冷えた○○を食べると痩せる!?レジスタントスターチによる新たなダイエット法に注目!!
2018年12月4日クロレラの効果と効能、作用について その2
2018年12月4日前回は、“チョコレートと腸内フローラ”についてご説明しました。
虫歯や肥満のイメージが強いチョコレートに、まさか便秘解消効果が期待できるとは驚きですよね!
チョコレートが腸内環境を良好にするのは、レジスタントプロテインという難消化性タンパク質が含まれているから。
今回はご紹介するのは、このレジスタントプロテインに良く似た名前、よく似た働きをする「レジスタントスターチ」についてです。
レジスタントスターチを活用すれば、おいしくダイエットできるかもしれないんですよ!!
目次
レジスタントスターチは第3の食物繊維!腸内環境改善のメカニズムは?
腸活に必要不可欠といわれる栄養素が“食物繊維”。
排便をサポートしたり善玉菌のエサになったりすることから腸内環境を良好にすると考えられています。
しかし、近年、日本人の食物繊維摂取量は減少傾向にあります。
厚生労働省のデータによると、成人(20代〜60代)女性における1日の食物繊維摂取基準量は18g以上、男性は20g以上とされています。
一方、実際は平均15g程度しか摂取できていないといいます。
食物繊維摂取量が不足している人が多いせいか、「便秘で悩んでいる」という声をよく聞きますよね。
偏った食生活や野菜不足なども原因と考えられますが、もしかすると“第3の食物繊維”が不足しているからかもしれません。
食物繊維が含まれているのは野菜だけじゃない!糖質制限ダイエットに注意
「お米を食べると太る」というイメージだけで糖質制限をしてはいませんか?
確かに、糖質を摂りすぎると脂肪を合成する働きを持つ“インスリン”が分泌され、肥満になりやすくなります。
とはいえ、ご飯やパン、パスタなどを全く食べないというのは腸にとってはあまり良くないことなんだとか。
というのも、これら穀物には意外に多く食物繊維が含まれているからです。
食物繊維といえば野菜を想像しますが、実はそれほど多いわけではないんです!
100gの野菜にどれだけの食物繊維が入っているかみてみましょう。
・キャベツ:1.8g
・タマネギ:1.6g
・トマト:1g
ということは……
例えばトマトであれば、1日の摂取基準量を摂るために1800〜2000gも食べなければなりません!
つまり、糖質制限ダイエットで野菜ばかり食べていても、食物繊維は不足してしまう可能性が高いということ。
では、100gの穀物に含まれている食物繊維は?
・お米:0.3g
・食パン:2.3g
・さつまいも:3.8g
比較してみると、野菜にひけをとらないことが分かります。
また、野菜に含まれる食物繊維は不溶性のものが大半です。
そのため、野菜に偏った食事をしていると、水溶性の食物繊維が不足しやすくなります。
お米に含まれるレジスタントスターチって?
糖質制限ダイエットで便秘になるのは、食物繊維だけが原因ではありません。
さらに重要視されているのが、ご飯やパンなどに含まれている「糖質」そのものなんです!!
糖質に含まれているレジスタントスターチこそが、便秘解消をサポートしてくれる存在。
マウスの実験でも、レジスタントスターチが便量を増やすことが分かっています。
レジスタントは「難消化」、スターチは「でんぷん」をそれぞれ意味します。
難消化でんぷん、文字どおり消化されにくいでんぷんは大腸で食物繊維と同じ働きをしてくれます。
つまり、穀物を食べると食物繊維+レジスタントスターチがWで腸に作用するということ。
しかも、レジスタントスターチは不溶性と水溶性、二つの食物繊維の性質を兼ね備えているといいます。
不溶性が便量を増やし腸の蠕動運動を活発にし、水溶性が腸内細菌のエサになる。
いずれの機能も持っていることから、宿便を排出し腸をきれいにする効果が期待できるのです!
100gの穀物に含まれているレジスタントスターチの一例です。
・白米(調理後):0.1g
・食パン:1.2g
・パスタ(調理後):1.1g
・さつまいも(焼き芋):2.1g
糖質制限ダイエットもほどほどにしておかなければ逆効果になってしまうかも!?
レジスタントスターチにダイエット効果が!?その秘密は短鎖脂肪酸にあり
レジスタントスターチが注目されている理由にはもう一つあります。
なんと驚くことに、レジスタントスターチを摂取することで体重増加を抑制する効果が期待できるというのです!
その効果は、実際にマウスの研究で明らかにされています。
高脂肪食を与えたマウスの体重変化を観察したところ、食事にレジスタントスターチを加えたマウスの方が、加えなかったマウスに比べて体重が減少したといいます。
それだけではなく、脂肪肝や糖尿病の改善もみられたとのこと。
レジスタントスターチのダイエット効果は、「短鎖脂肪酸」という物質にあるようです。
腸の蠕動運動を活発にする短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸というのは、レジスタントスターチが腸内細菌とともに産生する物質です。
酢酸、プロピオン酸、酪酸などの種類がある短鎖脂肪酸には腸内環境を改善する作用があるとされています。
短鎖脂肪酸は産生されると大腸の筋肉にアプローチし、蠕動運動を活発にします。
その結果、便通が改善されるという仕組みです。
マウスによる実験でもその効果が確認されています。
また、腸内を弱酸性に保って悪玉菌の増殖を抑えてくれます。
肥満予防にも期待ができる!
さらに、短鎖脂肪酸は肥満予防にも役立つといわれています。
具体的な効果は大きく分けて3つ。
・脂肪細胞の成長や脂肪の取り込み、蓄積を抑制する
・代謝をアップし、脂肪を燃焼させる
・交感神経を刺激することで食欲増進ホルモンを抑え、食べ過ぎを防ぐ
なんてダイエットにとって理想的なんでしょうか!
痩せるために無理をしてまで糖質制限する必要はないわけです。
今日からさっそく、食事にお米やパン、パスタを取り入れていきましょう♪
短鎖脂肪酸の産生にはプロバイオティクスが必要
美腸や便秘解消、ダイエットに効果が期待できる短鎖脂肪酸ですが、材料がなければ算出することができません。
短鎖脂肪酸をつくるのに必要なのが、プロバイオティクス。
つまり、善玉菌そのものです。
食物繊維もレジスタントスターチも、あくまでも善玉菌のエサでしかありません。
「プレバイオティクス」と呼ばれたりもしますね。
だから、それとは別にプロバイオティクスを摂り入れる必要があるんです。
ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、味噌などの食品が該当します。
どうしても栄養バランスが崩れがち、食事から善玉菌を摂れているか不安という方は、プロバイオティクスのサプリを活用すると良いですよ!
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