水溶性食物繊維の効果と効能、作用について
2018年11月19日ノコギリヤシの効果と効能、作用について
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【リコピンとは?】
リコピンとはトマトに含まれる赤い色素です。
動植物に含まれる赤や黄色の色素であるカルテノイドに分類されるリコピンは、抗酸化作用が強いことで知られています。
カロテノイドにはトマトに含まれるリコピンの他、ニンジンやほうれん草に含まれるβカロテンなどもあります。
リコピンの抗酸化作用は非常に強い、その作用はβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍以上にもなります。
リコピンの強力な抗酸化作用によって、生活習慣病や老化予防、美白など様々な効果が期待できます。
抗酸化物質であるリコピンは活性酸素の発生や働きを抑制して、活性酸素そのものを除去してくれます。
体内に送り込まれた酸素はエネルギーとして放出される前に体内で酸化して、サビのように本来の機能を低下させてしまう原因になってしまいます。
酸素の中でも特に酸化力が強い酸素を活性酸素と言います。
この活性酸素が体内で大量に発生してしまうと、あらゆる老化現象を引き起こして、動脈硬化、アレルギー、心筋梗塞、ガンなどの病気リスクが高まってしまいます。
【リコピンの効果・効能とは?】
リコピンの効果・効能は以下の通りです。
・血流改善
・生活習慣病予防、改善
・美肌効果
・肥満予防
・目の健康維持
それぞれまとめてみましょう。
<血流改善>
リコピンには悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制して、血流を改善する作用があります。
体内に酸素や栄養を運ぶ血液は、血流が悪くなると体の隅々にまで栄養や酸素を行き届かせることができなくなります。
すると免疫力が低下して、様々な病気にかかりやすくなってしまうのです。
血流が悪くなると血管内には血の塊である血栓ができやすくなります。
血栓ができるの心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが高まります。
リコピンは活性酸素を除去する作用があるので、血流を改善して、血栓を防止します。
また活性酸素は血液や血管を酸化させて体の老化を促進してしまいます。
リコピンの抗酸化作用によって老化を防ぐことができるでしょう。
<生活習慣病予防、改善>
生活習慣病には、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などがあります。
これらの生活習慣病の多くは、体内に過剰に発生した活性酸素が起因しているのです。
活性酸素が血液中のLDL(悪玉コレステロール)を増加させて、血栓を生成したり、血管を傷つけたりします。
増加した活性酸素は細胞や臓器などの不調をもたらし、病気の原因になるのです。
活性酸素の過剰な発生を抑制することができるリコピンの強力な抗酸化作用によって、生活習慣病予防、改善に役立ちます。
<美肌効果>
体内で過剰に生成された活性酸素は肌細胞の老化にも関連してきます。
活性酸素によって肌細胞が傷つけられると、肌のターンオーバーサイクルが乱れます。
ターンオーバーとは肌の生まれ変わりで通常28日周期で新しい肌細胞に生まれ変わります。
しかし活性酸素によって肌のターンオーバーサイクルが乱れてしまうと、古い角質がいつまでも角質層に残ってしまい、シミ、しわ、たるみ、くすみを引き起こしてしまうのです。
活性酸素は紫外線によって増加し、シミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を促進してしまいます。
リコピンの強力な抗酸化作用によって、活性酸素を除去することで、新陳代謝がアップし、肌のターンオーバーサイクルも整います。
また抗酸化作用には肌の透明感を引き出す効果もあり、美肌へと導いてくれるでしょう。
そのほか、リコピンは紫外線によるコラーゲン減少を抑制し、コラーゲンの産生を促進する働きもあるので、肌のハリ、弾力がアップし、しわやたるみ改善にもつながります。
<肥満予防>
リコピンの抗酸化作用によって血流が改善すると、体内の基礎代謝、新陳代謝は工場します。
血流が悪くなると、代謝効率は低くなり、脂肪を燃焼しにくい体になってしまいます。
逆に血流がよくなると、代謝効率は高くなり、脂肪を燃焼しやすい「痩せる体質」へと改善してくれるのです。
リコピンを摂取して基礎代謝を向上させれば、脂肪燃焼効率がアップして、体内の脂肪蓄積を減少、肥満予防へと導いてくれます。
またリコピンがもつ抗酸化作用は脂肪細胞の増加予防にも効果があり、代謝促進と脂肪蓄積しにくい体になれます。
<目の健康維持>
活性酸素は目の機能、視覚機能を低下させてしまいます。
リコピンの抗酸化作用は活性酸素による視覚機能の低下に有効であり、目の機能を正常に保つ効果が期待できます。
さらに加齢によって起こる白内障や黄斑変性症などの視覚障害の予防、改善に効果的なルテインとリコピンは相互作用をもたらします。
【リコピンを効率よく摂取するには?】
リコピンなどのカロテノイドは生野菜からの吸収性が非常に低いです。
生のトマトでリコピンを摂取するより、加工したトマトを摂取した方がリコピンの吸収率は2〜3倍にもなります。
リコピンは比較的熱に強い性質なので、加熱によって変性することはありません。
リコピンを効率的に摂取するためには、生のトマトを食べるよりも、加熱したトマトを食べた方がおすすめ。
またジュースやピューレなどの加工品であれば、リコピンは効率よく摂取できますので、トマトジュースなどでもよいでしょう。