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2018年9月27日プラセンタの効果と効能、作用について その2
2018年9月27日前回は、“腸内環境とメンタル”についてご説明しました。
腸内環境=腸内フローラはストレス耐性や性格にまで影響を及ぼす可能性があるというのは驚きです。
腸内フローラが与える影響は大人だけに限りません。
子どもや生まれたばかりの赤ちゃんにだって腸内フローラは存在します。
もっとも、離乳期までは腸内フローラは形成段階にあるとされています。
その時期はもちろん、子どもの心身と腸内細菌は深い関係があるといわれています。
腸内フローラと小児アレルギーが関係する可能性は高い
生後3日目くらいになると、赤ちゃんの腸内でビフィズス菌が繁殖し始め、7日目くらいになると腸内の9割以上を占めるようになるといいます。
そして、離乳食を食べることによってさまざまな種類の腸内細菌が増え、最終的に大人の腸に変化していきます。
しかし、腸内フローラが形成段階のときに乱れてしまうと、健康な腸に育たなくなってしまいます。
例えば、イギリスで行われた乳幼児を対象とした研究が挙げられます。
2歳までに感染症治療などで抗生物質を与えられた子どもは、そうでない子どもに比べて7歳6か月の時期に喘息を発症する確率が高い傾向にあったといいます。
これは、抗生物質により免疫力の機能をもつ善玉菌まで死んでしまったのが原因と考えられます。
善玉菌が小児アレルギーに有効という研究もあります。
ビフィズス菌を低体重の赤ちゃんに投与したところ、発育を促進したほか、抗炎症作用やミルクアレルギーによるアトピー性皮膚炎の症状を緩和することが確認されたといいます。
これらの研究から、腸内フローラと小児アレルギーの関係性が注目されてきており、今後は腸活が治療法の一つになる可能性があるかもしれません!
プロバイオティクスが自閉症の治療に期待されている
前回までの記事で、腸と脳の「脳腸相関」について触れてきました。
腸脳相関に関わる症状の一つに「自閉症」が挙げられます。
自閉症は正式名称「自閉症スペクトラム」(通称ASD)という精神発達障害のことです。
対人関係やコミュニケーションに何らかの障害を持つ、特定のものへの固執、反復的な行動などの症状がみられます。
自閉症は脳機能発達障害の1種とされていますが、ASD児の偏食傾向の強さや腸内細菌の菌種の少なさが指摘されています。
また、腹痛や便秘、下痢など腸の症状を伴うことが多いことから、近年は腸内フローラとの関係性が高いと考えられています。
実際、腸内細菌の便移植により腸内フローラを改善した結果、自閉症の症状が緩和されたという研究発表もあります。
現在は自閉症の治療法には薬物療法や認知行動療法などが用いられていますが、今後は脳腸相関の正常化を目指したプロバイオティクスによる治療が行われていく可能性があります。
子どもの肥満予防や便秘、下痢改善にも役立つ!プロバイオティクスがおすすめ
これまでの研究から見ると、腸内フローラが小児アレルギーや自閉症と関係があることは否定できません。
そのため、子どもを持つ方は、子育ての一環として積極的に腸活を取り入れるべきではないでしょうか。
大人でも“メタボ”が問題視されているように、近年、子どもにおいても生活習慣の変化(運動不足、栄養バランスの方偏りなど)から肥満児が増加しているといいます。
しかも、肥満の子どもはそうでない子どもに比べて善玉菌の数が少ない傾向にあることが分かっています。
つまり、腸内フローラは生涯を通して人の心身と切り離せないものだと考えられます。
かといって、成長過程にある子どもが過度なダイエットを行うのは好ましくありません。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食事やサプリメントで摂取することが子どもの腸内フローラを改善する方法の一つです。
ヨーグルトや乳酸菌飲料でもいいですが、継続しやすいのはサプリメントです。
「子どもにサプリメントを飲ませて大丈夫?」
と心配な方もいるでしょうが、子どもへのプロバイオティクス投与の安全性や副作用において問題がないという報告はいくつもあります。
「心身ともに健康な子になってほしい」
「牛乳アレルギーで乳酸菌飲料やヨーグルトがダメ」
「アレルギー症状を少しでも和らげてあげられたら……」
というご家庭には、プロバイオティクスがおすすめ。
大人の腸と差別化された子ども向けのプロバイオティクス製品もあります。
もちろん、3食のご飯でバランスの良い栄養素を摂ることも大切です。
また、子どもの健全な発育には運動や睡眠、親の愛情も欠かせません!
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