メリロートの効果と効能、作用について

リーキーガット症候群の診断方法とは?プロバイオティクスが治療の鍵を握る!
2018年12月20日
アルギン酸の効果と効能、作用について
2019年1月12日

【メリロートとは?】

メリロートはマメ科シナガワハギ属の植物で、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布しています。
セイヨウエビラハギとも呼ばれます。

甘い香りがあるメリロートは、古くからハーブティーやウォッカの香味付けとしても用いられているので、馴染みがあるハーブの一種です。

多年草で1mほどの高さになるメリロートは、葉や花の部分がハーブとして用いられることが多いです。
葉や花以外にも果実、茎、種子なども利用できるため、そのほとんどの部分がハーブとして用いられます。

 

ウォッカの香味付けにはメリロートの葉と種子が使われます。

そのほか、たばこやチーズなどに用いられることもあるでしょう。
独特の甘い香りがするメリロートは、スイートクローバーやという別名もあるほどです。

 

メリロートは古くから頭痛薬や消化不良の薬として使われてきた歴史があります。

またヨーロッパでは下肢の静脈の血流停滞によっておこる慢性静脈不全の治療薬としても用いられています。
メリロートには「クマリン」と呼ばれる成分が含まれており、このクマリンは静脈圧を下げて、血液循環を改善してくれます。

またリンパ液が、細胞外に浸出するのを妨げる作業があるので、足や腕のむくみを解消することもできます。

日本においては医薬品としてのメリロートと、メリロート含有の健康食品があります。

メリロートエキスを含む医薬品は、痔核(いぼ痔)の症状緩和、外傷・手術に伴う南部腫瘍の症状改善を目的に使用されています。
一方、メリロート含有の健康食品やハーブティーなどは足や腕のむくみ解消が目的とされることが多いでしょう。

 

食品として流通しているメリロートに関しては、品質や使用料の規制を受けずに販売されています。
そのため品質や成分の含有量、1日あたりの摂取目安量などはそれぞれの製品によって異なるので注意が必要です。

 

必ずしも医薬品と同じような効果が、メリロート含有の健康食品で期待できるか?というとそうではないのです。

医薬品であるメリロート関しては、ヨーロッパの専門委員会においても日本薬局法外医薬品規格においても、メリロートに配合されているクマリンの含有率を品質の基準としています。

 

【メリロートに含まれる成分とは?】

メリロートには以下の成分が含まれます。

・クマリン
・ジクマロール
・メリロートシド
・ケンフェロール
・ケルセチン
・サポニン

 

<クマリン>

クマリンは、静脈瘤や血栓症の治療効果も期待できるため、色々な研究が行われています。
植物の芳香成分の一種で、ラクトンの一種になります。
バニラのような甘い香りがあり、シナモン(ニッキ)などにも含まれます。
ポリフェノールの一種であるクマリンは抗酸化作用に優れています。

<ジクマロール>

メリロートなどの草が発酵すると生成される成分。
抗血液凝固作用が期待できます。

 

<メリロートシド>

クマリンの誘導体になります。

 

<ケンフェロール>

フラボノールの一種であり、抗菌作用に優れています。

 

<ケルセチン>

りんごや玉ねぎなどに多く含まれているフラボノイドの一種であり、強力な抗酸化作用が期待できます。
動脈硬化予防に効果があるので、メタボリックシンドロームや生活習慣病対策にも期待されています。
血液中のコレステロール値を押さえて、糖尿病や高血圧を予防してくれます。

 

<サポニン>

メタボリックシンドロームや肥満の防止に効果的。がん細胞の増殖を抑制する作用も期待できます。

 

【メリロートの効果と効能】

メリロートの効果・効能は以下の通りです。

・血流改善効果
・むくみ予防・改善効果
・セルライト予防(ダイエット効果)
・患部の炎症を抑える
・血栓症、静脈瘤予防

 

それぞれまとめてみましょう。

 

<血流改善効果>

メリロートに含まれている有効成分のクマリンには血液の凝固を抑制して、血行を良くしてくれる作用があります。
血流を改善してくれることによって、血液の流れがスムーズになります。
またメリロートには収縮した血管を弛緩させる効果もあります。

血行が改善することによって、血行不良によっておこる肩こりや腰痛、冷え性などの慢性的な症状も緩和されます。

 

<むくみ予防・改善効果>

むくみは誰しもが経験したことがある症状の1つでしょう。
特に女性はむくみやすく、むくみによる悩みを抱えている方は少なくありません。

むくみがひどくなると、まぶたや顔が腫れぼったくなる、夕方になると靴がきつくなる、靴下など服の跡がつくなどの症状が現れます。

このようなむくみは、立ち仕事やデスクワークなどによって長時間同じ姿勢をし続けることによって、血行やリンパの流れが悪くなるために起こります。
また水分や塩分、アルコールの取りすぎもむくみがひどくなる要因の1つ。

ミネラル不足や生活習慣の乱れ、新陳代謝や腎機能の低下もむくみやすい原因になります。

 

特にむくみが起こりやすいのは、心臓から離れた足や手などです。
特に足の血液はふくらはぎの筋肉が重力に逆らい足の血液を心臓に戻すことをサポートしています。

しかし足の筋肉に疲労がたまると血流が悪くなり、むくみがひどくなってしまうのです。
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、むくみが頻繁に起こってしまうのです。

 

血液は心臓から動脈を通じて全身に運ばれていきます。血液に含まれた酸素、栄養素は水分に溶けて毛細血管の細胞膜を通って細胞に入っていきます。
酸素は二酸化炭素に変わって栄養素が使われると、水分や役目を終えて静脈に回収されて、心臓に戻ってきます。

しかし長時間の立ち仕事などで重力のために、血液が心臓に戻りにくくなってしまうと、細胞や毛細血管から水分をうまく回収できなくなってしまい、下半身に水分がたまりむくみにつながるのです。

メリロートに含まれるクマリンには血流やリンパの流れを改善し、むくみを解消してくれる効果があります。
むくみが改善されると、その分体内に蓄積した水分や老廃物などが排出されやすくなるので、ダイエット効果も期待できます。

 

<セルライト予防(ダイエット効果)>

むくみを解消してくれるメリロートにはセルライトを予防する効果もあります。
セルライトは太ももやお尻などの下半身にできる脂肪や老廃物の塊です。

このセルライトは一度ついてしまうとなかなか取れにくく、下半身太りの大きな要因となってしまうでしょう。
セルライトを除去したいからダイエットをする!という女性は少なくありません。

 

むくみはセルライトを作る大きな要因の1つです。

むくみは静脈圧の低下によって起こります。血管には動脈、静脈があり、動脈は心臓から酸素や栄養素を全身に運んでいます。
逆に静脈は全身の各細胞から二酸化炭素や老廃物を運んで心臓に戻る働きがあります。

 

動脈は心臓の押し出す力が強いので、血液は常に滞ることなく流れています。

しかし長時間の立ったり、座ったり同じ姿勢を続けていると静脈の血液を心臓に戻す力は弱くなってしまい、静脈内の血液が滞って血液中の水分だけが浸出してしまうのです。
この水分が足の中でも特に太もも部分に溜まってしまい、むくみを引き起こします。

 

この静脈で起こっている状態が、リンパ管でも起こります。

リンパ管は老廃物など細胞間に捨てられた不要なものを体の外へと運び出す役割を担っています。

同じ姿勢を続けていたり、足を組むなどの動作で股関節のリンパ管が圧迫されてしまうと、リンパ液が下半身に浸出して、太もも部分にたまってしまうのです。
血行が悪くなると、さらに冷え性も進行してしまうため、下半身の水分調節はさらにうまくいかなくなります。

 

下半身の水分調節がうまくいかなくなると、皮下組織にある脂肪細胞に老廃物が入り込みやすくなります。
脂肪細胞に老廃物が入り込むと、これがセルライトのもととなってしまうのです。

すると血管やリンパ管は余計に圧迫され、血行不良の状態になり、セルライトがどんどん肥大化してしまいます。
一度セルライト化してしまうと、運動などではなかなか除去できません。

メリロートには静脈の血流を改善する作用はもちろんですが、リンパ管にも作用してリンパ液の流れを促進して、スムーズにしてくれます。
この効果によってむくみが改善され、セルライト予防につながるのです。
セルライトができにくくなると、ダイエット効果も期待できます。

 

<患部の炎症を抑える>

メリロートには患部の炎症を抑える効果が期待できます。
いぼ痔などの治療にも用いられており、捻挫や打ち身、こむら返りの炎症緩和にも効果的です。

 

<血栓症、静脈瘤予防>

血栓症や静脈瘤などは、血流が停滞して、血液の流れが悪くなることで起こります。
メリロートには血流を改善する効果があるので、血流が滞ることなく、サラサラになることで、血栓や静脈瘤ができにくくなるのです。

 

【メリロートの1日摂取量はどれくらいなの?】

日本で使用されている医薬品のメリロートに関しては1日服用量は、75〜300mgになっています。
一方、健康食品に表示されているメリロートの1日摂取目安量は、30〜337mg程度となっています。

ただクマリン含有量で考えると、医薬品ではクマリン含有量が0.4〜4.0mgであるのに対して、健康食品においては0.03mg〜19.7mgであったと報告がされています。

この結果を見ればお分かりの通り、メリロートの健康食品の中には、クマリンがほとんど含有されていない商品もあれば、医薬品の1日摂取目安量をはるかに超えたクマリンが配合された製品もあるのです。
健康食品によるメリロートを摂取する際には、その製品にどの程度のクマリンが含有しているのか?をまずは確認する必要があるでしょう。

 

【メリロートの使用用途とは?】

メリロートは概要や茶材、軟膏などで用いられます。

外用としては打撲、捻挫、こむら返りなどに対する湿布薬として用いられます。
茶材(ハーブティー)として服用する時には、細切りにしたメリロートをティースプーン山盛り1〜2杯に対して熱湯を150ml注いで、5〜10分間抽出したものを、1日3回ほど服用します。

 

【メリロートの飲むタイミングとは?】

メリロートを配合したサプリメントや健康食品は数多く販売されていますが、飲むタイミングなどはあるのでしょうか?

基本的にサプリなどの健康食品でメリロートを摂取する場合、服用するタイミングなどは決められていませんが、むくみが気になる数時間前に飲むのがおすすめ。

むくみ改善を目的としてメリロートのサプリメントを服用するのであれば、食後がおすすめです。
特に昼食後や夕食後に摂取すると、夕方から夜に起こりやすいむくみを解消しやすくなります。

ハーブティーでメリロートを服用する場合も、夕方〜夜にかけて飲むことで気になるむくみ症状が緩和されやすいでしょう。

 

【メリロートの安全性、副作用は?】

メリロートを大量に摂取してしまうと、一時的な肝障害を起こす可能性があることが報告されています。

また知覚麻痺などを引き起こしてしまうこともあります。
この肝障害はメリロートエキスに含まれるクマリンが原因であることが考えられます。

医薬品のメリロートにおいての副作用として報告されているのは
・発心
・悪心・嘔吐
・腹痛
・心悸亢進
などがあります。

そのほか、他の薬との飲み合わせが懸念されるものもあります。
ワルファリンやアスピリンなどの血液凝固抑制薬とメリロートを併用してしまうと、出血のリスクが増加する可能性があります。

またウイルスや病原菌の増殖を抑制するタンパク質であるインターフェロン治療中の患者さんがメリロートを含む健康食品を摂取すると、重度の肝障害を引き起こす可能性があります。

病気治療中の方、服薬中の方は医師に相談してから、メリロート含有の健康食品を摂取するようにしましょう。