腸活で重要なのは食材選び!?毎朝のはちみつヨーグルトでシンバイオティクス習慣をつけよう!
2019年1月22日ゼアキサンチンの効果と効能、作用について
2019年1月22日ミルクシスルの日本語の名前はマリアアザミです。
紫色のとげのような花を咲かせ、どちらかと言えば比較的地味な外見です。
しかし、とげのあるちょっとコワイ見かけとは裏腹に、ミルクシスルは私達の健康に役立つ素晴らしい成分を持っています。
この植物はシリマリンという成分を含んでおり、私達の肝機能を守るというユニークな特性を秘めているのです。
アルコールで弱った肝臓や、壊れた肝細胞を修復し、肝機能の働きを高めるメディカル・ハーブとして長く使われています。
不眠症の要因の一つに肝機能障害があります。
肝臓の働きが低下すると、睡眠ホルモンメラトニンの分泌が遅れるのです。
【ミルクシスルとは?】
ミルクシスルはマリアアザミ、オオアザミとも呼ばれる植物になります。
地中海沿岸やヨーロッパ全土、アジア、北アフリカなど世界各地に分布しており、日本においても帰化植物として分布しています。
キク科オオアザミ属の二年草であり、薄い紅紫色の綺麗な花を咲かせるのが特徴です。
ミルクシスルの高さは1m以上にもなり、トゲがあり、白いまだら模様を持った大きな葉がつきます。
ミルクシスルという名は、白いマダラ模様がある葉っぱから付けられており、ミルクがこぼれているように見えるために「ミルクシスル」と呼ばれるようになりました。
ミルク=牛乳、シスル=アザミの意味を持ちます。
また別名はマリアアザミと呼ばれていますが、このマリアはミルクが聖母マリアに由来するものという意味合いから、ミルクアザミとも呼ばれています。
ミルクシスルは日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、ヨーロッパにおいては2000年以上前からハーブとして重宝されてきました。
特にヨーロッパでは肝硬変など肝臓疾患の治療薬としても用いられています。
ミルクシスルの種子が肝障害の治療に民間療法として利用されていますが、近年では科学的にもその効果が証明されています。
ドイツでは、ミルクシスルの種子を使ったハーブティーは、胆汁分泌の機能改善に効果があると適用されています。
ミルクシスルには肝細胞を保護する作用、肝機能を改善する作用が期待できるとあって、ヨーロッパや欧米においては非常に人気の高いメディカルハーブとして位置づけられています。
日本においては、医薬品ではなくサプリメントとして摂取されることが多く、その用途としては二日酔い防止などがあります。
またサプリメント以外にも化粧品に配合することで、シワ予防にも効果を発揮することが分かってきています。
目次
【ミルクシスルに配合されている成分とは?】
ミルクシスルにはシリマリンと呼ばれる有効成分が含有しています。
このシリマリンの働きによって、肝臓の機能を改善するなどの健康効果をもたらしているのです。
ここではミルクシスルに含まれるシリマリンについてまとめてみましょう。
<シリマリンとは?>
シリマリンは細かく分類すると、シリビニン、イソシリビニン、シリクリスチンなどの成分があり、これらは全てフラボノリグナン類と呼ばれています。
フラボノイド混合物であるシリマリンは、傷ついた肝細胞の修復をサポートする働きがあります。
シリマリンは最もたのもしい肝臓保護物質の2つであり、ミルクシスルの種子には4~6%のシリマリンが含有しています。
<シリマリンの働き>
ミルクシスルの趣旨に含まれる3種類のフラボノリグナン類のシリマリンの有効性は高く、300以上の研究論文が発表されているほど注目されています。
アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝など肝臓の様々な疾患に対する効果が研究報告されています。
シリマリンは肝細胞の細胞膜を保護して、肝細胞のダメージを与える毒素が細胞膜上にある受容体に結合するのを防ぎます。
また体内で大量に発生すると、細胞や臓器をさび付かせてしまう有害な活性酸素を捕捉し無毒化することで肝細胞のダメージを防止します。
さらにシリマリンは、毒素などの影響でダメージを受けてしまった肝細胞のタンパク合成を助けて、肝細胞の修復を促進する働きもあります。
肝細胞を保護して、修復を促進できるシリマリンは、予防にも、治療にも効果を発揮してくれます。
ミルクシスルを配合した安眠サプリメント
【ミルクシスルの効果・効能とは?】
シリマリンを多く含むミルクシスルにはたくさんの効果・効能があります。
それがこちらです。
・肝機能を向上させる効果
・肌の調子を整える効果(美肌効果)
・二日酔い予防、改善効果
・細胞を若々しく保つ効果(アンチエイジング効果)
・生活習慣病予防、改善効果
・血糖値抑制効果
・肝臓内のコレステロール生成抑制効果
・抗がん作用
・全身麻酔による肝障害予防
・抗がん剤治療によってダメージを受けた体を癒す効果
<肝機能を向上させる効果>
ミルクシスルに含まれるシリマリンには、肝硬変やアルコール性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝などの肝障害の予防、改善に大きな効果をもたらしてくれます。
脂肪肝に対しては脂肪で埋まってしまった肝臓に対して、脂肪の排出作用を高めて肝細胞を新しく修復していくことで、肝機能を改善します。
肝臓は栄養を吸収して、毒素を体外へ排出し、解毒作用を持つ、非常に大切な臓器です。
この肝臓の機能を高めて、胆汁の分泌を促進してくれるのがミルクシスルに含まれるシリマリンなのです。
胆汁分泌が促進されることで、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変などの病気治療にも積極的に用いられています。
さらに肝細胞を強化することで、タバコやアルコールなどから胃や肝臓を守って悪酔いを防止してくれます。
ミルクシスルの肝機能を向上させる効果をまとめてみると
・細胞内に侵入した毒性の物質を無毒化する解毒作用を高める
・活性酸素を無害化する酵素SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)の働きを高める
・遺伝物質DNA、RNAの働きを高めて、肝細胞の内側のタンパク質合成を促進することで、ダメージを受けた肝細胞の再生を高める
・細胞膜の活性酸素の発生を抑制し、毒素が細胞膜を破って細胞内に侵入するのを防ぐ
・健康な肝細胞のダメージを予防し、ダメージを付けた肝細胞の再生を促す
などがあります。
このようにミルクシスルを摂取するとたくさんの肝機能アップ効果が期待できるのです。
<肌の調子を整える効果(美肌効果)>
ミルクシスルに含まれるシリマリンは、シリビニン、シリビン、シリクリスチン、シリジアニンと呼ばれるフラボノイド類から成っています。
その中の1つであるシリビンには真皮層のコラーゲン量を増やして、コラーゲンやエラスチンなどの繊維構造を正常化させる働きがあります。
真皮層のコラーゲン量が増えることによって、肌のハリ、弾力はよみがえり、シワやたるみといった肌老化を改善できます。
さらにシリビンには体内で成長ホルモンの分泌を促進する作用もあります。
成長ホルモンの分泌が活発になるので、細胞の新陳代謝、基礎代謝が向上し、細胞の老化を防いでくれます。
このようにミルクシスルには肌の調子を整える美肌効果が期待できるのです。
<二日酔い予防、改善効果>
ミルクシスルに含まれるシリマリンは、ドイツではアルコール性肝硬変の治療薬としても用いられています。
アルコール性の肝硬変だけではなく、お酒を飲んだ翌日に起こる辛い二日酔い予防、改善にも効果を発揮してくれます。
二日酔いはお酒を飲みすぎて、自分が持つ代謝量以上のアルコールを摂取することで起こります。
アルコールを分解する臓器は肝臓であり、肝臓の機能を高めることによってアルコール代謝量もアップします。
シリマリンを多く含むミルクシスルでは肝細胞を強化して、肝機能を高めることで二日酔いの予防、改善につなげてくれます。
<細胞を若々しく保つ効果(アンチエイジング効果)>
ミルクシスルに含まれるシリマリンはビタミンEよりも強力な抗酸化作用があります。
この強力な抗酸化作用によって、体内に発生した活性酸素を除去して、肌の老化を防ぐアンチエイジング効果が期待できます。
活性酸素は体の細胞を酸化させたり、老化させたり、細胞を変性させてガンを誘発する可能性もあります。
活性酸素の働きを抑えることで、体内の免疫力を高めて、若々しく健康な細胞を維持していきます。
<生活習慣病予防、改善効果>
ミルクシスルには中性脂肪を減らす作用があります。
中性脂肪の量が増えると、高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病予防につながります。
中性脂肪を減らすことで、生活習慣病予防や改善に効果を発揮してくれるでしょう。
またミルクシスルに含まれるシリマリンは、体内で合成されう抗酸化物質のグルタチオンの生成を促進してくれます。
この抗酸化物質グルタチオンが増えることで、ガン、動脈硬化、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの病気や老化を引き起こす原因となる活性酸素を抑制することができます。
<血糖値抑制効果>
ミルクシスルに含まれるシリマリンを糖尿病患者さんに使用すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの抵抗性を低下させてくれます。
その結果、血糖値は下がり、糖尿病の合併症として知られている腎臓障害や糖尿病性網膜症の予防につながると研究結果が報告されています。
またミルクシスルを摂取した糖尿病患者さんの空腹時血糖値を優位に低下させる臨床試験も報告されています。
<肝臓内のコレステロール生成抑制効果>
ミルクシスルは肝臓でのこれ擦れロール生成を抑制する働きがあるので、胆汁中のコレステロール値が低下します。
さらに血中総コレステロールが減って、善玉コレステロール(HDL)が上昇するので、サラサラの血液を維持できます。
<抗がん作用>
フラボノイド類を多く含むミルクシスルは抗がん作用も期待できます。
ミルクシスルに含まれるフラボノイド、シリマリンは、大腸がん細胞、肺がん細胞、前立腺がん細胞、子宮膣部がん細胞などに対しての抗がん作用の効果・効能があることが研究結果からわかっています。
<全身麻酔による肝障害予防>
全身麻酔を使うことによって肝障害がおこる場合があります。
ミルクシスルは全身麻酔による肝障害が予防できることが報告されています。
<抗がん剤治療によってダメージを受けた体を癒す効果>
ミルクシスルに含まれるシリマリンには、抗がん作用があるだけではなく、抗がん剤治療によって受けたダメージを回復させ、血液浄化作用も期待できます。
抗がん剤の多くは、肝臓で代謝されるため、抗がん剤を使用した患者さんの多くは肝臓にダメージを受けます。
ミルクシスルは抗がん剤による肝臓のダメージを軽減して、ダメージを受けた肝細胞の再生を促進する作用が期待できます。
この作用は多くの臨床試験でも報告されています。
またシリマリンには肝細胞のタンパク質合成能力を高める働きもあるため、ダメージをうけた肝細胞の修復や再生を促進してくれます。
肝臓がんのがん細胞に対しては増殖やタンパク質合成を刺激する効果は認められていないため、安全性も高いです。
肝臓のダメージを軽減することで、抗がん剤治療を予定通りに行うことができるでしょう。
【ミルクシスルの摂取方法とは?】
ミルクシスルを摂取する方法としては、サプリメントやハーブティーが一般的でしょう。
しかしミルクシスルは食用として食べることもできるのです。
根っこ部分は生か、茹でてバターと絡めるとおいしいです。また軽く茹でてあぶり焼きにするのもおすすめ。
春のミルクシスルは柔らかい新芽がでるので、根元から切手その毛羽を積み落としてから茹でて調理しましょう。
茎の部分は、皮をむき、一晩漬け置いて苦味をとってから調理しましょう。
煮込み料理などに用いると苦味も気になりません。
葉っぱはトゲがあるチクチクするところは切って茹でるとほうれん草のような食感になります。
【ミルクシスルの副作用、安全性は?】
シリマリンを多く含むミルクシスルの安全性は大丈夫なのでしょうか?
シリマリンを多くふくむミルクシスルでは過剰摂取による副作用が報告されています。
キク科の植物にアレルギーのある方は、ミルクシスルの摂取を控えるようにしましょう。
アレルギー症状を引き起こしてしまう可能性があります。
また妊娠中や授乳中の方は、安全性が確立されていないので、ミルクシスルの摂取は控えた方が安心です。
ミルクシスルを配合した安眠サプリメント