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【エキナセアとは?】

エキナセアはメディカルハーブの代表格であり、免疫力を高める作用があるので風邪やインフルエンザ感染予防として用いられることが多いです。
自然食品のお店や海外輸入品を置くスーパーにもよく陳列されており、ハーブティーとして一般的に飲まれています。

 

エキナセアは北米先住民の間で使われてきた薬草であり、原産はアメリカ、南カナダになります。

北米先住民は感染症の治療や歯や喉の痛み、傷の治癒のためにエキナセアを用いており、欧米では古くから親しまれているハーブになります。
またエキナセアを広めた国として有名なドイツはハーブ先進国でもあり、ドイツ国内ではエキナセアの有効性を国家レベルで認定しています。

コミッションEと呼ばれる日本の厚生労働省のような機関がドイツにはあり、そのコミッションEにおいて「エキナセアは免疫活性効果があり、慢性的な炎症の治療に有効である」と認定されています。

 

日当たりのよい乾燥した場所と水はけがよく肥沃な土を好むエキナセアは日本国内においては鳥取県の大山山麓で栽培されています。
国産のエキナセアハーブティーも手軽に手に入れることができます。

 

エキナセアはキク科の植物であり、太く長い茎に細長い葉をつけます。

紫色の花の中心はぷっくりと膨らみ、中心から放射状に広がる花びらは、日に日に垂れ下がっていき、今にも落ちそうな状態になります。
その姿が江戸時代の火消しが用いたまといの飾りである「馬簾」に似ていることから、ムラサキバレンギクという和名がつけられています。

またエキナセアには9種類の品種があり、その中で薬用として用いられているのが

・アングスティフォリア(angustifolia)
・プルプレア(purpurea)
・パリダ(pallida)

の3種類になります。

エキナセアのハーブティーは味に癖がなく非常に飲みやすいです。他のハーブとブレンドしやすいのも魅力の1つです。
ティーとして飲む他、サプリメントやチンキ、美容、ポプリなどにも用いられています。

エキナセアは免疫力を高める働きから、伝統的に風邪やインフルエンザ、そのほかの感染症予防に用いられてきました。
そのほかに、民間療法・伝統療法では外傷、にきび、おできなどの皮膚トラブルで用いられることもあります。

根を煮だした液は喉の痛みに効果があり、チンキは感染症や傷に有効です。

エキナセアの地上から出た部分や根は、生のまま、もしくは乾燥させてお茶や絞り汁(圧搾)として用いられます。

エキナセアは全草が用いられますが、その中でも地上部に出ている葉や茎、花よりも根に強い効能があるので、症状がひどい時には根を使用するのがおすすめです。

 

【エキナセアの効果・効能とは?】

エキナセアの効果・効能は以下の通りです。

・免疫力アップ
・風邪など上気道感染症予防
・インフルエンザなどウイルス感染予防
・喉の炎症を鎮める
・気管支炎・鼻炎の緩和
・ニキビケア
・むくみ解消
・花粉症などのアレルギー症状の緩和

 

特にこの中でも有名なのは「免疫力を高める」作用です。

エキナセアには、有効成分として多糖類、糖たんぱく質、揮発油、フラボノイドなどたくさんの免疫賦活作用を持つ栄養成分が含まれています。
この免疫賦活作用によって、体内に侵入した細菌を殺菌・清掃してくれる白血球であるマクロファージが増殖します。

マクロファージが増殖して、その活動が活発になることで、感染細胞を殺すキラーT細胞と呼ばれる免疫細胞も増殖を繰り返します。
マクロファージとキラーT細胞の増殖によって、体内に侵入してきたウイルスや細菌を撃退することができるので、免疫力がアップするのです。

またエキナセアにはウイルスの増殖を抑制するインターフェロンの分泌を促進する作用もあることから、体内に侵入してきた悪い異物と戦う環境が強化されるのです。

 

エキナセアは免疫力を高めて感染症予防に役立つだけではなく、抗菌作用、抗酸化作用、消炎作用、皮膚疾患の回復などの効果も見込めます。

ニキビや傷などの肌トラブルの症状を改善したり、喉の痛み抑える消炎作用も期待できます。また抗アレルギー作用もあるので、花粉症の症状緩和にもおすすめです。

 

【エキナセアに副作用はある?!服用する上での注意点とは?】

エキナセア自体には毒性はなく、メディカルハーブ安全性ハンドブックにおいても、適切に使用すれば安全なハーブであると位置づけられています。

ただごくまれに副作用が起こる可能性もあります。
副作用としては下痢、胃痛、頭痛、嘔吐、舌のしびれ、不眠などの症状があります。
このような症状が出た場合には、使用をやめて様子を見るようにします。

また連続使用期間は8週間以内にするようにします。
インフルエンザや風邪の予防対策としてエキナセアのハーブティーを飲む場合には、2週間エキナセアのハーブティーを飲み、1週間お休みするスパンがおすすめです。
過剰摂取してしまうと、めまいや吐き気などを引き起こす可能性があるので用法用量はしっかりと守るようにしましょう。

 

エキナセアの服用上の注意点としては、

・妊娠中・授乳中は服用しないこと
・アトピー性皮膚炎の方は服用を控えること(アレルギーを起こす可能性がある)
・結核、白血病、膠原病、多発性硬化症、エイズなどの自己免疫疾患のある方は服用しないこと
・キク科植物にアレルギーがある方が服用しないこと
・子供に使用する場合には十分な注意が必要である(ドイツでは6歳未満の子供には半量推奨、イギリスでは12歳未満の子供には服用禁止)

エキナセアの1日摂取目安量は240〜360mgになっています。

 

【エキナセアの活用方法】

エキナセアはハーブティーとして摂取するのが一般的ですが、そのほかにもいくつかの活用方法があります。

1つ目に「チンキ剤」があります。

乾燥したエキナセアをウォッカの入った瓶の中に入れて2週間ほどおいて濾せば、チンキ剤が完成します。
エキナセアのチンキ剤は、風邪のひき始めに効果があります。お湯の中にチンキ剤を数滴たらして飲むと、風邪予防につながります。

 

2つ目は「デトックスウォーター」です。

デトックスウォーターとは、水に野菜や果物、ハーブなどを入れて作るウォーターです。
免疫力を高めるエキナセアを使ったデトックスウォーターはそれだけでは少し苦味があるので、はつみつレモンを加えると飲みやすくなります。

春の時期は花粉症の症状改善に、夏は夏バテや疲労回復に、秋冬は風邪やインフルエンザなどの感染症予防に有効です。
エキナセアは季節を問わず1年中取り入れたいハーブといえるでしょう。