小学生の3人に1人が便秘!子どもの「ある習慣」が原因…将来をも左右する腸内フローラを改善しよう

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前回は子どもと腸内環境の関係、特に不登校に的を絞ってお話させていただきました。
子どもの不登校はいじめだけが原因ではなく、ストレスや情緒不安など精神面が要因になっている場合もあるのです。

 

 

私たちのメンタルには、腸が8〜9割を作っているというセロトニンが大きく関係しています。

セロトニンは良質な睡眠や精神の安定に欠かせない神経伝達物質。
不足することでうつのリスクが高くなるといいますが、子どもの不登校を招く可能性もあります。

 

従って、腸内環境を整えることが子どもの不登校対策になるかもしれないのです!

腸内環境のバロメーターといえるのが「便」。
お子さまが便秘や下痢の症状をもつのであれば、腸内環境を改善する必要があるでしょう。

 

便秘の子どもが増えている!大人とは原因が違う…“アノ習慣”に注意して!

便秘と聞くと、どうしても大人の不調に思われがちですが、実は昨今、便秘の子どもが増えているといわれています。
しかも、子どもの便秘は大人の便秘とは原因が違うんだとか!
学校に通う児童がついついやってしまう“習慣”が便秘を招いているといいます。

 

小学生の3人に1人は便秘!排便回数が3日1回以下なら黄色信号です

医療機関の小児科では子どもの便秘外来を受け付けているところもあります。
というのも、小学生の6人に1人が便秘状態に、3人に1人が便秘状態もしくは便秘予備軍であることが判明したのです!

(参考文献:日本トイレ研究所 小学生の排便と生活習慣に関する調査
https://www.toilet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/11/activities03.pdf)

 

便秘の国際的診断基準「ROME㈽」に基づき、同調査では5つの条件のうち2つ以上が当てはまった子どもを便秘状態にあるとしています。
(1つ以上は便秘予備軍)。

・排便頻度が3日に1回以下
・便失禁がある
・便を我慢することがある
・排便時に痛みがある
・便が硬い
・トイレが詰まるくらい大きな便が出る

ですから、例えば排便回数が3日に1回以下の子どもはすでに黄色信号ということになります!

 

トイレを我慢しないで!学校で排便できない子どもが半数

大人の便秘は、食事や生活リズムなど生活習慣に原因があることが大半です。
悪玉菌の増加によって腸内環境が悪化してしまうんですね。
一方、子どもの便秘は便を体外に押し出すことができないことにあります。

 

皆さんも経験があるかもしれませんが、学校のトイレでうんちをすることに抵抗を感じている子が多いのです。

日本トイレ研究所の調査結果によると、学校のトイレで排便しない子どもが全体の半数に及ぶことが分かっています。
排便を我慢している子どもは半数を上回る結果に。

 

排便を我慢することで溜まった便に水分が吸収され、硬くなってしまいます。
排便時に痛みや出血が出る原因となり、さらに排便を我慢するという悪循環に陥ってしまうことも……。

「恥ずかしい」という気持ちこそが、子どもの便秘を招いているのです。

トイレを我慢しないことが便秘解消のカギを握っています。

 

便秘と下痢を繰り返す子どもは過敏性腸症候群かも

便秘と下痢を繰り返す、あるいは学校に行く前や授業中に下痢を起こす子どもはもしかすると過敏性腸症候群かもしれません。

 

過敏性腸症候群というのは、腸に明確な炎症や腫瘍などは見られず、かつ腹痛や腹部不快感をともなう腸の病気です。
通学前の緊張や苦手な科目の授業中、テスト前のプレッシャーなどで脳がストレスを受け、腸内の悪玉菌が増えて悪さをする、というメカニズムです。

原因については解明されていませんが、ストレスによる脳腸相関の異常が関係しているという見解が多くの専門家たちから挙がっています。

 

子どもの過敏性腸症候群を見逃さないで!腸内フローラは便を見ればわかる

便秘になるということは、体内に毒素や老廃物を溜め込むことになります。
従って、子どもの便秘はあらゆる病気につながると考えられています。
脳と腸が互いに影響を与えあう「脳腸相関」によって、メンタルにも悪影響を与える可能性があるのです。

では、腸内フローラの良し悪しはどのようにして判断すればよいのでしょうか?

 

バナナうんちが理想的!便は腸内フローラのバロメーター

便は腸内フローラを写す鏡ともいわれています。
普段はトイレを済ませたらすぐに水を流してしまうでしょうけど、たまには便のチェックも必要です。

子どもと一緒に便を確認するのがベターですが、嫌がる子も多いと思います。
直接見なくとも、便の形や色、柔らかさなどを尋ねるだけでOK。
健康的なうんちなのか、それとも「問題アリ」なのかある程度判断が可能です。

 

理想的な便は“バナナうんち”です。形がバナナのようで柔らかく、黄色がかった茶色のうんちを指します。いきまずにするりと排泄されるのが望ましいです。

コロコロとしたウサギのフンのような便は、便秘や過敏性腸症候群などの可能性が高く、腸の機能が低下していることを表しています。
逆に、ペースト状や水分の多い便は、消化不良や冷えを起こしている可能性が高いです。

どちらも腸内フローラが悪いほうに傾いているため要注意ですが、便の色が黒色や赤色の場合、早急に医療機関の診断を受けることをお奨めします。

 

汚腸チェックをおこなおう

子どもは大人以上にストレスの影響を受けやすいですから、便秘や過敏性腸症候群は他人事ではありません。
「まさかうちの子が……」と思わず、我が子の腸内環境をチェックしてみてください。

 

・いつもお腹が張っている
・腹痛や腹部の不快感を頻繁に生じる
・おならの臭いが強い
・便意を催すことが少ない

 

排便についての悩みを話したがらない子どもでも、これらの項目なら聞き出しやすいと思います。
一つでも当てはまる場合、もしかすると腸が汚れているかもしれません。

汚腸が心身の健康を蝕む前に、親子そろって腸活生活を始めましょう!
腸活の基本は、やはりプロバイオティクス。
乳酸菌やビフィズス菌などの有益菌を積極的に摂取するだけの簡単な方法です。

 

腸の不調が不登校の原因になる可能性も

便秘や下痢を繰り返すと、授業や友人との遊び、会話などに集中できず、子どもの「学校に行きたくない」気持ちを増長させてしまうかもしれません。
そのため、便秘や過敏性腸症候群が不登校の原因になってしまう可能性は無きにしも非ずです。

 

また、海外の研究では腸内細菌が宿主の性格を決定するという結果も出ています。
腸内細菌をもたないマウスはどうでないマウスよりも非社会的な行動を示すことが多かったんだとか。

 

子どもの腸は子どもの将来を左右する……という表現は決して大げさではないでしょう。
排便についてだれにも相談できないという子どもは多いです。
普段からコミュニケーションを取ることで、腸の悩みを打ち明けやすい家庭環境を作ることも大切といえます。

 

 

 

※ 日本トイレ研究所様より資料掲載許可を頂いております。