タウリンの効果と効能、作用について

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【タウリンとは?】

タウリンは硫黄を含硫酸アミノ酸様化合物の1つになります。

栄養ドリンクの主要成分として広く知られており、人間の体には体重の0.1%のタウリンが存在しています。
例えば体重60キロの人であれば60gのタウリンが体には存在しています。

タウリンは脳、血液、目、心臓、肝臓、骨格筋などあらゆる臓器に存在しており、生命活動を維持するのに必要不可欠です。
その中でも体内のタウリン量のうちおよそ70%は筋肉に存在しているのです。

 

アミノ酸はアミノ酸同士が結同することでタンパク質になりますが、タウリンは他のアミノ酸とは結合せずに体内で遊離した状態で存在するため遊離アミノ酸に分類されます。
タウリンの発見自体は200年前にもさかのぼりますが、薬効が研究されるようになったのは数十年前のことです。

 

タウリンはホメオスタシス作用と呼ばれる体の恒常性維持に大切な作用を持っています。

私達人間の体には、体内の状態を一定に胃叔父できるように調節する機能があります。

これをホメオスタシス(恒常性維持)と呼んでいます。

 

例えば外の気温が暑くても寒くても、体外の環境に左右されることなく、体温や血圧を一定に保つことができます。

体温や血圧が一定に保たれるのは、ホメオスタシス機能が働いている結果です。

タウリンはこのホメオスタシス作用があるので、体内の機能が働きすぎることを制御したり、機能が低下した時に改善させたりするなど、人の体が一定の生理作用の中で動くようにバランスを取ることができます。

 

タウリンは別名、2−アミノエチルスルホン酸とよばれており、メチオニンシステインなどの含硫アミノ酸から合成されます。

化学構造はアミノ酸に非常によく似ているものの、タンパク質合成には利用されません。
日本においては、医療用医薬品、栄養ドリンクの成分として使用されています。

 

【タウリンが多く含まれる食品とは?】

タウリンが多く含まれる食品には、イカ、タコ、サザエ、カキ、岩日、ぶりなどの魚介類、牛や豚の肉類・内臓類などがあります。
食品中のタウリン含有量(100g中の含有量)は以下の通りです。

・スルメイカ 364mg
・マダコ 538mg
・カキ 1178mg
・ホタテ貝 669mg
・カツオ(血合い部分)832mg
・豚 51mg
・牛 40mg

魚介類の場合、イワシ、カツオ、マグロ、アジ、サバなどの青魚の血合い部分に、特に多くのタウリンが含まれています。

体内のタウリンは食べ物から摂取して得られるタウリンと、体内で合成されたタウリンがあります。
タウリンの体内の合成能力はあまり高くはないので、食品からの体外摂取が非常に重要になります。

 

タウリンは水によく溶ける水溶性の成分になるので、お吸い物や煮魚などの料理の場合は、煮汁も一緒に食べる必要があります。
お吸い物などは汁も全て飲むようにすると効率よく摂取できます。

またタウリンは母乳中に大量に含まれます。

これは胎児や新生児が十分な量のタウリンを体内で合成できないためです。
成長するにつれて体内でのタウリン合成能力は向上していき、アミノ酸のメチオニンシステインから合成できるようになっていきます。

 

【タウリンの効果・効能とは?】

タウリンの効果・効能は以下の通りです。

・タンパク質合成によるスタミナアップ
・コレステロールや中性脂肪を減らす
・肝臓での解毒作用の強化
・肝機能を高める
・高血圧予防
・目の角膜、網膜修復、視力の衰え防止
・インスリン分泌の促進による糖尿病予防
・脂肪分解促進によるダイエット効果
・痴呆予防
・心臓の働きを強化する

それぞれまとめてみましょう。

 

<タンパク質合成によるスタミナアップ>

タウリンはミトコンドリアにおけるタンパク質合成に必要不可欠な成分です。
またタウリンにはミトコンドリアを増やす働きもあるので、スタミナアップにつながります。

 

<コレステロールや中性脂肪を減らす>

タウリンは血中の悪玉コレステロール(LDL)を低下させ、善玉コレステロール(HDL)を増やし、全体的に総コレステロールを減らす作用があります。
コレステロール過剰摂取による胆石形成も抑制できます。

タウリンは肝臓で胆汁の生成を促進する働きがあるので、胆汁分泌が活発になるのでコレステロール値を正常に保つことができるのです。

胆汁を生成する際に、体内のコレステロールを消費するので、胆汁がたくさん生成されればその分コレステロール値は低下します。

 

<肝臓での解毒作用の強化>

タウリンは二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解をサポートする働きがあります。

アルコールは体内に入ると、肝臓内でアセトアルデヒドに分解されて、さらに酵素によってもう1度、分解されます。

アルコールの摂取量が多くなると、この分解作業で肝臓への負担が大きくなります。
タウリンは肝臓の細胞を守って、再生させる働きがあるので、肝臓での解毒作用の強化につながります。

またタウリンはアルコール分解時に必要な酵素の働きを助けてくれるので、アルコールの分解を早めて肝臓への負担を軽くしてくれます。

 

<肝機能を高める>

タウリンの肝機能を高める作用は以下の3つです。

・肝細胞の再生促進
・細胞膜の安定化
・胆汁酸の分泌を活発にして、肝臓の働きをサポート

肝臓から分泌される胆汁酸にはコレステロールを排泄する働きがあるので、胆汁酸分泌が多くなると、コレステロール値も低下します。

 

またタウリンには肝機能を高めるために、脂肪肝を改善する作用もあります。

脂肪肝とは肝臓に中性脂肪がたまった状態であり、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしてしまうリスクが高くなります。
タウリンは肝臓にたまった中性脂肪を肝臓の外に排出して、脂肪肝をよくする働きがあるので、生活習慣病予防にもつながります。

 

さらに肝臓のろ過機能アップにも効果を発揮してくれます。

ろ過機能が低下してしまうと、有害ミネラルが体内にたまってしまい、太りやすくなったり、疲れやすくなったりします。
タウリンには腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素をろ過する機能を促進する作用があります。

 

<高血圧予防>

血圧が高くなるのは交感神経が優位な状態の時です。

脳にストレスがかかって、緊張のサインが脳から末端神経に伝達されると、神経がノルアドレナリンを分泌します。
このノルアドレナリンが血管を収縮させて血圧を上昇させてしまうのです。

 

タウリンは、交感神経の作用を抑制する働きがあり、ノルアドレナリンの分泌も抑制してくれるので血管を元の状態に戻して、血圧を正常値に調整しくれます。
つまり、タウリンには血圧を下げる作用が期待できるのです。

特にタウリンは塩分の取りすぎによる高血圧改善に有効です。

 

また、タウリンにはホメオスタシスと呼ばれる生命活動を維持する機能が備わっています。
血圧や体温を一定に保つホメオスタシス機能のあるタウリンを積極的に摂取することで高血圧予防につながるでしょう。

 

<目の角膜、網膜修復、視力の衰え防止>

タウリンには目の角膜の修復や網膜修復作用があり、網膜の働きを正常に保ち、老化による視力の衰えを予防できます。
また新生児の脳や網膜の発育をサポートする作用もあります。

<インスリン分泌の促進による糖尿病予防>

タウリンにはインスリン分泌を促進する作用があります。
インスリンは血糖値を下げる働きがあるので、インスリン分泌が増えることで血糖値が下がり、糖尿病予防につながります。

<脂肪分解促進によるダイエット効果>

タウリンは持続的なエネルギー供給のために脂肪の分解を促進する作用があります。
脂肪分解が促進されることによって脂肪量が減少し、ダイエットにつながります。

 

またタウリンには血液中の悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにする効果があるので、血液循環がよくなります。

血液循環がよくなることで、新陳代謝、基礎代謝が向上し、脂肪燃焼効率がアップします。
脂肪が燃焼されれば、体内に余分な脂肪が蓄積しにくくなるので、痩せることができるでしょう。

 

<痴呆予防>

アルツハイマー病の患者の脳脊髄液はタウリンの濃度が一般の人に比べて低いことが分かっています。
タウリンが痴呆予防に有効となる可能性があるかもしれないといわれていますが、まだ研究段階です。

 

<心臓の働きを強化する>

タウリンには心臓の筋肉である心筋を保護することによって、心筋の収縮力を強化する作用があります。
この働きによって強心作用が得られます。

 

【タウリンの摂取目安量は?】

タウリンは肝機能を高めて、疲労回復を促進したり、健康を維持したりする成分です。

タウリンは栄養ドリンクの主成分としても知られているので馴染みがある人も多いでしょう。
タウリンはサプリメントや栄養ドリンクで摂取する機会が多いですが、効果的な摂取量や摂取する上での注意点を把握しておくようにしたいですね。

 

タウリンの1日摂取目安量は最低でも500mg、3000〜6000mgが理想と言われています。
普段の食事から意識せずに摂取できるタウリンの量は50〜300mg程度と言われています。
タウリンの効果を期待する量を摂取したいのであれば、サプリメントや栄養ドリンクなどから効率よく摂取するのがよいでしょう。

 

1日摂取目安の500mgを超える量のタウリンを摂取した場合の副作用が気になるかもしれません。
しかしタウリンを過剰摂取した場合でも副作用はほとんどなく、余分なタウリンは尿や汗とともに体外へすぐに排出されます。

 

タウリンを摂取するタイミングは目的別によって異なります。

例えば筋肉強化の効果を期待してタウリンを摂取するのであれば、筋トレをする前後がおすすめです。

トレーニング前に摂取すればタウリンの作用によって成長ホルモンの分泌が活発になります。
トレーニング後の摂取であれば、体の疲労回復を早めてくれます。

 

脂肪代謝の効果を期待するのであれば、就寝前に飲むのがおすすめです。
タウリンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
この成長ホルモンは就寝中に分泌が多くなるので、就寝前の服用が一番効果的なのです。

 

お酒を飲む場合には、飲酒前にタウリンを飲んでおくと、アルコール分解がサポートされるので翌日二日酔いになりにくくなります。
タウリンには肝機能を強化する作用があるので、肝臓の状態を向上させることができますよ。

 

タウリン摂取の注意点としては、妊婦さんや授乳中の女性の服用は控えておくべきです。

1日14gの過剰摂取をしてしまうと脳症を引き起こしてしまう危険性があり、胎児や赤ちゃんに影響が出てしまう可能性もあります。
ただ過剰摂取であれば特に問題はありません。
1日1本程度の栄養ドリンクの服用であれば問題はないでしょう。

薬との飲み合わせとしては、抗精神病薬(リチウム)との服用は禁止です。
一緒に服用してしまうと、抗精神病薬の効果が強く表れすぎてしまいます。