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「抗ガン剤治療中の肌トラブルにおすすめのマヌカエッセンシャルオイルについて 1

〜ガン患者さんに起こる肌トラブル〜」

抗ガン剤治療中の方は、様々な副作用に悩まされています。

私達が抗ガン剤の副作用としてよく耳にするのは「吐き気」や「脱毛」などでしょう。

しかし、抗ガン剤による副作用はそれ以外にもたくさんあります。
中でも多くの患者さんを悩ませているのが肌のかゆみや乾燥など「肌トラブル」に関わるものです。

ガン治療で起こる肌トラブルを改善するのにおすすめなのが、当店でも取り扱っている「マヌカエッシェンシャルオイル」です。

今回は、ガン治療で起こる肌トラブルについてと、マヌカオイルの効能・効果についてまとめてみましょう。

 

【ガン患者さんの肌トラブルで多いのは、1位「かゆみ」2位「乾燥」】

ガン患者さんにとって、手術や抗ガン剤治療、放射線療法の後の肌トラブルは非常に大きなストレスとなります。

しかし現状、きちんとした十分なケアがされていないという患者さんも少なくありません。

実際に、ガン患者さんをケアしている看護師540人を対象に意識調査のアンケートをとった結果、看護師が認識するガン患者さんが抱える肌トラブルは

・1位「かゆみ」
・2位「乾燥」

であることが分かりました。

患者さんのQOLを向上するためにも、かゆみや乾燥などの肌トラブルを改善してあげることはとても重要です。

ただ、肌トラブルのケアに関しては他の治療の後回しにされるという病院施設が多いようで、治療やケアに関する認識は各施設間によっても差があるということが分かっています。
患者さんが抱えている肌トラブルの悩みを解消するためには、保湿やかゆみ止めは必ず必要となってくるでしょう。

 

【なぜガン治療中に肌トラブルは起こりやすいの?!】

ガン治療中にガン患者さんに起こる肌トラブルは様々です。

皮膚の乾燥、かゆみ、ニキビのような湿疹、爪の周囲の炎症などが一般的です。

ではなぜこのような皮膚トラブルが起こるのでしょうか?

それは放射線治療や抗がん剤治療によって、皮膚や爪の新陳代謝を行っている皮膚細胞がダメージを受けているからです。

 

抗ガン剤などはガン細胞を殺す一方で、正常な細胞にもダメージを与えてしまいます。

そのため、皮膚のターンオーバーにかかわる細胞に関してもダメージを与えてしまうので、新陳代謝がうまくいかなくなり、肌の乾燥やかゆみなどがひどくなってしまうのです。

ガン治療中の患者さんの肌トラブルを完全に防ぐというのはなかなか難しいのですが、スキンケアをきちんと行うことで症状を軽減することはできるでしょう。

また皮膚トラブルはガン治療を行いながら、徐々に症状が出てきます。急激に症状を発症するというよりは、ゆっくりと出てくるためどうしても対処が遅れがちに・・・・
気づかないうちに、症状がひどくなっているということもあるので、きちんと全身をくまなく毎日チェックしておくことをおすすめします。

 

【抗ガン剤による皮膚障害の副作用】

ここではガン治療の中でも特に肌トラブルが起こりやすい抗ガン剤(化学療法や分子標的薬など)による皮膚障害について詳しく見ていきましょう。

抗ガン剤による皮膚障害にはいくつかの種類がありますので、それぞれをまとめてみます。

 

<手足症候群>

手足症候群は抗ガン剤治療による副作用として代表格ともいえます。

抗ガン剤による治療のために、手や足の皮膚に生じる副作用をまとめて「手足症候群」と呼んでいます。
手の平や足の裏に以下のような症状が現れるのが特徴です。

・しびれ
・いたみ
・むくみ
・色素沈着
・赤み(紅班、発赤)
・皮膚のガサガサ(皮膚が厚くなる、皮膚が硬くなる)
・皮膚のひび割れ
・水ぶくれ(水泡)

このような症状が、手のひらや足の裏など、体重や力がかかりやすい部分、摩擦が生じやすい部分に多く発症します。

そのため痛みやかゆみを伴うので患者さんのQOLは低下しやすいでしょう。
重症化すると痛みも強くなり、水ぶくれやびらんができてしまうこともあるので、痛みで歩きづらくなるなど日常生活に支障をきたすケースもあります。

この手足症候群は重度によって3つのグレードに分類することができます。
それぞれのグレードを簡単にご紹介しましょう。

 

・グレード1

グレード1は、日常生活には支障をきたさないレベルであり、しびれ、ピリピリ・ちくちく感などの感覚以上、痛みと伴わない皮膚の腫れ・赤み、爪の変形などが起こります。
しびれやピリピリ・ちくちくした感覚で物に触れた時の不快感などが生じやすいです。

・グレード2

グレード2では、痛みを伴うため、日常生活に制限を来してしまうレベルです。

痛みを伴った腫れや赤み、皮膚が厚く硬くなる過角化、爪の強い変形・脱落などが症状として現れます。
腫れや赤みに痛みが伴うため、水仕事がしづらい、立ち仕事がしづらいなど日常生活にも影響が出てきてしまうでしょう。
なるべく早くに治療、ケアが必要となります。

・グレード3

グレード3は、日常生活を送るのが困難なレベルにまで達します。

手や足に激しい痛みを感じ、皮膚の過角化(皮膚が厚く硬くなり、ガサガサもひどい)が進行し、ひび割れも起こるでしょう。

また水ぶくれや美蘭も現れます。
水ぶくれができると痛みが非常に激しいので、歩行できなくなったり、日常生活を普段通りに送ることができなくなったりします。

また、水ぶくれが破れてしまうと、びらんや潰瘍ができ、出血やかさぶたの症状にもつながってしまいます。
このグレードまで達すると早急な治療が必要となるでしょう。

抗ガン剤治療の副作用として手足症候群は現れるものの、手湿疹や白癬などの症状と似ているので、発見が遅くなることもあるので注意したいです。

 

<発赤・紅斑>

手足、首筋、頭、背中など体の一部分、もそいくは全身の皮膚に赤いぶつぶつ(発赤)や赤い班点(紅斑)が現れます。

見た目的にもすぐに分かるので、患者さんの不安にもつながりやすいです。

また、発赤や紅斑はかゆみを伴うケースも多く、精神的にも身体的にも負担を大きくしてしまう副作用の1つでしょう。
適切なケアでかゆみや赤みを緩和することができます。

<乾燥>

抗ガン剤治療中は、皮膚が乾燥しやすくなります。
皮膚が乾燥するとかゆみが生じやすくなり、皮膚を掻いてしまうことでひび割れや出血につながるケースもあるでしょう。

 

<色素沈着>

皮膚や爪が黒ずんだり、黒い斑点が生じることも。
色素沈着は、関節、手、足などに現れやすく、全身が黒ずんでしまうこともあるでしょう。

 

<爪の変化>

爪には
・爪色の変化
・爪の変形
・爪が薄くなる
・爪が割れやすくなる
・爪が化膿する
・爪の周りが赤く腫れる

など様々な症状が現れやすいです。
症状がひどくなると爪が剥がれてしまうことも…剥がれると強烈な痛みを伴います。

このように抗がん剤治療による手足症候群などの皮膚症状が出た場合には、早急に主治医に相談をして治療やケアを受けるようにしましょう。
患者さんの精神的、身体的な苦痛を取り除き、QOLを高めるためにも、皮膚トラブルはすぐに改善するべきです。

 

【手足症候群など抗ガン剤治療による肌トラブルは予防が大切】

抗ガン剤治療による肌トラブルの副作用として代表的なのが手足症候群です。

この手足症候群は進行すると水泡や亀裂ができ、潰瘍状になって痛むことも。

あまりに症状がひどい場合は、ガン治療を中断しなければならないという場合もあるので、きちんとしたケアをする必要があります。

特に手足症候群は確立した治療法がないため、症状が現れないように予防に力を入れることが重要です。

手足症候群の予防方法としては

・締め付けのきつい靴、靴下を履かないようにする
・サイズにあった柔らかい材質の靴を履く
・靴に中敷きを入れる
・長時間の歩行を避ける

などがあります。

足の裏などは同じ場所にどうしても負担がかかりやすいです。

同じ部位に負担がかかって、力が加わると、角質化が進みやすくなり、そこから手足症候群を発症しやすくなってしまうでしょう。
刺激を与えないように和らげる工夫が大切ですよ。

また抗ガン剤治療を行う前には足の指、爪の手入れはきちんと行っておきましょう。
水虫、足の炎症などがある場合、治療前にきちんとケアしておくと安心ですね。

 

【抗ガン剤治療中のスキンケアの基本は清潔・保湿・刺激の除去】

抗ガン剤治療中の肌トラブルだけではありませんが、どんな症状においてもスキンケアの基本は

・清潔を保つこと
・しっかりと保湿をすること

です。

汚れの蓄積、乾燥は皮膚トラブルをどんどん悪化させてしまいます。

特に抗ガン剤治療中は、いつも以上に肌のターンオーバーサイクルが遅くなり、乾燥しやすくなっているので保湿はしっかりと行う必要があるでしょう。

 

さらに皮膚に必要以上の刺激を与えないことも基本となります。
衣類による摩擦、紫外線などの刺激は皮膚にダメージを与えやすくなってしまうでしょう。

 

男性のガン患者さんの場合には、髭剃りにも十分に注意したいです。
炎症がひどい時には、髭剃りは無理にしない方がよいですし、髭剃り後はしっかりと保湿を行ってください。

 

ただ、ガン治療が始まってもトラブルがなければ今までと同じケアで問題ありませんが、抗ガン剤治療や放射線治療によって、肌トラブルが生じてきた場合、今までと同じケアや同じ化粧品では刺激を感じてしまうことも…

女性の場合、無香料、アルコール成分が入っていないものなど、低刺激の商品がおすすめです。
顔に皮膚トラブルがひどい場合には、化粧は控えておきましょう。

 

次に、「清潔を保つこと」と「しっかりと保湿をすること」について詳しくまとめてみましょう。

<清潔ケアで重要なこと>

清潔を保つためのセルフケアとして一般的なのが入浴、シャワー浴です。

お風呂で使用する石鹸などの洗浄剤は、弱酸性の刺激が弱い洗浄剤がおすすめ。

アルカリ性の洗浄剤は、肌の油分を少なくして、皮膚を弱くしてしまうので、肌トラブル中に使うとさらに症状が悪化することも。
弱酸性、低刺激、アルコールフリー、無香料、無着色などと書かれた洗浄剤を選びたいです。

 

体を洗う時には、皮膚の汚れをお湯で流してから、タオルやスポンジに洗浄剤をつけてよく泡立てて、泡で優しくなでるように洗いましょう。

洗いすぎはよくありませんし、ごしごしこすると肌に余計な刺激が加わりますので、摩擦を与えないように気を付けたいです。
洗う時のスポンジも、ナイロンタオルは肌への摩擦力が強いので使わない方がよいでしょう。

洗った後は、洗浄剤成分が肌に残らないようにしっかりと洗い流します。
入浴後はタオルで体をこすらないように水気をやさしくふき取りましょう。

 

<保湿ケアで重要なこと>

保湿ケアは抗ガン剤治療による肌トラブルケアとして最も重要です。

抗ガン剤治療中の肌は、乾燥がひどくなっているのでたっぷりと保湿を行い、肌に潤いを補給しましょう。

保湿剤は、シャワーやお風呂の後に、水気をふき取った後にすぐ塗るようにします。
時間が経過してしまうと、皮膚が乾燥して保湿剤が肌の奥までしっかりと浸透してくれません。
洗顔後の保湿も忘れないように行いましょう。特に男性は髭剃り後の保湿が大切ですよ。

 

全身の保湿、洗顔後の顔の保湿はきちんと行うという人でも手足の保湿を忘れがちな方がすごく多いです。

しかし、手足の保湿ケアは、ガン患者さんにとってとても大切です。
手足症候群は、手のひらや足の裏に症状が現れるので、しっかりと保湿ケアをしておくことで予防対策につながります。

 

足は朝・夕方・入浴後・就寝前など1日に数回はケアしたいです。
手は足よりもさらに乾燥がひどいので、朝・夕方・手洗いや水仕事後・入浴後・就寝前など気づいた時には定期的に保湿剤を塗りましょう。

保湿剤を塗る時には、肌に叩き込むのではなく、手のひらで包むようになじませます。
広い葉にを保湿したい時には、伸びがよい乳液がおすすめです。気になるポイントを保湿したい時には、クリームの方が保湿効果が高いですよ。

 

保湿剤を選ぶ時には、弱酸性、低刺激、アルコールフリー、無香料、無着色などの商品を選ぶのがおすすめ。
水と油をバランスよく含む乳液タイプだと全身にも使いやすいですよ。

肌の中に水を貯える保湿成分(ヒアルロン酸、アミノ酸、セラミド、グリセリン)や、肌から水分が蒸発するのを防ぐ成分(ワセリン、オリーブオイル、ホホバオイル、スクワラン)などが配合されている成分であれば、保湿ケアにぴったりです。

 

【放射線治療中のスキンケアはどうしたらよいの?】

ガン治療には抗ガン剤などの化学療法のほかに、放射線療法もあります。

では、放射線治療中にはどのような肌トラブルに気を付けるべきで、スキンケアはどのようなことを意識したらよいのでしょうか?

 

放射線をガンに照射すると、照射した部分が日焼けをした後のように赤くなったり、かゆみを伴ったりすることがあります。

そのため、放射線治療中は照射部位をゴシゴシこすったり、強く触れたりして刺激を与えないようにしましょう。
また化粧品の使用も刺激になる恐れがあるので控えた方がよいです。

ローションやクリームを使う場合には、主治医や看護師に相談した方が安心ですよ。
顔や首に放射線治療をしている人は、肌がとても敏感になっていますので、十分に注意しておきたいです。

次回は、ガン患者さんの肌トラブルにもおすすめしたい、マヌカエッセンシャルオイルについて詳しく解説していきましょう。

 

<参考商品>

 

 

 

<続きの記事>