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葉酸と聞くと妊婦さんが摂取するとよい栄養素!というイメージが強いかもしれません。

体によ妊婦や授乳婦に必要な栄養成分ということはわかっていても、葉酸の詳しい効果や効能については知らない…という人が実は多いです。
ここでは葉酸の効果と効能、作用についてまとめてみましょう。

 

【葉酸とは?】

葉酸は水に溶ける水溶性ビタミンであり、ビタミンB群の一種です。

ビタミンという名前がついていないので、ビタミン類の1つと認識している人は少ないでしょう。
この葉酸は、ホウレン草など緑の葉ものに多く含まれる栄養素なので、「葉酸」という名前が付けられました。

プテロイルモノグルタミン酸とも呼ばれており、植物の葉に多くふくまれ、黄色結晶をしています。
熱や光に不安定なため、熱編成えを受けやすいです。

この葉酸は、ビタミンB12とともに、赤血球をつくるビタミンになるので「造血ビタミン」とも言われています。

 

【葉酸はどのような食べ物に多く含まれている?!1日の摂取量はどれくらい?!】

葉酸は多くの食品に含まれていますが、特に含有量が多いのはこちらです。

・ほうれん草
・レバー
・枝豆
・モロヘイヤ
・ブロッコリー

などです。

緑黄色野菜やイチゴに多く含まれています。

葉酸の1日摂取目安量は18歳以上の男女で120μgと言われています。
妊活中の女性、妊娠中の女性は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低くするために、1日240μgの摂取が望ましいです。

 

日本人の平均摂取状況は十分な量である場合が多く、通常の食生活では摂取不足になることはほとんどありません。
しかし妊活中、妊娠中はいつもの倍の葉酸を摂取する必要があるため、不足しやすいです。
そのため、自ら積極的に葉酸を摂取するようにしましょう。

 

【葉酸と妊娠率は関与している?!】

葉酸には胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低下させる働きがあります。

葉酸が配合されたサプリメントを妊娠1ヶ月以上前から服用することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低くできるのです。

また葉酸は、妊娠率を高める働きも実証されています。
葉酸サプリメントを摂取している女性の方が、妊娠率は高まります。

特に月経不順の女性の方、月経周期が27日未満、30日以上の女性においてより顕著にみられました。

 

【葉酸の効果・効能とは?】

葉酸の効果・効能は以下の通りです。

・核酸、たんぱく質の合成
・胎児の発育促進効果
・血液を作る
・神経管閉鎖障害の予防
・脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患の予防
・冷え性・生理痛の改善効果
・更年期障害の緩和
・血液サラサラ効果
・ダイエット効果

それぞれの効果・効能を詳しく解説していきましょう。

 

<核酸、たんぱく質の合成>

葉酸は代謝に関係しているので、DNARNAなどの核酸やたんぱく質の整合性を促進し、細胞の増殖、再生をサポートしてくれます。

 

<胎児の発育促進効果>

葉酸には、核酸、たんぱく質の合成促進効果があり、体の発育には欠かせないビタミンです。
細胞分裂や成熟を大きく左右しており、胎児の発育を促してくれるので、妊娠中には積極的に摂取したい成分です。

 

<血液を作る>

葉酸はビタミンB12とともに、赤血球の生産を助けるビタミンなので、血液を作ることができます。
血液を作ることで貧血予防効果も得られるでしょう。

葉酸やビタミンB12が不足すると、巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性貧血を引き起こすリスクが高まるので注意が必要です。

 

<神経管閉鎖障害の予防>

胎児の先天性異常の1つである神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。

神経管閉鎖障害とは、神経管の発育不全が起こる障害です。
そのため、妊娠前から妊娠初期に特に積極的に摂取したい栄養成分と言えます。

 

<脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化などの循環器疾患の予防>

葉酸はビタミンB12とともに、動脈硬化の危険因子として知られるホモシステインをメチオニンに変換する反応を助ける働きがあります。

つまり動脈硬化の危険因子を減らすることで、動脈硬化、心筋梗塞予防につながります。

またホモシステインから変換されたメチオニンは血中コレステロール値を低下させる可能性があると研究が進められているので、血中コレステロール値の低下にも葉酸は有効です。
このことから、葉酸は虚血性心疾患、脳卒中などの循環器疾患の予防効果が期待できます。

 

<冷え性・生理痛の改善効果>

葉酸の造血作用(血液をつくる)によって血行はよくなります。

血液の量が増えて、血行が促進されれば、女性によく怒る冷え症体質も改善できます。
さらに生理前症候群(PMS)や生理痛、排卵痛などの緩和にも、葉酸は効果を発揮してくれます。

 

<更年期障害の緩和>

葉酸には女性ホルモンの生成をサポートする働きもあります。
ホルモンバランスの乱れが改善され、ホルモンの急激な減少によって引き起こされる更年期障害のつらさが軽減されます。

 

<血液サラサラ効果>

葉酸によって赤血球の量が増えると、血液がサラサラになり、酸素や栄養素が体内に巡りやすくなります。
血液サラサラ効果によって、美肌効果、アンチエイジング効果も期待できるでしょう。

 

<ダイエット効果>

細胞の生成をサポートする葉酸は、新陳代謝を活発にする作用もあります。
代謝がアップすれば、脂肪を燃焼しやすい体へと変化するのでダイエット効果が期待できます。