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フェニルアラニンとはタンパク質の一種で、必須アミノ酸の一種でもあります。

人間の体の約20%はタンパク質で構成され、タンパク質はアミノ酸によって構成されています。

自然界には約500種類ほどのアミノ酸が存在しますが、人間の体に必要なアミノ酸はこのうちの僅か20種類で、体内で合成できない必須アミノ酸と体内で合成できる非必須アミノ酸に分類され、フェニルアラニンは必須アミノ酸に属します。

 

タンパク質は内臓や筋肉、血液、ホルモン、神経物質などを作り出す素となる栄養素であるため、タンパク質を構成するアミノ酸は欠かせない重要な栄養素であり、特に体内で合成できない必須アミノ酸は日頃から食事やサプリメントでの積極的な補給が重要とされています。

フェニルアラニンは体内で神経伝達物質の素となるアミノ酸であるため、健康な体作りだけでなく医療分野での治療にも活用されています。

◆フェニルアラニンの主な働き/作用

 

・興奮性神経伝達物質の素

フェニルアラニンを摂取するとまず初めに肝臓でチロシンへと変換されます。

チロシンとは非必須アミノ酸の一種で、フェニルアラニンから変換されたチロシンはさらにレボドバへと変換され、このレボドバを素に興奮性の神経伝達物質であるドーパミンアドレナリンノルアドレナリンが合成されます。

ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの素となる神経伝達物質の一種で、脳を興奮状態へと導き気持ちを高揚させることから「やる気ホルモン」とも呼ばれています。

ドーパミンは充実感や達成感といった良い刺激を感じた際に多く分泌される神経伝達物質ですが、過剰に分泌されると依存症を引き起こし、逆に分泌量が少ないとうつ状態を引き起こします。

アドレナリンは交感神経を活性化するホルモンで、身体を興奮状態へと導き血圧や血糖値、心拍数を上昇させて身体の活動性を向上させることから「攻撃ホルモン」とも呼ばれています。

ノルアドレナリンはアドレナリンと同じく興奮状態の時に多く分泌されるホルモンですが、主に脳に働きかけて感情や精神状態をコントロール作用があります。

 

・抗うつ作用

フェニルアラニンから興奮性神経伝達物質が合成されることにより脳や身体が興奮状態となり、幸福感を覚えて神経が高揚することで抗うつ作用を発揮し、気分の落ち込みや不安感、無気力を緩和させることができます。

 

・鎮痛作用

強力な鎮痛・鎮静作用で知られるモルヒネとよく似た働きを行う脳内の神経伝達物質にエンドルフィンがあります。

このエンドルフィンもモルヒネと同じく鎮痛作用がありますが、体内の酵素によって分解されてしまいます。

フェニルアラニンはこのエンドルフィンを分解してしまう酵素の働きを阻害するため、フェニルアラニンを補給することでエンドルフィンの働きが活性化され、鎮痛作用が発揮されます。

この鎮痛作用は主に慢性的な痛みに対して効果があることから医療現場でも鎮痛剤として使用されています。

 

・甘味料

フェニルアラニンは人工甘味料の原料としても活用されています。

フェニルアラニンとアスパラギン酸を原料としてる人工甘味料の「アステルパーム」は砂糖の100〜200倍の甘みがあるため、医療分野では肥満や糖尿病の治療に使用され、一般的にはノンカロリー食品や低カロリー食品などのダイエット食品に使用されています。

 

◆フェニルアラニンの主な効果/効能

 

・うつ病改善効果(抗うつ作用により気分の落ち込みや不安感が緩和され、神経が高揚してやる気が引き出されるため)

・脳機能アップ効果(神経伝達物質の働きが活性化されることで記憶力や集中力がアップするため)

・低血圧の改善効果(フェニルアラニンによって興奮性の神経伝達物質が合成され、血圧が情報するため)

・鎮痛効果(関節痛・腰痛・リウマチ・神経痛・偏頭痛などの慢性的な痛みが鎮痛作用によって軽減されるため)

・ダイエット効果(甘味料として活用することで少量でも満足できる甘みが得られ、摂取カロリーも抑えられるため)

◆フェニルアラニンの摂取目安量とおすすめ食材

 

フェニルアラニンの1日あたりの摂取目安量は1500mgです。

下記でご紹介する食材はどれもフェニルアラニンを豊富に含んでいるため、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみましょう。

・肉類…豚ヒレ肉/焼き(1600mg)、鶏むね肉/焼き(1300mg)、
・魚類…鰹節(3200mg)、イワシ(3000mg)、サバ/焼き(1200mg)
・豆類…大豆(2000mg)、納豆(870mg)、高野豆腐(3000mg)、きな粉(2000mg)、小麦胚芽(1100mg)
・乳製品…パルメザンチーズ(2400mg)

※食材100gに含有されるフェニルアラニン量

 

肉類や魚類など食材によっては1日3食のうち1食のメイン料理に使用すれば十分な量のフェニルアラニンを補えますが、食生活が乱れている方はサプリメントでの補給をおすすめします。