腸内細菌が腎臓病を防ぐ可能性がある!新薬開発の糸口になる「腸腎連関」とは?

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前回は“整腸作用のあるフルーツ”をいくつかご紹介しました。
中でも、キウイフルーツは過敏性腸症候群への効果が研究により実証されており、積極的に摂取したい食材の一つです。

ここまでいくつか腸内フローラを良好にする食べ物や飲み物をご紹介してきました。

 

 

ここで一旦、原点に戻り、腸内環境が私たちのからだに与える影響について解説していきたいと思います。

最近、ある大学の研究グループが発見したアミノ酸には、腎臓を保護する作用があることが分かりました。
そして、そのアミノ酸をつくっているのが腸内細菌だというのです!

 

「腸腎連関」で腸と腎臓は互いに影響し合っている!?

腸と脳が互いに影響を与え合っていることを「脳腸相関」と呼び、度々ご説明してきました。

脳が感じたストレスで腸が不調を起こす、過敏性腸症候群のメカニズムともいえます。
それと似たように、腸と腎臓も互いに影響し合っているのです。
これを「腸腎連関」と呼びます。

 

早期発見が望まれる慢性腎臓病とは?

これまでに腸内細菌に関するさまざまな研究が行われており、腸内環境が全身の健康に関係していることが報告されてきました。

そんな中、腸腎連関の存在が明らかになりました。

腎障害もしくは腎機能の低下が長期間(3ヶ月以上)続いている状態が慢性腎臓病です。
慢性腎臓病はアルファベット3文字で「CKD」と記され、国内の患者数は1300万人にも上るといわれています。

 

日本人の成人8人に1人がかかっている計算となり、近年新たな国民病として問題視されています。
しかも、初期症状がなく倦怠感や貧血、むくみ、夜間尿などの症状が出た時には重症化している可能性が高いです。
心臓病や脳卒中のリスクを高めるため、早期発見が重要と考えられています。

 

CKDでは腸内フローラの悪化がみられる

腸内細菌の状態がよくないことを「ディスバイオーシス」といいます。

CKD患者の腸内でもディスバイオーシスが生じていることが多く、健康な人に比べて善玉菌の数が少ない傾向にあります。
言い換えれば、腸内フローラが悪玉菌優勢になっている状態です。

血液中に尿毒素が溜まることで腎機能が低下すると考えられていますが、この毒素は腸内細菌によって生み出されるというのです!

 

CKD患者でディスバイオーシスが生じる原因としては、治療薬や栄養障害などいくつか挙げられています。
便秘もその一つに挙げられていることは見逃せません。

また、CKDになると腸内環境を良好に保つ「短鎖脂肪酸」の産生が減少します。

腸内環境が悪化するとCKDを誘発し、CKDの症状が進むと腸内環境が悪化する……まさに悪循環といえます。

 

腸内細菌のないマウスは腎臓病が悪化した

腸内環境が悪い状態が尿毒素を生むのであれば、いっそのこと腸内細菌を無くしてしまったらどうなるのか。
この疑問の答えは、二つの大学が共同で行った研究で解き明かされています。

同研究では腸内細菌叢をもたない腎不全マウスと腸内細菌叢をもつ腎不全マウスが比較対象となり、腸腎連関に関する興味深い結果を出しています。

 

“無菌の腎不全マウスは尿毒素が減少した一方、より腎臓病が悪化した”
というのです!
つまり、腸内細菌が腎臓病のリスクを高める反面、腎臓の機能を保護する役割も果たしていると考えられます。

 

腸内環境改善が腎臓病治療の糸口になる可能性も!?

マウスの実験により、腸内細菌が良くも悪くも腎臓に大きな影響を及ぼすことが分かりました。
たとえ腎不全であっても、腸内細菌が何かしら腎臓にメリットを与えているということ。

この事実は病気の予防や治療に応用できる可能性があります。

そして、腎臓病を予防し進行を食い止めるには腸内フローラを善玉菌優勢に導くことが大切だと考えられます。

 

便秘の治療薬が腎臓病に効く可能性がある

2014年に行われた研究で、便秘の治療薬である「ルビプロストン」が慢性腎臓病の進行を抑える可能性があることが判明しています。

その結論を生み出したのは、慢性腎不全状態のマウスを対象にした実験内容です。

ルビプロストンを投与したマウスとそうでないマウスを比較し、腎臓病への効果を検証するというもの。
結果、ルビプロストンを投与したマウスの方が腎臓病の進行が抑制されたといいます。

 

フローチャートでそのメカニズムを見てみましょう。

1.ルビプロストンの投与
2.腸液の分泌が増加し、腎不全の症状である腸壁の悪化が改善する
3.腸内環境が改善される
4.尿毒素が減少する
5.腎臓病の進行が抑制される

便秘薬が腎臓病の新薬開発に応用できる可能性があるとして、さらなる研究が奨められているようです。

 

腸内細菌がつくるD型アミノ酸が腎臓を保護する

2018年に行われた研究では、あるアミノ酸に腎臓保護機能があることが判明しました。

そのアミノ酸というのが、「D型アミノ酸」と呼ばれるものです。
食欲抑制効果や体重増加抑制効果などさまざまな生理的機能をもつといいます。

 

同研究では、D型アミノ酸は腎臓と腸内細菌によって産出されることも明らかになりました。
これは世界初となる発見で、今後腎臓病の新薬開発に役立てられるのではないかと考えられています。

健康と思われる人も、腸内環境を改善することが腎臓病予防に繋がる可能性は高いです。

 

CKDの治療にプロバイオティクスが期待できる

腸腎連関の観点から、慢性腎臓病と腸内環境は切っても切れない関係性があることが分かります。

腸内環境を改善するのに効果的なのがプロバイオティクス。
すなわち、良い影響を及ぼす腸内細菌のことです。
食品やサプリメントから摂取することで、CKDに良い効果が期待できます。

(例)
・有害物質の濃度を低下させる
・便秘を解消する
・腎機能低下を抑制する

CKDにおける腸腎連関の悪循環を断ち切るきっかけになることから、プロバイオティクスの必要性がますます高まっていきそうです。

 

<参考商品>

 

プロバイオティクス(女性用)

 

プロバイオティクス(妊娠中&授乳中用)