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リシンとは必須アミノ酸の一つであり、牛乳から発見されたアミノ酸です。
また、リシンは「リジン」とも呼ばれます。

リシンの働きは体の組織の修復や成長、後退、ホルモン、酵素の合成などに関ります。
リシンが不足すると、疲れやすくなったり集中力がなくなってしまいます。
特に日本人はリシン不足に陥りやすいため、リシンの積極的な摂取が必要になります。

 

また、近年ではリシンの成分から育毛剤として有効と分かってきており、
薄毛や抜け毛防止剤にも使われるようになってきています。
リシンは体の組成のほか以下のような効果効能があります。

 

リシンの主な効果/効能/作用

・疲労回復を促す(タンパク質の吸収を高めるため)
・集中力を高める(ブドウ糖の代謝を良くするため)
・肝機能を高める(脂肪を消化するリパーゼに働きをかけるため)
・ヘルペスを予防、改善する(ウイルス感染を予防する働きがあるため)
・脳卒中の発生を抑制する(血圧を下げるため)

 

ただし、リシンを過剰に摂取し続けると、胃痛や下痢などの副作用を起こす可能性があります。
そのため、目安量として、1日当たり体重1kgに対して30mgの摂取が必要になります。
つまり、自分の体重が60kgであった場合、1日当たり1800mgの摂取が必要になるのです。

 

リシンを多く含む食品は牛乳やチーズなどの乳製品のほか、鶏肉にも多く含まれています。
リシンを摂取する際の注意点としては「制限アミノ酸」であるため、リシンの摂取量を増やす必要があることです。

つまり、リシンが不足すると、このリシンに引っ張られる形で他のアミノ酸の吸収が悪くなってしまうので積極的に摂取する必要があるといえるでしょう。

 

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リシン(リジン)をもっと詳しく解説

【リジンとは?】

リジンとは必須アミノ酸の1つで、私達が体内では生成できないアミノ酸になります。

リジンは人の体を構成するタンパク質を組み立てるのに必要な栄養素になります。
ブドウ糖の代謝を促進して、集中力を高めたり、カルシウムの吸収を促進したり、肝機能を強化したりと様々な効果が期待できます。

 

リジンは牛乳から発見されたアミノ酸であり、生体タンパク質中に2〜10%程度含まれています。

酵素やホルモン、抗体などをつくる機能を担っていて、体の成長や修復には欠かせません。
さらに脂肪燃焼に欠かせないカルニチンの合成原料としてもリジンは知られています。

 

リジンはアミノ酸の中でも必須アミノ酸に該当するため、食品から摂取しなければなりません。

食品タンパク質の中でも、リジンは必要量に対して充足率が低く、植物性タンパク質中には含量が少ないです。
米、小麦、トウモロコシなどの穀類のタンパク質にはリジンはあまり含まれておらず、肉類、魚介類、牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品や豆類に多く含まれているため動物性タンパク質や大豆製品・豆類から摂取するのが基本となります。

 

パン食や米食の食生活を続けていると不足しやすくなるアミノ酸はリジンです。
小麦粉では理想的なアミノ酸パターンと比べて、リジンが最も不足しており、栄養効果を高めるためには不足するリジンを補わなければなりません。

 

【リジンの効果・効能とは?】

リジンの効果・効能は以下の通りです。

・疲労回復効果
・集中力アップ効果
・成長サポート
・肝機能の向上
・受精率のアップ
・単純疱疹(口唇ヘルペス)の予防・改善効果
・脳卒中の発症抑制効果
・髪の健康を維持

それぞれまとめてみましょう。

 

<疲労回復効果>

リジンは体の組織を修復して、成長に関わる働きのある必須アミノ酸になります。
タンパク質の吸収を促進させて健康な体を維持でき、疲労回復に効果を発揮してくれます。

 

<集中力アップ効果>

リジンは脳を働かせる栄養素として、疲労回復だけではなく、集中力を高める効果があります。

筋肉や内臓、脳のエネルギー源となるのはブドウ糖です。
このブドウ糖が不足すると、疲労を感じやすくなり、イライラしやすくなったり、集中力が途切れたりします。
リジンは吸収したブドウ糖がエネルギーに変わるのをスムーズにする働きがあるので、疲労回復やイライラ軽減、集中力アップに効果を発揮してくれるのです。

 

<成長サポート>

リジンは体の成長や組織の修復に関わる必須アミノ酸であり、ホルモンや酵素、抗体を作る材料ともなります。

またリジンは成長ホルモンの分泌を促す作用もあり、非常に重要な働きを担っているのです。
さらに、カルシウムの吸収をサポートする働きもあるので、骨が丈夫になり、健康な体を維持できます。
リジンは成長には欠かせない栄養成分と言えるでしょう。

 

<肝機能の向上>

リジンは、アルコールの過剰摂取によって弱った肝臓の機能を高める働きがあります。
肝臓はアルコールなどの解毒や老廃物の排泄以外に、エネルギーを産生して、貯蔵しておく生命維持には欠かせない重要な働きをしています。

 

弱った肝臓にリジンが活力を与えることで、脂肪を消化する酵素であるリパーゼの働きを活発にします。

リパーゼの働きが活発になることで、脂肪酸が適切に利用されるようになります。
リジンが不足すると血中の飽和脂肪酸やコレステロールが増えてしまうため気を付けなければなりません。

 

<受精率のアップ>

リジンは肝臓の機能を向上させることによってホルモンの産生を促進します。
成長ホルモン、性ホルモンの分泌が促進されることで、受精率を高める作用が期待できます。

 

<単純疱疹(口唇ヘルペス)の予防・改善効果>

リジンには唇などにできる単純疱疹の原因となるヘルペスウイルスの感染を予防、改善する効果があります。

口唇ヘルペスは、唇は口の周りなどの一部が赤くなり、しばらくするとその上に小さい水ぶくれができます。
患部は痒み、ほてり、痛みがあり、これが単純疱疹です。

ヘルペスは体の抵抗力が落ちている時にできやすく、熱が出た後にできる人も多いです。
リジンは、ウイルス感染症に対する抵抗力を高める効果が期待できるので、口唇ヘルペス予防や改善に有効なのです。

 

口唇ヘルペスの予防、治療法としては、リジンとビタミンB群、ビタミンCを一緒に摂取するのがおすすめです。

リジンは肝臓で、トランスアミナーゼ酵素によって代謝されますが、その代謝にはビタミンB3、B2、B6、C、グルタミン酸、鉄などが必要になります。
リジンの機能を高めるためにはビタミンB群、Cやミネラルなどが重要になるのです。

 

<脳卒中の発症抑制効果>

リジンには血圧を下げて、脳卒中発症率を低下させる作用があります。
高血圧や脳卒中など生活習慣病予防にリジンは欠かせません。

 

<髪の健康を維持>

リジンには、髪や肌を構成するタンパク質の一種であるケラチンをつくる働きがあります。

このケラチンが増えることで、髪の健康を維持できます。
ケラチンの材料となるシスチンと一緒にリジンを摂取すると、より育毛効果が高まるでしょう。

 

またリジンは男性脱毛症の改善に有効であることが分かっており、近年では育毛剤の成分としても配合されています。

イギリスで薄毛や抜け毛の治療にリジンの摂取が有効であることが証明されており、特許も取得されています。
ジヒドロテストステロンによる男性型脱毛症(AGA)にもリジンは効果があるとされており、広範囲の抜け毛対策にも有効です。

 

【リジンが多く含まれる食品は?】

リジンは必須アミノ酸であり、体内では生成できないので食品やサプリメントから積極的に摂取しなければなりません。
リジンを多く含む食品としては

・牛肉や鶏肉(むね肉)などの肉類
・魚介類(かつお、しらす干し、鯨、すじこ、くろまぐろ、ハモ)
・チーズや牛乳などの乳製品
・納豆や豆腐、湯葉などの大豆製品
・豆類(大豆、きなこ)
・ゼラチン

などがあります。

食べ物では肉、魚、大豆製品に多く含まれていて、逆に小麦や米、トウモロコシなどの穀類のタンパク質にはリジンが不足しています。

パンやご飯などの炭水化物中心の食生活を送っていると、動物性タンパク質の摂取が減り、リジン不足が顕著になってしまいます。
穀類は肉や魚、大豆製品や乳製品などを一緒に食べることで、不足していたリジンを補えます。

穀類を主食として、主菜に肉や魚、乳製品、豆腐などを一緒に食べるとよいでしょう。
食事だけではうまくリジンが摂取できない場合には、手軽にリジンを補給できるサプリメントに頼るのもおすすめですよ。

 

【リジンの欠乏や過剰が起こるとどうなる?】

体内でリジンの量が不足してしまうと

・疲れがたまって集中力が低下する
・肝機能が衰える
・血液中の不飽和脂肪酸、コレステロールが増える
・眼の充血
・めまい
・吐き気
・貧血

のような症状が起こります。
高齢の男性は若い人と比べて、リジンをたくさん必要としているので欠乏症になりやすいです。

 

逆にサプリメントなどで、リジンを過剰に摂取してしまうと腎機能障害を引き起こすことがあります。
基本的には通常の食生活を送っていれば、リジンだけが過剰摂取になるということはまずありません。

 

リジンは1日当たり10g程度摂取すると、下痢や胃痛などの副作用が起こる可能性があります。
1日の摂取量は10g以下に抑えるべきでしょう。
また妊娠中や授乳中の方は、リジンをサプリメントで摂取するのは控えておくべきです。

 

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