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2018年11月4日寒い冬の時期、ただでさえ風邪を引きやすいのに、インフルエンザが流行したらもう大変!
例年、インフルエンザの流行は12〜3月ごろにピークを迎えています。
インフルエンザのワクチンは10〜11月に打っておくことが推奨されていますが、予防接種を受けても60〜70%しか発症を予防できないといわれています。
しかし、最近、日本紅茶協会などの発表で「紅茶がインフルエンザウイルスを無効化する」ことが明らかにされました。
しかも、その数値は99.999%とほぼ100%に近い割合です。
この記事では、「紅茶を飲めば本当にインフルエンザウイルスに対抗することが可能なのか?」の真偽を探るべくインフルエンザがどのように感染するのかを中心に解説していきます。
目次
そもそもインフルエンザはなぜ感染する?感染すると大きな経済損失が起こる
紅茶がインフルエンザを無効化する理由を説明する前に、インフルエンザの特徴やなぜ感染するのかについて触れておきます。
また、感染で起こりうる損失についてもご説明します。
インフルエンザの感染元は野生動物!全身の突発的な症状が特徴
インフルエンザはウイルスが元で起こる感染症で、A型・B型・C型の3種類が挙げられます。
日本だけでなく世界中で感染しますが、一般的にみられるのは主にA型とB型です。
中でもA型は強い症状が出ることで知られています。
毎年必ずインフルエンザが流行しますが、そもそもの感染元が何かご存知でしょうか?
実は、インフルエンザウイルスを運んでくるのは野生動物だと考えられているのです。
それが人間に感染することで広まっていきます。
近年では動物同志で感染するインフルエンザが人に感染するようになった新しいタイプの「新型インフルエンザ」の存在も危惧されています。
インフルエンザの感染経路は主に2種類あるといわれています。
一つは、飛沫感染。
感染者が咳やくしゃみなどをすることでウイルスの含まれた飛沫が飛び、周囲の人の呼吸器に侵入することで感染します。
咳やくしゃみの粒子は2メートル程度まで飛散するため、周囲にいれば感染する危険があります。
二つめは、接触感染。空気感染ともいいます。
感染者のウイルスが目や鼻、口などの粘膜から侵入することで感染します。
ウイルスが含まれた唾液や鼻水、汗などに触れることで感染の危険が生まれます。
例えば、電車のつり革や食器、ドアノブなどが挙げられます。
風邪とインフルエンザは症状の出方での見分けがつきます。
鼻水や咳、のどの痛みなどの局所的な症状から始まりますが、インフルエンザ(A型、新型)は発熱や悪寒、関節痛などの全身症状が突発的に起こるのが特徴的。
B型の場合は腹部に症状が現れることが多いといわれています。
C型は4歳以下の乳幼児がかかり、鼻水程度の弱い症状であるとされています。
インフルエンザになると経済損失が大きい!金銭的、精神的な負担も
インフルエンザに感染すると、最大5日程度の潜伏期間を経て発症します。
7日間程度は特有の症状がみられますが、健康な大人であれば自然治癒していきます。
とはいうものの、インフルエンザで病院を受診すると初診料や診察代、薬代を含めた治療費がかかります。
また、会社や学校を休まなければならないのも大きな損失に繋がります。
学校に関しては、「学校保健安全法」にて“発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児の場合は3日)経過するまで”をインフルエンザの出席停止期間と定められています。
やむ負えない理由とはいえ、本来であれば受けられるはずの授業が受けられず、他の児童に対して遅れをとってしまう可能性もあります。
一方、会社に関しては、法律で特に出勤停止日数が定められているわけではありません。
ただし、厚生労働省が公表している基準では、“インフルエンザは発症前日から発症後3~7日間は鼻や喉からウイルスを排出する”とされています。
また、解熱後もウイルスを排出するとしていることからも、企業によってはインフルエンザ感染者に5〜7日間の出勤停止を命じるところもあるようです。
雇用形態によっては出勤停止がお給料に直接影響する場合もあるでしょうし、任されている仕事の進行が遅れる、もしくは別の人にお願いしなければいけません。
解熱後も咳が長引いたり倦怠感が続いたりすることで体力を消耗してしまいます。
これらのことから、インフルエンザにかかると、金銭的な負担だけでなく、肉体的、精神的にも負担がかかることが想定されます。
感染してからでは遅いため、感染前の予防が非常に重要といえるでしょう。
インフルエンザ予防はワクチンだけじゃダメ!?紅茶を飲むと発症率が下がるというデータも
「予防接種を受けたのにインフルエンザにかかった」という経験がある人も珍しくありません。
残念なことに、インフルエンザはワクチンを打つだけでは100%予防することができないと考えられています。
その一方で、普段紅茶を飲むことがインフルエンザ予防にとって、ワクチンと同等レベルの効果が期待できるというデータが残されています。
予防接種は2回打たなければ効果が低い!
日本臨床内科医会による研究では、インフルエンザに対する予防接種の効果は1回の接種で64%、2回の接種で94%であると確認されました。
予防接種の回数が多いほど有効性が高いというのは、年齢に関係なくみられる傾向とのこと。
なぜなら、インフルエンザワクチンの効果が持続するのは、摂取後長くて5か月程度だからです。
免疫力を高めるためにも、2回打った方が高い効果が期待できるでしょう。
ウイルス培養に卵やゼラチンを用いますが、近年は精製技術が向上しておりアレルギーの方でも問題なく受けられると考えられています。
インフルエンザ発症と紅茶の飲用には関係がある
インフルエンザの発症率と対策方法との関係性を調査したデータも残されています。
その一つが、“紅茶を良く飲む人の方が、飲まない人よりもインフルエンザの発症率が低かった”というものです。
インフルエンザワクチンを接種しなかった人を対象に行った調査では以下のような結果が出ています。
・インフルエンザの流行時期に紅茶をほとんど毎日飲んでいた人の85%以上が発症しなかった
・同期間中、1週間に数日紅茶を飲んだ人は80%近くが発症しなかった
・同期間中、1ヶ月に1〜数回程度紅茶を飲んだ人も80%近くが発症しなかった
・同期間中、紅茶をほとんど飲まなかった人は70%程度が発症しなかった
この結果から、紅茶がインフルエンザの発症に関わりがあることが分かります。
(ただし、調査内で症状の有無は自己申告によるものとされています。)
紅茶の有効性は予防接種と同等レベル
もう一つのデータでは、普段行っているインフルエンザ対策法によって発症率が異なることが分かっています。
うがい、手洗い、マスクの着用、室内の加湿など一般的な対策法として知られているものを実施した場合、発症率はいずれも20%前後でした。
一方、予防接種を打った人の発症率は8%、紅茶を飲んだ人の発症率は14%でした。
(ただし、調査内で症状の有無は自己申告によるものとされています。)
つまり、日常的に紅茶を飲むことは、予防接種と同じレベルでインフルエンザの発症率を抑える効果が期待できるということです。
「紅茶を飲めば本当にインフルエンザウイルスに対抗することが可能なのか?」
その結論は、“可能”ということになります。
ワクチンだけではインフルエンザを完全に防ぐことはできないため、日常的に紅茶を飲むことで二重の対策を行っていくことをおすすめします。
次回の記事では、紅茶がインフルエンザウイルスを無効化するメカニズムをさらに詳しく解説していきたいと思います。