症のリスクは予防できます。

しかし、2019年に糖尿病が原因で亡くなった方は世界で420万人もいるんです。

これは単純計算すると8秒に1人が糖尿病で亡くなっているということになります。

糖尿病は早期診断、早期治療を行うことで、命の危険性のある合併症を防げます。
適切な治療をできるだけ早く行うようにしましょう。

また、糖尿病予防のための、生活習慣の改善も非常に重要ですよ。

 

【糖尿病とは?どんな病気なの?】

 

では糖尿病とはそもそもどんな病気なのでしょうか?

誰でも人は食事をすると一時的に血糖値が高くなります。
この血糖値は「インスリン」と呼ばれるホルモンが膵臓から分泌されることで、一定の時間が経つと元の正常値に戻るようになっています。

しかし、糖尿病になるとインスリン分泌量が少なくなったり、インスリンが分泌されてもうまく働かなくなってしまうのです。
すると、インスリンによって血糖値が下げられていたのに、それができなくなるため血糖値が高い状態が続いてしまいます。

この症状を「糖尿病」と呼んでいるのです。

 

血糖値が高くても、糖尿病の初期段階では自覚症状がほとんどありません。

そのため、糖尿病に気づかない人も多く、気づいても治療を後回しにしてしまう人が少なくないんです。
しかし、そのまま放置して糖尿病が進行してしまうと、様々な合併症を引き起こしてしまうでしょう。

 

【血糖値が高いとどうなるの?血糖とインスリンの関係性について】

 

糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気です。
では血糖値が高いとどうなるのでしょうか?

ここでは血糖と、血糖を下げるホルモン「インスリン」についてまとめてみましょう。

 

<血糖ってなに?>

血糖とは血液中のブドウ糖のこと。
でんぷんなどの糖質=炭水化物は、私達人間の生命を維持する最も大切な栄養素の1つです。
糖質は消化されて「ブドウ糖」となり、血液中から全身の細胞に取り込まれて、エネルギー源として利用されています。

 

<血糖値は一定に保たれている>

血液中の糖が足りなくなると、私達の体は食べ物から当分を吸収したり、肝臓に蓄えていた糖を血液中に放出したりして血糖値を調節します。

逆に食事をして血糖値が高くなると、血糖は細胞に取り込まれてエネルギー源となり、余分な糖は筋肉、肝臓、脂肪組織に貯蔵されるのです。

体の中の糖の量は、一定の範囲で保たれるのが正常ですが、糖尿病になってしまうとその調節ができなくなります。
そのため、血糖値が高い状態が続いてしまうのです。

 

<血糖値を下げるホルモン「インスリン」>

血糖値を下げるホルモンとして知られているのが膵臓から分泌される「インスリン」です。

血液中をただよい筋肉などの細胞までたどり着いた糖は、インスリンの助けを借りて細胞に取り込まれます。
インスリンは細胞のドアを開ける「鍵」のような役割を果たしており、インスリンの働きによって細胞の前まで到着した糖は速やかに細胞に入り込むのです。

そのため、食事後は糖が吸収されて血糖値があがりますが、インスリンが分泌されると血糖が細胞に取り込まれるため、血糖値が下がるのです。
細胞に取り込まれた糖は、私達の体が活動するためのエネルギー源として使われます。

 

<インスリンが十分に働かなくなるとは?>

糖尿病になると、インスリンの働きが悪くなる…と言いますね。

ではインスリンが十分に働かなくなるとはいったいどういうことなのでしょうか?

これには2つの原因があるのです。

 

・インスリンの分泌が低下してしまう

膵臓の機能が低下してしまうと、十分なインスリンを作れなくなってしまいます。

すると細胞のドアを開けるための鍵が不足している状態になるので、糖が細胞の中に入れず、血液中に溢れてしまうでしょう。

 

・インスリン抵抗性

インスリンは十分な量作られていても、効果が発揮できない状態を「インスリン抵抗性」と言います。

運動不足、食べ過ぎなどが原因で肥満になると、肝臓や筋肉でのインスリンの働きが悪くなるのです。

鍵となるインスリンはたくさんあるけれど、細胞のドアのたてつけが悪く、鍵を開けることができなくなった状態とイメージすると分かりやすいでしょう。

この場合も血液中には糖があふれて、高血糖の状態になってしまうのです。

 

しかし糖尿病になると、インスリンの分泌が減少したり、インスリンが分泌されても肝臓や筋肉でのインスリンの働きが悪くなったりします(インスリン抵抗性)
そのため、血液中の糖の量を調節できなくなり、血糖値が高い状態が続いてしまうのです。

 

【糖尿病にはいくつか種類がある?!】

 

糖尿病には大きく分けて2つのタイプがあります。
それが

・インスリン分泌不全とインスリン抵抗性による「2型糖病病」
・インスリン欠乏による「1型糖尿病」

の2つです。
この2つのタイプの糖尿病は症状や原因が異なります。

 

また1型糖尿病、2型糖尿病以外にも、特定の原因によるものや妊娠糖尿病などもあります。

特定の原因による糖尿病や、遺伝子の異常によるものや、他の病気や薬剤に伴って起こるものが多いです。

妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発症した糖代謝異常のことです。

妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えてしまうため、糖尿病に至っていなくても「妊娠糖尿病」と呼んでいます。

 

妊娠糖尿病は、妊娠中に胎盤が作るホルモンが、インスリンの働きを抑える作用があるため、十分なインスリンが作られない場合に血糖値が上昇します。

この妊娠糖尿病は、肥満、高齢での妊娠、妊婦の家族に2型糖尿病患者がいる、過去の妊娠で高血糖を指摘されたことがある場合などに起こりやすいです。

 

【1型糖尿病とは?その症状と原因】

 

1型糖尿病になると、膵臓がインスリンをほとんど、もしくは全く作ることができない状態です。

インスリンを作る膵臓の細胞がなんらかの原因で壊されることでインスリンが作れなくなるのです。
1型糖尿病になると生きていくために注射でインスリンを補う治療が必須となり、この状態を「インスリン依存状態」とも言います。

 

1型糖尿病は、糖尿病患者さんのうち10人に1人程度で、若い方の糖尿病は1型糖尿病が多く見られます。

ただ年齢に関係なく発症が見られます。
また1型糖尿病は急激に症状が現れることが多く、やせ型の人によく見られます。

 

<主な症状>

・普段よりも喉が渇くようになる
・頻尿
・急激な体重減少
・ひどい疲労感

これらの症状は突然現れます。

また症状の悪化も急速に起こります。

放っておくとケトアシドーシスに陥るため、早急な治療が必要です。

ケトアシドーシスとはケトン体が血中に増えて、血液が酸性化した状態のこと。

ケトアシドーシスになると体の様々な働きが低下してしまい、重症になると昏睡状態に陥ってしまう危険な症状になります。

 

<1型糖尿病になる原因>

・1型糖尿病にかかりやすい体質である
・何らかの現認によってインスリンを作る膵臓の一部(β細胞)が破壊されてしまう

ただ1型糖尿病の原因は正確には分かっていません。

 

【2型糖尿病とは?その症状と原因】

 

2型糖尿病はインスリンが出にくくなる「インスリン分泌不全」や、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」によって血糖値が高くなります。

膵臓ではインスリンを作っているものの、量が十分でなくなったり、作られたインスリンが十分に作用できなくなっている状態です。

以前は「インスリン非依存型糖尿病」とも呼ばれていました。

 

2型糖尿病は最も一般的な糖尿病であり、10人に9人以上はこのタイプと言われていますよ。

若い人でも発症するものの、その多くは40歳を過ぎてからの発症がほとんど。

 

日本人は遺伝的にインスリン分泌が弱い人が多いと言われており、遺伝的な体質に過食、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣や加齢などが要因となって発症するケースが多いでしょう。
また肥満がなくても、内臓脂肪が増えている「メタボリックシンドローム」の状態で糖尿病を発症するケースもあります。

 

2型糖尿病の治療は基本的には、適切な食事指導と運動です。

これらを継続しながら、服薬による治療が行われます。
ちなみに2型糖尿病で使われる治療薬は様々な種類があり、糖尿病の状態に合わせて使っていきます。

最初は内服薬から始めることが多いですが、血糖値が下がりにくい場合にはGLP-1受容体作動薬という注射や、インスリン注射を行うこともあります。

 

<主な症状>

・疲労感
・皮膚の乾燥&かゆみ
・手足の感覚で低下する、手足がチクチクさすような痛みがある
・感染症にかかりやすくなる
・頻尿
・目がかすむ
・性機能に異常がでる(ED)
・切り傷や皮膚の傷が治りにくくなる
・空腹感
・喉の渇きがひどくなる

2型糖尿病の初期段階では症状が現れないこともあり、気が付かないうちに進行するケースも少なくありません。
そのためいつ発症したのか分からないという人も多く、健康診断などで発見されることがよくあります。

初期症状がないため早期発見が難しいです。

 

<2型糖尿病になる原因>

・40歳以上の人(加齢)
・家族に糖尿病患者がいる
・著しい運動不足
・食生活(過食(高脂肪食)や偏食など)などの環境因子
・ストレス
・肥満(メタボリックシンドロームを含む)

2型糖尿病になる原因は、遺伝的体質に肥満や運動不足など環境要因が加わって発症するケースが多いです。

 

【糖尿病は症状が進行すると合併症を引き起こす?!命の危険性がある恐ろしい合併症とは?】

 

血糖値が高い状態が続いてしまうと、様々な合併症を引き起こす可能性が高くなります。

治療をきちんと行って血糖値をコントロールできれば、合併症が起こるのを防ぐことができますし、起きてしまった合併症の進行を抑えることもできるのです。

合併症には細い血管で見られる「細小血管症」と、大きな血管の病気である動脈硬化による合併症「大血管症」があります。
それぞれまとめてみましょう。

 

<細小血管症>

細い血管で見られる細小血管症は、糖尿病に特徴的な合併症で「糖尿病の3大合併症」とも呼ばれています。

 

・糖尿病網膜症

高血糖によって、眼の網膜にある非常に細い血管がむしばまれていきます。
網膜にある血管から出血したり、異常な血管が網膜に作られたりして、目のかすみや視力の低下を引き起こしてしまうのです。

症状が進行すると最悪の場合、失明してしまうケースもあります。

 

・糖尿病腎症

糖尿病によって腎臓の働きが悪くなると、血圧上昇、尿中にタンパクが出る、体のむくみなどの症状が出ます。

症状が進行すると、腎臓の血管が破壊されて、腎臓の機能が低下し、腎不全を引き起こしてしまうでしょう。

腎不全になると人工透析を受けなければなりません。
透析導入は、糖尿病腎症が一番の原因となっています。

 

・糖尿病神経障害

神経が障害されると、手足の痺れ、ほてり、痛みなどの症状が現れます。
また足の感覚が麻痺してしまうので、傷があっても痛みを感じにくく、気づかず放置してしまうことも。

その傷が原因で、足の潰瘍や壊疽につながることもあり、足を切断するケースも少なくありません。

 

<大血管症>

血糖値が高くなると、全身の太い血管の動脈硬化が促進されます。
この動脈硬化によって様々な合併症を引き起こしてしまうのです。

 

・脳卒中

脳卒中は脳梗塞と脳出血が代表的で、糖尿病患者さんでは脳の血管が詰まる「脳梗塞」が多くみられます。

手足の麻痺、言葉が急に出なくなる、物が二重に見えるなどの症状が見られ、重症の場合は死亡してしまうケースもあります。
脳卒中になると手足の麻痺、言語障害など後遺症が残りやすいです。

 

・心筋梗塞

心臓の筋肉に栄養や酸素を送る冠動脈の動脈硬化によって引き起こされます。

心臓の働きが著しく低下するため、生命に関わります。
糖尿病患者さんは冠動脈疾患を起こすリスクが高いです。

 

・末梢動脈性疾患

足の血管の動脈硬化によって、血流が悪化することで起こります。

足やふくらはぎが痛くなる、運動ができない、休みながら出なければ歩けない(間欠性跛行)などの症状がみられます。

さらに症状が進と潰瘍や壊疽が起こり、足を切断することになるでしょう。

 

【糖尿病の検査・診断とは?】

 

糖尿病が疑われる場合、血液検査を行い、血糖値やHbA1cを測定します。

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、過去1~2ヶ月の平均的な血液中のブドウ糖量の値のことです。

検査は2回行い、以下の4つの所見のいずれかが両日で確認される糖尿病と診断されます。

 

(1)早朝空腹時の血糖値が126㎎/dL以上
(2)75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200㎎/dL以上
(3)時間に関係なく測定した血糖値が200㎎/dL以上
(4)HbA1cの値が6.5%以上

1度目の検査で(1)~(3)のうち少なくとも1つと、(4)が同時に確認された場合、2回の検査をせずにその段階で糖尿病と診断されます。

 

【糖尿病の治療方法】

 

糖尿病の治療方法は

・食事療法
・運動療法
・薬物療法

の3つが一般的です。
それぞれまとめてみましょう。

 

<食事療法>

食事療法は、糖尿病患者さんすべてに必要な基本的な治療方法になります。

食生活を改善して、血糖値をコントロールすることが目的であり、糖尿病の疑いがあると診断されたらすぐに開始します。

糖尿病の食事療法は、ただ単にカロリー制限をすればよい!というわけではありません。
必要な栄養素を過不足なく摂取することが必要です。

そのためには、食品に含まれる栄養成分やエネルギーをしっかりと把握しておかなければなりません。

 

・1日のエネルギー量の目安は?

1日あたりの適正エネルギー量は男性で1,600~2,000kcal、女性で1,400~1,800kcalとなっています。

 

・糖尿病食での栄養素のバランス

糖尿病食では、栄養素別にみて、総エネルギー量の50~60%が「炭水化物」、20%が「タンパク質」、25%以下が「脂質」とするのが目安となります。

また脂質が25%を超える場合には、飽和脂肪酸を減らすなど脂肪酸組成を考慮しなければなりません。

ちなみにこの栄養素バランスは昔ながらの日本人の伝統的な食生活と同じものとされていますよ。

 

・食品交換表を用いる

糖尿病食では1日のエネルギー量を適正にしてバランスよく栄養素を配分しなければなりません。

そこで「糖尿病食事療法のための食品交換表」を用いて献立を考えていきます。

 

この「食品交換表」では、主に含まれている栄養素により6つの表にして分類。

80kcalを1単位としてそれぞれの食品1単位分の重さ(g)を示しています。

主治医や管理栄養士が1日の支持単位と表の振り分けを指示してくれるので、それに従って患者さん自身が食品を選択するだけで、簡単に理想的な栄養バランスの献立になるのです。

 

<運動療法>

運動療法も食事療法と並んで、糖尿病治療の基本の1つとなります。

食後の運動を行うことで、筋肉ではブドウ糖や脂肪の利用が促進され、血糖値が低下。食後の高血糖状態を抑えて血糖をコントロールすることができます。

 

また運動を継続すればインスリンの働きをよくすることができるでしょう。

また2型糖尿病患者さんにおいては、運動を行うことで脳卒中の発症率や死亡リスクを半減させる効果が期待できます。

 

・運動の目安はどれくらい?

糖尿病での運動療法ではどれくらいの運動を行えばよいのでしょか?
運動の種類としてはウォーキング、自転車、水泳などの有酸素運動を中心に、筋トレなどの無酸素運動と組み合わせて行うのがベスト。

 

自覚的にきついと感じない程度で、運動時の心拍数が1分間に100~120拍以内の運動をすればブドウ糖が消費されます。

ウォーキングでは1回15~30分程度を1日2回、1日2万歩を目安に歩くとよいでしょう。
運動によるエネルギー消費量の目安は1日160~240kcal程度。

運動は毎日行うのが基本となりますが、最低でも週に3日以上は行うようにします。
特別な運動をしなくても日常生活で体を動かす時間を増やすだけでも長期的に継続すれば効果は期待できます。

 

・無理はしない

運動療法では軽い運動からスタートして、徐々に時間を長くしたり、強度を強くしたりします。
無理に行うのは禁物です。

血糖コントロールが不安定な場合には、運動は短めに行うようにしましょう。
運動療法は主治医の指示に従って行うようにします。

 

<薬物療法>

1型糖尿病ではインスリン注射による治療を行います。

また2型糖尿病では、食事療法と運動療法を2~3ヶ月続けても血糖コントロールがうまくいかない場合には薬物療法をスタートします。

使用する薬は様々で、食事療法や運動療法の効果や、肥満の程度、インスリン分泌量などを総合的に判断して、医師が決定します。

薬は決められた通りに服用しなければ血糖コントロールがうまくいきません。
また逆に低血糖を引き起こしてしまう恐れもあるので、用法用量を守って服薬する必要があります。

 

・内服薬

糖尿病の内服薬は、働きによって5つの種類に分類されます。
1種類を処方される場合もあれば、作用が異なる薬を併用する場合もあります。

5つの分類は以下の通りです。

◎インスリン分泌を増やす作用がある:スルホニル尿素薬、即効型インスリン分泌促進薬
◎インスリンの働きを良くする作用がある:ビグアナイド薬、チアゾリジン薬
◎腸管からの糖吸収を遅くする作用がある:αグルコシダーゼ阻害薬
◎食後のインスリン分泌を増やす作用がある:DPP‐4阻害薬
◎腎臓での糖の再吸収を抑え尿から糖を排出する作用がある:SGLT2阻害薬

 

・注射薬

注射薬には、インスリン注射とGLP-1受容体作動薬の2種類があります。

 

◎インスリン注射

インスリン注射は1型糖尿病患者さんにとっては必要不可欠で、病院で注射するのではなく患者さんが自ら注射します。

また2型糖尿病患者でも内服薬で血糖コントロールできない場合、ケトアシドーシス状態になった場合、腎臓や肝臓の働きが悪い場合などにはインスリン注射が必要です。

 

◎GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は食後のインスリン分泌を促進する注射になります。

 

・薬物療法で注意したい「低血糖」とは?

薬物療法で気を付けておきたいのが「低血糖」です。
低血糖とは血糖値が低くなりすぎる状態のことで、数値としては血糖値が70㎎/dL未満の場合を言います。

内服薬やインスリン注射での治療をしている糖尿病患者さんで、薬の量が多すぎる場合や、食事量が少ない場合などに低血糖は起こりやすいです。

 

低血糖になると、強い空腹感から始まり、冷や汗、手指の震え、動機、不安感などの症状が現れます。
さらに血糖値が下がると、強い脱力感、眠気、めまい、集中力の低下などの症状が現れ、重症になると痙攣が起こり意識を失い、昏睡状態に落ちってしまうこともあります。

低血糖の症状を感じたら、すぐにブドウ糖や糖分を含むジュースなどを摂取しましょう。

飴やチョコレートなどは消化吸収に時間がかかってしまうので、緊急時にはジュースなどがおすすめです。

 

【食事療法で気を付けておきたいこととは?】

 

糖尿病患者さんは必ず行う食事療法。血糖をコントロールするには、日々の食事管理をしっかりとする必要があります。

では食事療法をする際にはどのような点に気を付ければよいでしょうか?

ここでは食事療法で気を付けておきたいポイントをいくつかまとめてみましょう。

 

<食事は規則正しく、毎日同じ時間に食べる>

朝・昼・晩1日3食規則正しく食べるようにして、間食は避けます。

1日1回や2回にまとめて食べてしまうと、膵臓への負担が大きくなり、糖尿病が悪化しやすいでしょう。
規則的な食事がどうしても難しいという場合には、1日の総エネルギー量から決められた分を間食として取るようにします。

 

<よく噛んでゆっくり食べる&腹八分目で終わり>

食事をしてから満腹感が得られるまでは時間がかかります。
そこでよく噛んでゆっくりと食べることで満腹感が得られ、必要以上に食べることを予防できるでしょう。

 

<食品の種類はできるだけ多く&バランスよく摂取する>

食品の種類はできるだけ多くとるのがおすすめ、また栄養素が偏らないようにバランスよく食べるようにしましょう。

 

<脂質・塩分は控えめにする>

脂質が多い食品をたくさん食べてしまうと脂質異常症となって動脈硬化を進行させてしまいます。
コレステロールや飽和脂肪酸が多い食品はあまり食べないようにして下さい。

また塩分を多く摂取すると、高血圧の原因となって、糖尿病腎症や糖尿病網膜症などの合併症が進行するリスクが高まります。

味付けはできるだけ薄くして、食塩の摂取量を減らすようにしましょう。
理想的な食塩量は1日6g以下です。

 

<食物繊維をたくさん摂取する>

野菜類、海藻類、キノコ類など食物繊維を多く含む食品は積極的に食べるようにしましょう。
食物繊維は食べ物の消化吸収をゆっくりにしてくれるので、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。

さらに満腹感が得られやすいので、空腹になりにくく、食べ過ぎを防止できます。
食物繊維を多く含む食品は1日350g摂取が理想的です。

 

<外食時もエネルギー量や栄養素をチェックしよう>

糖尿病食は自炊が一番理想的ですが、たまには外食もしたいですよね。
外食は総エネルギー量が高い、塩分や糖分が多い、野菜が少ないメニューが多いです。

メニューにエネルギー量や栄養成分が表示されている場合は確認しましょう。
確認できない場合は、普段食べている量より多い場合は残し、単品メニューよりも品数が多い定食メニューを選ぶようにします。

 

【2型糖尿病にならないようにするためには?】

 

日本人では糖尿病患者さんの約95%は2型糖尿病です。

この2型糖尿病は、ストレス、肥満、運動不足、暴飲暴食など生活習慣の乱れが原因となって起こります。

つまりこれらの原因を解消すれば、2型糖尿病を予防できるというわけです。

・適度な運動をする
・暴飲暴食をしない(早食い、ドカ食いをしない)
・1日3食の規則正しい食事をする
・ストレスをためない
・肥満を改善する

これらの生活習慣を改善すれば、糖尿病予防につながるでしょう。

 

【糖尿病の方におすすめのサプリメントってあるの?】

 

糖尿病は食事療法や運動療法を行って血糖コントロールを継続する必要があります。

食生活を改善し、運動を続けるというのは大変ですよね。

サプリメントで手軽に糖尿病予防ができればよいな~と考えている人も多いはず。

今回は血糖値が高い方向けのサプリについてまとめてみましょう。

 

<ビタミンB群>

糖尿病でなくてもビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養成分は日頃から積極的に摂取したい栄養素です。

特にビタミンB群はエネルギー代謝には欠かせない栄養素です。

 

ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンなどいくつか種類がありますが、その中でもビタミンB1とB2は糖質がエネルギーに変換する過程で必須となる栄養素になります。

 

また糖尿病患者さんは血液中のビタミンB6濃度が低下している人が多いことが研究結果で分かっています。

このビタミンB6は、タンパク質や脂質の代謝に不可欠であると同時に、インスリンの効果を増強させる働きもあります。

つまりビタミンB6を補給すれば、血糖コントロールや脂質のコントロールが改善されるというわけです。

 

ビタミンB群はどれか1つだけをたくさん摂取しても効果を発揮しにくいので、B群として複合体で摂取するのが理想的です。

ビタミンB群は水溶性ビタミンで、余分に摂取したビタミンは尿中に排出されるため、一般的には過剰摂取になることはまずありません。

 

<食物繊維>

食物繊維は人が持つ消化酵素では消化されない難消化性の成分です。

便秘に効果があるというのはよく知られていますが、実は食物繊維には糖やコレステロールの吸収を緩やかにする作用が期待できます。

 

またコレステロール値の改善にも効果があるので、肥満解消にもおすすめです。

食物繊維は消化するのに時間がかかるため、満腹感が得やすく、食べ過ぎを抑制するのにも最適ですよ。
糖尿病で食事療法を行っている場合、食物繊維はどうしても不足しがち。

食物繊維には、イヌリン、フコダイン、グアガム、グルコマンナンなどがありますが、それらを多く含むサプリは血糖値改善にもおすすめ!

 

<亜鉛>

糖の代謝にはミネラルが必須となります。

糖尿病患者さんはミネラルが尿中に排泄されやすくなっているためミネラル不足になりがちです。

サプリメントなどでミネラルを積極的に補給するようにしましょう。

ミネラルの中でも特に亜鉛は、タンパク質の代謝に重要なだけではなく、膵臓でインスリンが合成される際にも必要となります。

亜鉛を摂取することでインスリン合成がしやすい体を維持できるでしょう。

 

<クロム>

糖質代謝や脂質代謝に必要となる必須ミネラルの1つ。

このクロムは糖代謝異常やインスリン抵抗性の改善におすすめです。

直接的に血糖値の低下が期待できるので、医療機関でクロムが処方されることもあります。

また、クロムには血液をサラサラにする作用も期待できるので、糖尿病の合併症として多い脳梗塞などの予防にも効果が期待できるでしょう。

 

<桑の葉エキス>

桑の葉エキスにはデオキシノジリマインンという成分が含まれています。

この桑の葉エキスは古くから糖尿病の効果が期待できると言われており、ブドウ糖に分解される前の淡水被るの吸収を抑える働きがあるため、血糖値の上昇を抑制できます。

 

<ギムネマ>

ギムネマはインドに古くから伝わる伝統医療アーユルヴェーダに由来するハーブの一種。

桑の葉と同じように、糖や炭水化物の消化・吸収を遅らせることで、食後の血糖値上昇を抑制できます。

また、ギムネマは血糖値の上昇を抑制するだけではなく、中性脂肪やコレステロール低減にも効果あり。

肥満を改善するのにもおすすめのハーブなので、糖尿病予防には欠かせません。

 

 

【糖尿病患者さんがサプリを飲む時の注意点とは?】

 

糖尿病患者さんがサプリメントを飲む場合、どんなことに注意したらよいでしょか?

注意点についてまとめてみましょう。

 

<サプリは補助的役割!薬物療法をしている場合は主治医の判断に従うこと>

 

糖尿病患者さんにとっては、糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法になります。

サプリはそれらの補助的役割として利用するのが効果的であり、サプリメントだけで症状が改善するということはありません。

すでに薬物療法を開始している患者さんであれば、サプリメントを摂取する前に、必ず主治医に相談してからサプリを飲むようにして下さい。

血糖値改善作用が期待できるサプリと薬を併用すると低血糖を引き起こしたり、副作用が発現したりする危険性もあります。

またサプリを飲んでるから薬は飲まなくてもよい!などと勝手に薬を減量したり、服薬を中止したりしてはいけません。

 

<ブドウ糖が含まれるサプリはNG>

糖尿病患者さんが服用するサプリメントは、血糖値を上げる可能性のある成分が含まれているものはNGです。

ブドウ糖が含まれているサプリを飲むと、血糖値があがり、糖尿病を悪化させてしまう恐れがあります。

成分表示をしっかりと確認してから購入するようにしましょう。

 

<セレンが含まれるサプリはNG>

セレンとは抗酸化作用があり、組織のアンチエイジングに効果的な必須ミネラルの1つ。

体にとっては必要不可欠な栄養素ですが、セレンを過剰摂取すると2型糖尿病へのリスクが増大するというアメリカの研究結果が報告されています。

セレンは食事から十分に必要量を摂取できるため、過剰摂取になりやすいサプリメントは控えておいた方がよいでしょう。

 

【ブリリアントで取扱い中の糖尿病におすすめのサプリメントとは?】

 

当店で取り扱っているサプリメントの中で、糖尿病患者さんや糖尿病予防におすすめのサプリメントをご紹介しましょう。

 

<プロポリス>

グッドヘルス社、ヘルスライフ社のプロポリスは、ニュージーランド産の100%ピュア天然成分のプロポリスサプリです。

プロポリス独特の味や香りが苦手な人でも飲みやすいカプセルタイプになっているのが嬉しいですね。

プロポリスにはインスリン抵抗性を予防する働きがあると研究結果が報告されています。

プロポリスには糖尿病の発症原因の違いによらず、インスリン抵抗性の進行を抑えて、糖尿病の初期予防に有用であると言われていますよ。

 

 

<ヘルスライフ グレープシード>

ヘルスライフ社のグレープシードは、ニュージーランド産の天然グレープシードを配合したサプリです。

グレープシードにはポリフェノールが豊富に含まれており、その含有量は葡萄種の中でも最大級。

 

ポリフェノールには抗酸化作用があり、高コレステロールや高血圧の低下、循環器系疾患の治療にも用いられています。

また血糖値の調整や糖尿病を予防する可能性があることも示されているので、糖尿病予防にもおすすめのサプリと言えるでしょう。

 

 

<ヘルスライフ ローヤルゼリー>

ヘルスライフ社のローヤルゼリーはアミノ酸、ビタミン、ミネラルなど約40種類の豊富な栄養源を含んだ高品質のローヤルゼリーをサプリにしました。

このローヤルゼリーにはインスリン抵抗性の進行を抑制する効果が研究結果から明らかになっています。

また血液中の中性脂肪の増加を抑制する作用もあるため、糖尿病予防にぴったりのサプリといえるでしょう。

 

 

<グッドへヘルス マルチビタミン>

グッドヘルス社のマルチビタミンはビタミン類をバランスよく配合したサプリです。

ビタミンB群を主体として、ビタミンDやカルシウム、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛などを配合。

糖尿病患者さんにおすすめの成分として「ビタミンB群」と「亜鉛」というお話をしましたね。

こちらのサプリメントにはそのどちらの栄養素も配合されているので、手軽に糖尿病予防ができますよ。

 

当店では糖尿病予防におすすめのサプリをいくつか取り扱っているので、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

 

【まとめ】

 

糖尿病は誰もがなり得る身近な病気です。

糖尿病になると、食事療法と運動療法を一生続けなければいけません。

 

糖尿病にならないようにするためには、バランスの取れた食生活を故心がけ、適度な運動をすることが大切です。

家族で糖尿病患者さんがいる場合は、糖尿病リスクが高いので、積極的に糖尿病予防を行っておくとよいでしょう。

サプリメントは手軽にできる糖尿病予防としておすすめですよ。

 

<参考商品>