プロバイオティクスには血圧低下作用がある!腸活で高血圧予防を

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前回は、“美腸がダイエットに繋がる”ことについてご説明しました。

善玉菌を増やすには、プロバイオティクスサプリを飲んだり、善玉菌やヤセ菌が好む食事をとったりすることが効果的。
善玉菌を増やすことこそが腸活であり、ダイエットに繋がるからです。

 

 

さて、皆さんはご存知でしょうか?
腸活はダイエット以外に、さまざまな病気の予防になるといわれているんです!

 

 

その一つが「高血圧」です。

高血圧というのは、血管内の圧力が140/90mmHg以上の状態を指します。
病院を受診していない“隠れ高血圧”を含めると、日本では4300万人以上の人が高血圧だと推定されています。

プロバイオティクスには血圧低下作用があり、高血圧予防に繋がると考えられています。
今回は、プロバイオティクスによる腸活が高血圧にどのような影響を与えるのかご説明していきましょう。

 

プロバイオティクスには血圧低下作用が期待できる!

 

乳酸菌やビフィズス菌など腸内環境改善に良いとされる菌は、総称で“プロバイオティクス”と呼ばれています。

一般的には、宿主(ヒト)の健康に有益な作用をもたらす微生物やそれを含む食品のことを指しています。

近年、プロバイオティクスは世界中から注目が高まっており、国内においては、厚生労働省によって特定保健用食品としても認められています。

プロバイオティクスに関して、国内外でさまざまな研究が行われてきました。その結果、血圧低下作用があることが明らかになったのです!

 

例えば、米国心臓協会による9つの試験では、定期的にプロバイオティクスを摂取した人はそうでない人に比べて血圧低下がみられたことが発表されています。
特に、血圧が高い人ほど数値が下がる傾向にあったといいます。

ただ、効果が認められた試験ではプロバイオティクスの摂取期間が8週間以上だったため、高血圧対策には長期間の摂取が必要と考えられます。

 

オーストラリアの研究では、摂取する菌の数が多いほど血圧低下作用が高いことも確認されえています。

そのため、一つの菌だけではなく、複数の菌が含まれるプロバイオティクスサプリは高血圧対策に期待が持てるでしょう!

一般的にも、サプリは最低3ヶ月間服用することが推奨されていますから、続けることが大切ではないでしょうか。

 

また、ドイツの研究では、塩分の高い食事や乳酸菌の減少が血圧を上昇させるという結果が出されています。
高血圧の方は腸内環境と同様、食事にも気を使う必要がありそうです。

 

高血圧は死亡リスクを高める!腸内環境を改善して健康を維持しよう

 

高血圧はメタボリックシンドローム(通称“メタボ”)の症状の一つとしても知られています。

メタボは内臓脂肪型肥満のほかに、高血糖・脂質異常症・高血圧のいずれか二つ以上が当てはまる状態のことを指し、40〜74歳においては男性の2人に1人、女性の5人に1人が該当することから社会問題にもなっています。

 

メタボを放置してしまうと、さまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

メタボの人はそうでない人よりも2型糖尿病になるリスクが高く、高尿酸血症、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群などに発展してしまうケースもあります。

 

さらに、脳卒中や心疾患、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患などに繋がるため、「たかがメタボ」と楽観視できません。

高血圧自体も命を脅かす疾患であるとされており、年齢問わず死亡リスクを高めることが明らかになっています。

 

プロバイオティクスによる腸活でメタボの予防や改善がみられたという研究報告も実際にあります。
高血圧とメタボ、二つのリスクを低減するためにも、腸内環境は常に整えておくことをお奨めします。

 

また、糖尿病の人も血圧が高い傾向にあります。

“隠れ糖尿病”を含めると国内の患者数は2050万人以上といわれており、高血圧を持っている場合、糖尿病をさらに進行させてしまう恐れがあります。

 

糖尿病や高血圧でない人は動脈硬化の危険性がそれほど高くありません。

一方、糖尿病か高血圧を持っている人は2〜3倍危険性が高いとされており、どちらも当てはまる人は6〜7倍も危険性が高くなると考えられています。

腸活で高血圧対策を行うことの重要性は非常に高いと言っても過言ではないでしょう!