ノコギリヤシの効果と効能、作用について

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【ノコギリヤシとは?】

ノコギリヤシとは別名セレノア・レペンスとも呼ばれ、北アメリカ南部、東部に自生するヤシ科シュロ属の低木植物になります。

葉の形がギザギザしていて、ノコギリのよう見えることから、ノコギリヤシと呼ばれるようになりました。
ノコギリのような葉は非常に細長く1メートル前後にもなり、葉が扇状についているのが特徴的です。

 

冬になると2〜3gの果実を複数つけて、その果実から抽出されたエキスや果実は、古くから伝統療法、民間療法として使用されています。
またノコギリヤシはハーブに分類される植物であり、非常に寿命が長いことでも知られています。

アメリカには樹齢700年のノコギリヤシが確認されています。

ノコギリヤシはヨーロッパでは古くから育毛剤として使用されており、ノコギリヤシの果実は前立腺肥大による排尿障害にも効果があると治療で用いられています。

 

【ノコギリヤシの効果・効能とは?】

ノコギリヤシの効果・効能は以下の通りです。

・AGA(男性型脱毛症)の改善
・毛根の炎症を抑え、円形脱毛症の改善
・前立腺機能を正常に保つ
・精力減退の改善

それぞれまとめてみましょう。

 

<AGA(男性型脱毛症)の改善>

AGA(男性型脱毛症)とは、男性に見られる脱毛症状の1つです。

このAGA(男性型脱毛症)の原因はDHT(ジヒドロテストステロン)です。
DHT(ジヒドロテストステロン)は男性ホルモンのテストステロンの一種であり、代謝されて活性化された物質です。

 

テストステロンは本来髪やひげを生やして、濃くする作用があります。また精力増強などにもテストステロンは欠かせません。

しかし代謝によってDHT(ジヒドロテストステロン)の形に変換されると、その効果は全く逆のものになってしまうのです。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、髪の生え変わりであるヘアサイクルの成長期を短縮させてしまうのです。

 

髪の成長期が短くなることで、髪の毛は思うように成長できず、短い髪の毛しか生えてこなくなります。
さらに成長期が短くなることで、髪はすぐに抜けてしまい、薄毛につながってしまうのです。

 

このテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換するには、酵素が必要になります。

この酵素を5αリダクターゼと呼びます。テストステロンは5αリダクターゼと呼ばれる酵素を結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのです。
5αリダクターゼは、男性ホルモンの不足を補うための酵素であり、男性機能が衰えてしまう分泌されやすくなります。

高齢になると薄毛が目立ってくるのは、男性機能が低下して、5αリダクターゼの分泌量が増えて、テストステロンがから薄毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)が増えてしまうからなのです。

 

ノコギリヤシには薄毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の量を減らす作用があることが分かっています。

DHT(ジヒドロテストステロン)を生成するのに必要な5αリダクターゼと呼ばれる酵素の働きをノコギリヤシは抑制します。
この5αリダクターゼの働きが阻害さることで、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されにくくなり、薄毛になりにくくなるのです。

 

AGAの治療薬で用いられるフィナステリドも、ノコギリヤシと同じように5αリダクターゼの働きを阻害する働きがありますが、ノコギリヤシは天然由来の植物成分なので副作用の心配がなく安心して使用できます。
もちろん、医薬品に比べる効果はマイルドですが、安全に使用できるという点では非常に大きなメリットとなるでしょう。

 

<毛根の炎症を抑え、円形脱毛症の改善>

頭皮や毛根周辺に炎症がある場合、頭皮環境は正常であるとは言えません。
頭皮環境が正常でないと、頭皮や毛根にきちんと栄養が届かずに、発毛が阻害されてしまいます。

 

特に毛根周辺の炎症がひどい場合、脱毛が進行しやすく、円形脱毛症を発症している方は頭皮に炎症が起きていることが多いです。

ノコギリヤシには、炎症に関与する遺伝子の働きを抑制する作用や、炎症細胞を活発にする物質の働きを抑制する作用があると研究結果が報告されています。
ノコギリヤシには毛根を含む体内での炎症を抑制する作用があるので、炎症による円形脱毛症の症状改善に効果を発揮してくれますよ。

 

<前立腺機能を正常に保つ>

ノコギリヤシには前立腺機能を正常に保つ作用があり、ニキビ、前立腺肥大症の改善、予防に有効です。

ノコギリヤシの果実の油分にはモアーテルターゼという物質が配合されています。
このモアーテルターゼは前立腺肥大が起こる原因となる酵素の働きを抑えて、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を阻害する作用あがります。

 

前立腺は男性だけが持っている生殖器であり、膀胱のすぐ下に尿道を取り囲むような場所にあります。
この前立腺では精液の産生や、射精、排尿を調節する機能があります。

前立腺肥大症では前立腺が大きく肥大して、尿道を圧迫して狭くしてしまう症状です。
前立腺肥大症の原因はいくつかありますが、加齢、遺伝、食生活、肥満・高血圧などの生活習慣病などがあります。

 

前立腺肥大症では、AGA(男性型脱毛症)の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の関与が考えられています。
ホルモンバランスの乱れによってDHT(ジヒドロテストステロン)の大量発生が前立腺肥大に関係しているのでは?と研究されています。

ノコギリヤシではこのDHT(ジヒドロテストステロン)の量を減らすことで、前立腺の肥大の抑制することができるのです。

 

<精力減退の改善>

男性は加齢とともに男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減少します。

その一方で、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、エストラジオールなどの女性ホルモンが優勢になり、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に活性化します。

ノコギリヤシでは、テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変える5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の働きを抑えて、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)への急激な移行を防止してくれます。

その働きによって、テストステロン量が増えるので、精力が向上し、加齢に伴う精力減退の改善や中年期の症状ケアが可能になります。

 

【ノコギリヤシの副作用とは?】

ノコギリヤシは副作用が少ないことで有名ですが、

・便秘
・めまい
・吐き気
・頭痛
・下痢
・ホットフラッシュ
・アレルギー症状

などの症状がおこる場合もあります。
ただそれらの副作用は軽度なことが多いです。

副作用が起こるのはノコギリヤシを過剰摂取した時であり、用法用量を守って服用していれば、副作用の発現リスクは極めて低いです。

 

【ノコギリヤシを使用する上で注意したい点とは?】

ノコギリヤシを薄毛対策として摂取する場合1日200〜320mgが目安になります。

ただノコギリヤシはサプリメントとして服用するため、国で定めた明確な摂取量は決められていません。

基本的にノコギリヤシは妊娠中や授乳中の女性の摂取はよくありません。

男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)を阻害する働きがあるので、妊娠中・授乳中の女性がノコギリヤシを摂取すると、ホルモンバランスに影響を与えて男性胎児に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。

またピルなどの経口避妊薬を服用中の方や、ホルモン補充療法を受けている方は、ノコギリヤシの摂取は控えるべきです。
ノコギリヤシがホルモンに作用してしまい、ホルモンバランスを崩してしまう可能性があります。

 

そのほか、ノコギリヤシの副作用として吐き気、便器、下痢などの胃腸症状や、めまい、ふらつき、頭痛などの血圧に関連する症状が出ることがあります。
そのため消化器疾患のある方、高血圧の方は症状が悪化する恐れがあるので、ノコギリヤシの摂取は控えておいた方が安全です。