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6. フィッシュオイルで心血管疾患のリスクは減らせる

心血管疾患とは狭心症や心筋梗塞などの心臓血管系の病気ですが、この心血管疾患は日本人の死因の第2位に入っているほど現代人には多い病気です。

 

これらの血管の病気に関わってくる要因はストレスなどが挙げられますが、最も大きな要因となっているのが生活習慣の乱れによるものです。

特に肉類が中心となっている食生活は血管の老化を早めてしまいますので、血管系の病気のリスクを高めてしまいます。
そんな中でフィッシュオイルは血管や血液を健康な状態にしてくれる作用があり、生活習慣病やそれに伴った発症する心血管疾患の予防にも効果的です。

 

心血管疾患に関わる生活習慣病

日本人の死因の第2位には心筋梗塞などの心血管疾患が、そして第3位には脳梗塞などの脳血管疾患がランクインしていますがこれらの病気が発症するのは主に生活習慣の乱れによるものです。

ですので、高血圧や高脂血症、糖尿病などと同様に生活習慣病の一つとして数えられるのですが、放っておくと命にかかわることもある重大な病気になる事もあります。

 

そもそも、心筋梗塞や脳梗塞は心臓や脳の血管が詰まって細胞が壊死することですが、その血管が詰まる原因として考えられるのが高血圧や高脂血症といった生活習慣病によるものです。

高血圧や高脂血症の原因となるのも当然生活習慣の乱れによるものが大きいのですが、例えば肉中心の食生活をしていると血液中にコレステロールや中性脂肪が増えてしまいます。

 

そうなると血液がドロドロの状態となってしまいますので、血管を流れる際にも強い圧力が加わったり血液中のコレステロールが血管壁に付着して固まったりしてしまいます。
また、コレステロールは血管そのものの老化を早める作用もある為、血管が破れやすくなるといったことも起こります。

 

血液がドロドロになり血管に加わる圧力が強くなれば高血圧、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えれば高脂血症、そして血管が破れやすくなると脳内出血やくも膜下出血などの病気のリスクが高まります。

 

フィッシュオイルで生活習慣病の予防

生活習慣の乱れ、特に食生活の乱れによって引き起こされる生活習慣病は進行していくと命にかかわる重大な病気を発症する恐れがあります。
そんな生活習慣の乱れによって引き起こされる病気を改善する効果があると期待されているのがフィッシュオイルになります。
このフィッシュオイルはその名の通り魚の脂になります。

 

先ほど肉類を摂取しすぎると血液をドロドロにするとお伝えをしましたが、これは肉に含まれる脂が影響していることは想像ができるかもしれません。

では、同じく脂であるフィッシュオイルがなぜ、生活習慣の乱れによって引き起こされる病気を改善してくれるのでしょうか?

フィッシュオイルは確かに脂なのですが、肉の脂とは異なり常温では固まりにくいという性質があります。

 

肉に含まれている脂は低い温度でも固まってしまう為、血液中に含まれていると血管内で固まってしまいます。
すると血管の通りを塞いでしまい心血管疾患や脳血管疾患をリスクを高めてしまいます。

しかし、フィッシュオイルは常温では固まる心配がありませんので、血管内で固まってしまう心配もないという事です。
とは言っても、血管内で固まる心配がないというだけでは意味がないように思えますので、より詳しくフィッシュオイルについて見ていきましょう。

 

フィッシュオイルはオメガ3系脂肪酸

フィッシュオイルは肉の脂とは異なり常温では固まる心配がないことはお伝えしましたが、なぜフィッシュオイルが生活習慣の乱れによる病気のリスクを低くしてくれるのでしょうか?

 

まず、フィッシュオイルの健康効果が確認された経緯で触れましたが北極圏に暮らすイヌイットと呼ばれる民族には心筋梗塞などの心血管疾患が極めて少ないことが判明しています。

この経緯を調べた研究によって魚に含まれる脂が血液をサラサラにしてくれることが分かりそれと同時に命にかかわる血管系の病気のリスクも下げてくれることが分かったのです。

 

具体的には血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を下げてくれて、さらには今まで蓄積した血管壁に付着したコレステロールの塊を溶かす作用があります。

ですので、高血圧や高脂血症はもちろんのこと、心筋梗塞や脳梗塞といった病気のリスクも下げてくれるという事です。

 

現代人は偏った食生活や忙しさによって生活習慣が乱れがちですが、この生活習慣の乱れは放っておくと命にかかわる重大な病気を引き起こす可能性があります。
中でも食生活の乱れは健康を害す恐れがあるのですが、肉類や揚げ物を中心とした食生活をしていると血液がドロドロになり血管そのものもダメージを受けてしまいます。

 

そんな中でもフィッシュオイルは血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがある為、血液をサラサラにしてくれる働きがあります。

血液がサラサラになれば、血管そのものの健康状態も改善してくれて、体全体を健康にすることにもつながりますので、積極的にフィッシュオイルを摂取するようにしてください。

 

 

 

 

7. フィッシュオイルの抑制効果で乳がんや前立腺がんも予防できる

健康や美容に良いと言われているのが、フィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸です。

魚からとれる油の成分で、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が代表的なのは前項で触れましたが、
フィッシュオイルは乳がんや前立腺がんといった女性・男性特有の疾患の予防に役立つということで注目されています。

 

DHAはひらめきの成分で、EPAはサラサラの成分と言われており、心筋梗塞や動脈硬化、アルツハイマー型認知症などの生活習慣病やうつ病などの精神疾患予防にも良いと言われています。

ここでは、特にがんに対してのフィッシュオイルの効果について見ていきます。

 

フィッシュオイルの持つ、がんへの可能性

EPAは体内で生産することができないオメガ3脂肪酸の一種で、フィッシュオイルに多く含まれています。

抗炎症作用に優れていて、炎症により起こるアレルギーや関節炎、動脈硬化や血栓症などの予防や改善にも役立つことがわかっています。

 

また、EPAには抗がん作用があることも注目されています。
促成因子の一つであるアラキドン酸の合成を抑制し、異常細胞の増殖を抑える効果があります。

動物性脂肪を多く摂りすぎるとアラキドン酸が過剰になり、細胞をがん化させるプロスタグランジンなどの物質を生み出してしまいます。
これを打ち消してくれるのがEPAです。

 

脂肪分の多い食事を続けると、血中コレステロールが増えて肝臓や副腎に送られ、ステロイドホルモンに変換されます。
この時、女性の場合は女性ホルモンも一緒に作られます。

そのため、肉食の割合が多くなってしまうと女性ホルモンの分泌が過剰になって乳がんの発症リスクが高くなってしまうと考えられています。

70歳以上の女性の場合は、毎日魚を食べている人の方が発症リスクが低くなり、死亡率が4分の1に抑えられたということです。
また、再発や転移などのリスクも抑えられたということです。

 

増殖や転移を防ぐ効果

DHAEPAなどのオメガ3脂肪酸は、がんの増殖や転移を防ぎ、再発も防止するとも言われています。
考えられる理由として、正常細胞を異常細胞に変換させるプロスタグランジンの生成を抑制すること、プロスタグランジンを生産するアラキドン酸の量を減らす働きがあることです。

 

他に、異常細胞にさせる活性酸素を体外に排出させる作用、異常細胞のアポトーシス誘導作用(細胞の自殺)などが挙げられています。

異常細胞が増殖すると、患者さんの体力がどんどん落ちてしまいます。
すると抵抗力なども減っていき、病気と闘う力もなくなってしまいます。

それ防ぐことができれば、治療にはかなり役立ちます。
また、転移を防ぐことができれば治療効果も高くなります。

 

正常細胞は自分の役目を終えると自ら死ぬアポトーシスが起こりますが、異常細胞はいつまでも残り続けます。
フィッシュオイルは異常細胞をアポトーシスに導き、積極的に攻撃してくれます。

 

人間の体の中では毎日、異常細胞ができていますが、免疫機能のおかげでこれが攻撃されて取り除かれています。
しかし、免疫力が落ちてしまうと異常細胞が排除されなくなってしまいます。
フィッシュオイルは、体の中で作用して、これを助けてくれるのです。

 

食事で生活習慣病を予防する

男性の場合は前立腺に悪性腫瘍ができるリスクもありますが、遺伝的に腫瘍のリスクが高い人たちがフィッシュオイルを摂取することで、病気の予防や予後を良くする効果が期待できると言われています。

家族や親戚に悪性腫瘍を患った人がいると、遺伝的に病気の心配が高くなります。
そういう人は予防的にオメガ3脂肪酸を意識的に摂取するといいでしょう。

 

オメガ3脂肪酸は優れた抗炎症作用があり、血液をサラサラにしてくれるので体調維持にも役立ちます。
あらゆる病気は炎症が関わっていると言われており、悪性腫瘍も炎症が関係しています。

また、血流が悪くなったり、体が酸化すると抵抗力が落ちたり栄養不足によって体力がなくなりますがフィッシュオイルには血流改善や抗酸化作用もあるので、こういったリスクも抑えてくれるでしょう。

 

食事から摂取している栄養素を見直すことが、病気を防ぐためには何よりも大切なことです。
理想的には肉よりも魚を食べてフィッシュオイルの摂取量を増やすのが好ましいですが、もし足りないのであればサプリメントなどの健康食品も活用するといいでしょう。
毎日続けることが大切なので、無理なく続けられる方法を選びましょう。

 

男性・女性特有のがんや生活習慣病を防ぐのにもフィッシュオイルは有効です。
優れた抗炎症作用や異常細胞の生成を抑制する作用により、正常な細胞を維持できるように助けてくれます。
異常細胞が増殖したり転移するリスクも抑えてくれるので、病気治療中の人にも役立つでしょう。

 

家族や親戚など血の繋がりが濃い人が悪性腫瘍を患っている場合、残念なことに病気発症のリスクが高くなります。
リスクが高い人は日頃からの食事内容に特に注意して、積極的にフィッシュオイルを摂取するようにしましょう。
食事からだけでは不足するならサプリメントの利用が便利です。

 

 

 

 

 

 

8. 風邪を引きやすい人にフィッシュオイルが良いとされる理由とは?

最近、話題になっているフィッシュオイル。
フィッシュオイルとは、EPAやDHAなどの長鎖オメガ3脂肪酸のことを言います。
オメガ3脂肪酸も一時期、話題になっていました。
そして、近年ではこのフィッシュオイルが健康に効果があると人気になっているのです。

 

そして、最近では風邪を引きやすい人にとってもフィッシュオイルが有効であることがわかってきました。
なぜ、風邪を引きやすい人にとって良いのでしょうか?
今回は、フィッシュオイルが良いとされている理由や風邪対策に効果があるそのメカニズムについて詳しく解説していきます。

 

フィッシュオイルについて知りましょう。

フィッシュオイルについて詳しく解説していきます。

漢字にすると魚油のことを言い、サケやニシン、サバといった脂肪分の多い魚から採れる脂肪酸のことを言い、魚から摂取することができる脂肪分が健康に役立つというのは以前からわかっていましたが、このフィッシュオイルに含まれているのはEPADHAという脂肪物質に限定されています。

 

この脂肪物質が健康やダイエット、筋肉トレーニングに役立ってくれることがわかってきました。
サプリメントとして販売されている名前はフィッシュオイルですが、実際に摂取したいのはオメガ脂肪酸とEPAとDHAになります。

 

オメガ3脂肪酸とは、人間の体では作り出すことができない脂肪酸であり、食事として摂取する以外の方法はありません。
このオイルに含まれているEPAやDHAはオメガ3脂肪酸と呼ばれるものですが、このオメガ3脂肪酸が体内で吸収されることによって、αリノレン酸に変化します。

 

EPAやDHAはαリノレン酸がないと合成することができませんので、これらは必須脂肪酸とされています。
αリノレン酸を摂取すればよいと考える人もいるようですが、今の主流はこちらになっているようです。

 

効果・効能について詳しく解説しましょう。

フィッシュオイルの効果や効能には様々あります。

心臓病やADHD、不安やうつ病、高コレステロールや炎症性腸疾患、関節炎やアルツハイマー病、糖尿病や癌、自己免疫疾患、湿疹にも作用してくれます。
このように幅広い症状に作用してくれることが期待されています。

 

例えば、メンタルヘルスに対して脳の機能を最適化させることができると言われていますし、集中力を高めてくれたり、創造力を増加、記憶力を改善し
脳の働きを活性化してくれることが期待されているのです。

 

その他にも、コラーゲンとエラスチンの生産を促進してくれる為、肌を蘇らせてくれます。

また、抗炎症性剤エイコサノイドが働き皮膚炎を減少させてくれる役割も担ってくれるのです。
そして、若々しくキレイな肌への促進する効果が期待できます。

 

また、魚の脂肪酸は、癌細胞内にある健康的な細胞の突然変異を止めてくれる作用があるのですが
既存の癌細胞に対しても撃退してくれることがわかっています。
乳癌や結腸癌、前立腺癌の予防に役立ってくれると言われています。

 

様々な症状や病気の予防に役立ってくれますので、
日常的に摂取することが大切になってくるでしょう。
食事から摂取するのが難しい場合には、やはりサプリメントで摂取しましょう。

 

風邪を引きやすい人へ

最近の研究で、抗酸化作用があるアスタキサンチンとフィッシュオイルを併せて摂取することで免疫力が強化されることがわかってきました。
アスタキサンチンだけではなく、ビタミンD3を併用することでも効果があるようです。

 

風邪を引きやすいという人の多くが免疫力が低下してしまうことが原因でウイルスや細菌に感染してしまうのですが、免疫力を高めているとウイルスが感染したとしてもさほど症状が出ずに済みます。

 

免疫力は疲労やストレスなどで簡単に低下してしまいますので、日常的に高めておく必要があるでしょう。
例えば、インフルエンザなどの流行があったとしても、実際には、かかる人とかからない人に分かれます。
その違いは、免疫力の差と言われているのです。
風邪をよく引くという人や日頃から予防することが大切です。

 

そこで役立ってくれるのがこのフィッシュオイル。
ただし、単体での摂取ではなく、アスタキサンチンやビタミンD3と摂取することによって免疫力を高めることが期待できます。
食事から摂取するのが難しい人も多いでしょうから、そのような時はこれらの成分が配合されていて手軽に摂取することができるサプリメントを利用しましょう。

 

フィッシュオイルには様々な症状に対して有効であると話題になっていますが、生活習慣病に対しても効果が高いと言われています。
生活習慣病になってしまう前にフィッシュオイルで予防していきましょう。
また、免疫力を高めてくれる作用があることから風邪予防にも効果的です。

生活習慣病や風邪の予防にも良いとされていますので、ぜひ生活にフィッシュオイルをプラスしてみましょう。
食事からでも摂取できますが、サプリメントで手軽に摂取するのがおすすめです。

 

 

 

 

9. フィッシュオイル摂取で関節炎の痛みを緩和しよう

魚からとれる油成分がフィッシュオイルで、これにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
オメガ3脂肪酸は高血圧や脂質異常症などの生活習慣病の予防や改善、脳の働きを助けて精神疾患のリスクを下げる作用があります。
さらに、フィッシュオイルは関節炎に至るまでの初めの腫れの信仰を防ぐ効果があると言われています。

 

関節炎は炎症によって腫れや痛みが出る病気ですが、フィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸には炎症を抑える作用があるので、辛い症状を緩和してくれる効果が期待できます。

ここでは、フィッシュオイルがどのように関節炎の緩和に役立つのか解説します。

 

抗炎症作用がポイント

フィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸には、心疾患系の生活習慣病のリスク軽減やアレルギーの抑制などに良いことが知られています。
それに加えて注目されているのが、優れた抗炎症作用です。

様々な病気には炎症性の物質が悪さをすることが関係しています。
オメガ3脂肪酸はその炎症のスイッチをOFFにしてくれるので、関節炎の緩和が期待できます。

 

関節の腫れや痛み、こわばりといった症状を持つリウマチ患者を対象にしたアメリカの実験でも症状の改善が報告されていますし、日本の消費者庁が行った食品機能性評価モデル事業の結果発表では、リウマチの症状緩和でDHA・EPAがA評価(機能性について明確で十分な根拠がある)を受けています。

 

ベルギーでは、フィッシュオイルを1日に2600mg摂取したことで、関節の痛みの軽減や弱くなった握力の改善がみたれたということです。

症状が緩和したことで、鎮痛剤の摂取量を減らせたということも報告されています。

関節痛治療のために使われる非ステロイド性の抗炎症剤の服用には心血管系疾患のリスク増大や胃腸を痛める副作用がありますが、フィッシュオイルにはその心配がないというのもメリットです。

 

加齢による炎症に効く

関節炎といってもいろんな種類がありますが、一番多いのは加齢による関節の軟骨の変形・磨耗によって関節周囲の骨が増殖して、骨膜組織が炎症を起こす変形性関節炎です。

40代以上の発症がほとんどで、80歳までにはほぼ全ての人が加齢によって影響を受けると言われています。
慢性的に症状が進行して、徐々に関節が動きにくくなり、最後には曲げ伸ばしが困難になってしまいます。

 

整形外科で理学療法を受けたり、痛みや炎症を抑えるための薬で薬物療法をするのが一般的です。
ただし、こういう治療法はあくまで対処療法ですし、長期的に薬を服用するのは副作用の心配もあります。

これに比べて、フィッシュオイルで炎症のスイッチを切り、痛みを和らげてあげる方法ならば副作用の心配はありません。

 

抗炎症剤には心血管系の疾患のリスクを高めてしまう副作用もありますが、フィッシュオイルは逆に血液の粘度を下げて血液をサラサラにして心血管系の生活習慣病のリスクを下げる効果もあります。
フィッシュオイルには薬に比べると即効性に欠けるかもしれませんが、長期的に長く安全に使えて、しかも、そのほかの生活習慣病のリスクも減らせるという優れた面があります。

 

食生活でオメガ3脂肪酸を摂取する

薬などで症状を抑えるのに対して、食生活やトレーニングによって症状を和らげようとするのが自然療法です。

関節炎ではヨガや太極拳などのトレーニングが良いと言われています。
また、食べ物を変えることが症状の改善に役立つと考えられています。

 

炎症を起こしてしまうのは、加工食品やお菓子、砂糖、焼いた肉料理、揚げ物、パンなどです。
これらに含まれているのはオメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸で、糖化反応を起こして酸化ダメージを引き起こします。
これが炎症を誘引してしまいます。

 

逆に、オメガ3脂肪酸は炎症のスイッチを切る方向に働きかけます。
オメガ3脂肪酸は魚の油、オメガ6脂肪酸は肉の油に多いです。
現代日本人はオメガ3脂肪酸の摂取量が減り、オメガ6脂肪酸の摂取量が増加傾向にあると言われているので炎症を鎮めるためにはオメガ3脂肪酸を積極的に摂取したほうがいいでしょう。

 

炎症と食事は大いに関係があると言われています。
食物アレルギーなども炎症が関係していますが、これも炎症のスイッチを切るオメガ3脂肪酸の摂取によって症状が和らげられるという報告もあります。
関節の痛みに対しては、魚の油を意識的に摂取したほうがいいでしょう。

 

このようにフィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸には、炎症のスイッチを切る作用があります。
加齢による変形性関節炎などは、炎症を鎮める成分を摂取することで症状が緩和する可能性があります。
抗炎症剤や鎮痛剤の長期服用は心血管系疾患のリスク増大という副作用が心配されていますが、フィッシュオイルの長期摂取にはそういった副作用の心配はありません。

 

むしろ、血液をサラサラにして心血管系の病気のリスクを下げてくれる効果が認められているくらいです。
炎症による痛みの改善には、フィッシュオイルを日々の生活に取り入れていくのが効果的です。

 

 

 

 

 

 

10. フィッシュオイルは中性脂肪を下げる効果があるのか?

フィッシュオイルとはEPADHAなど一度は聞いたことがあるいわゆる長鎖オメガ3脂肪酸のことをいいます。
脳、肌、血液サラサラ効果、炎症を抑制する効果など様々な健康的・美容的な効果を期待することができます。

また、妊婦がフィッシュオイルを摂取することで早産の危険性を回避できる効果があることもわかっています。

 

それではフィッシュオイルの効果には現在生活習慣病の一つとして問題になっている中性脂肪を下げる効果というのは期待できるのでしょうか?

フィッシュオイルの生活習慣病に関する利点について様々な角度から見てみましょう。

 

フィッシュオイルは脳へ良い影響を与える

フィッシュオイルには脳への良い影響を与える効果があるということが研究によりわかっています。
フィッシュオイルに含まれているセロトニンの生産促進によって免疫力を高めます。

セロトニンは、幸せホルモンという別名があるほど豊富に出ていることで幸せな気分になることができ、逆にこれが不足することでイライラが増したり、落ち込んでしまうこともよくあるといった状態になりやすくなります。

 

また、満たされない気持ちをなんとか満足させようとするあまり、ドカ食いをしてしまったり、いくら食べても満腹感を感じないといった症状が出てしまいます。
するとどんどん太っていくのです。

 

つまり、セロトニンがたっぷりと分泌されていれば満足度が高いため、そういったことがなくなりますので痩せやすい体質になるわけです。

また、フィッシュオイルには集中力や創造力を増加する効果や記憶力を改善する効果があるため、認知症や失読症、注意欠陥などを改善するといったことにも役立ちます。

 

さらに、喜怒哀楽など精神的な安定をもたらす効果があるため、精神的疾患にも効果的だといわれています。
例えば総合失調症や、うつ病などにもある程度の効果があったという報告などもされています。

 

中性脂肪を改善する効果

フィッシュオイルは悪玉コレステロールや中性脂肪などを下げる効果があり、血圧を正常に保つことに役立ちます。
それによって静脈や動脈をケアすることにつながりますから心臓発作を予防することもできます。

 

フィッシュオイルには良いコレステロールを増やす効果があり、生活習慣病のもとになる中性脂肪を下げることで体内が悪玉コレステロールなどによるダメージを負ってしまう前に未然に凝血ができるのを予防するという効果があるのです。

心筋梗塞は動脈硬化が進んだ状態ですから、血管を正常に保つことができればこれは予防できるということです。
フィッシュオイルの血液サラサラ効果もありますので、さらに脳梗塞なども予防できるのが良いところだといえるでしょう。

 

脳梗塞も心筋梗塞も進行すると命にも関わる大きな病気なので普段から予防をしておくにこしたことはありません。

心筋梗塞は一度起きてしまうと、それがおさまったとしても心臓の細胞がほとんど再生することはありませんので心臓の収縮や拡張が弱くなる、心拍のリズムが乱れやすくなるなどの後遺症が残ってしまいます。
発作の程度が軽いものは狭心症ですが、これが心筋梗塞へと進んでしまうケースもよくあり、油断できません。

 

妊婦の早産を予防できる

妊婦がフィッシュオイルを摂取していることで胎児を早産してしまうリスクが低くなるということが研究結果によってわかっています。

さらに胎児が成長する時に起こりうる問題や行動障害などについても避けることができるといわれています。
効果的なのは胎児だけではなく、注意欠陥、多動性障害 、統合運動障害、失読症といった障害をもっている子供たちが摂取することによってこれらの改善につながるとされています。

 

フィッシュオイルに含まれているDHAの影響によって読解力が上昇したという報告もあり、子供の脳に対してもフィッシュオイルがとても良いということがわかったのです。

しかしDHAが豊富に含まれている青魚を毎日、食卓に出すというのもなかなか大変なことで、毎日、青魚のメニューを考えながら作るというのはかなり難しいです。
そこで、サプリメントなどを摂取するという人が増えているのです。

 

また、子供の場合、脳の発達に良い影響を与えるためには幼児期から小学生の間にフィッシュオイルを積極的に摂取したほうが良いということですから、子供でも摂取しやすいタイプのフィッシュオイルを用意すると良いでしょう。
カプセルタイプのものもありますし、液体タイプのものもあります。

 

フィッシュオイルにはDHAやEPAなどが豊富に含まれていますが、それらがたっぷりと含まれている青魚に関してはそのまま食べるのは苦手だという人もとても多いです。
青魚は独特のクセがある味のものも少なくないため、積極的に食べたいと思わない方もいるためです。

 

しかし、フィッシュオイルであれば魚そのものの臭みなどもなく、サプリメントや液体状になっているため、
味をほとんど気にすることなく毎日継続することができます。
命にかかわる心筋梗塞などの原因となる中性脂肪を下げる効果や血液さらさら効果もありますから、できるだけ積極的に摂取しておきたいものです。

 

 

 

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