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2018年12月9日リシン(リジン)の効果と効能、作用について
2018年12月10日グルタチオンは、アミノ酸によって出来ている化合物として知られています。
グルタチオンの主な働きは、抗酸化作用により活性酸素を除去して、動脈硬化などの生活習慣病を予防することにあります。
また、解毒作用があるため、カドミウムなどの有害物質を体外へと排出してくれる役割もあるのです。
そのため、このグルタチオンを適切に摂取していると、健康効果や美容効果を得ることが出来るのです。
グルタチオンは1969年に医薬品の原料として販売されるようになり、世界中へと広がっていった物質です。
グルタチオンはアミノ酸であるグルタミン酸、システイン、グリシンの3つで出来ている化合物(ペプチド)です。
医薬品の原料として販売されて以来、点眼薬として利用されたり、肝機能を高めるために利用されてきています。
そして、主な働きとしては活性酸素を除去するというもので、これによって生活習慣病を予防してくれるのです。
そのため、現在では医薬の面だけでなく、食品やサプリメントとしても注目が集まっているのです。
グルタチオンは生活習慣病を予防する働きのほか、以下のような効果効能があります。
目次
グルタチオンの主な効果/効能/作用
・美白効果(シミやそばかすなどの原因となる活性酸素を除去するため)
・動脈硬化を予防する(悪玉コレステロールを減らすため)
・肝機能を高める(肝臓の解毒作用を高めるため)
・白内障を予防する(角膜の障害を予防するため)
こうした働きがあるため、グルタチオンは健康・美容面で注目が集まっているのです。
また、基本的にグルタチオンの過剰摂取による副作用は認められていません。
そのため、グルタチオンは正式に摂取量が決まっているわけではありません。
ですが、まれに食欲不振や胃痛などを訴える方もいるので、摂取のしすぎには注意が必要となっています。
グルタチオンを多く含む食品は、様々な食品に含まれていることが分かります。
例えば、野菜類でいえば、ホウレンソウや、カボチャ、ブロッコリーなどに含まれ、魚介類なら赤貝やマダラなど、また牛レバーなどにも含まれています。
そのため、通常の食生活をしていればグルタチオンは摂取することが出来るでしょう。
ただし、こうした摂取だけでは不安と言う人は、スピルリナなどの「サプリメント」で補うといいでしょう。
サプリメントであれば、摂取すればいい用量が決まっているので、効率的にグルタチオンを摂取することが出来るのでオススメです。
【グルタチオンをもっと詳しく解説】
グルタチオンとは?
グルタチオンは肝臓や細胞で作られるトリペプチドです。
トリペプチドとはアミノ酸が3つ連なってできる化合物の一種であり、グルタチオンの分子構造は「C10H17N306S」です。
グルタチオンは体内に発生した活性酸素によるダメージから体を守ってくれる抗酸化作用の他に、解毒作用などもあるため、健康や美容に非常に役立ちます。
細胞内で活性酸素から細胞を保護する重要な抗酸化物質であるものの、他の抗酸化物質と比べると知名度が低いです。
グルタチオンは
・グルタミン酸
・システイン
・グリシン
の3つのアミノ酸からできています。
グルタチオンは動物や植物、微生物の体のほとんどの細胞に存在しており、全部ではないもののグルタチオのまま吸収されてその効果を発揮します。
その中でも得に肝臓や皮膚には多く含まれています。
以前は、グルタチオンは口から摂取しても、一番小さいアミノ酸に分解されてから吸収されると考えられていましたが、現在ではグルタチオンのまま吸収されることが分かっています。
グルタチオンには還元型と酸化型の2つの型があります。
細胞内では0.5〜10mM(ミリモル)という比較的高い濃度で存在しており、細胞外ではその1/100〜1/1000という低い濃度でしか存在していません。
還元型と参加型、2つの型で存在するグルタチオンですが、酸化型グルタチオンは2分子の還元型グルタチオンが、イオン原子を介し、つながっているジスルフィド結合になっています。
基本的に、細胞内にあるグルタチオンは全て還元型グルタチオンになります。
一般的に言って、グルタチオンと言えば還元型グルタチオンのことをいいます。
【グルタチオンの効果・効能とは?】
グルタチオンの効果・効能は以下の通りです。
・美白効果
・生活習慣病予防・改善効果
・肝機能の向上効果
・白内障や角膜の病気などの眼病予防
・二日酔い予防
・アンチエイジング効果
・薬物・異物の解毒作用
・酵素の働きをサポート
それぞれまとめてみましょう。
<美白効果>
グルタチオンは体内に発生した活性酸素を除去する抗酸化作用に優れています。
体内で発生した活性酸素は過酸化脂質を増やしてしまいます。
この過酸化脂質が増えると、細胞が壊されたり、過酸化脂質がタンパク質と結合することで肌のシミの原因となることがあるのです。
グルタチオンは、肌で活性酸素による過酸化脂質の生成を抑えて、シミの原因となるメラニン色素ができるのを予防してくれます。
メラニン色素には黒色メラニンと肌色メラニンの2種類があり、黒色メラニンが肌を黒くしたり、シミや色素沈着を引き起こします。
一方、肌色メラニンは肌の自然な白さを引き出してくれるメラニン色素になります。
グルタチオンはシミの原因となる黒色メラニン色素の生成は抑制して、肌の自然な白さを引き出す白色メラニン色素の生成量を増やす作用があるのです。
もう1つ、グルタチオンには美白作用があります。それがグルタチオンの持つ還元作用です。
グルタチオンには還元作用があるため、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つビタミンを還元して、活性化させる働きがあります。
活性化されたビタミンCによって抗酸化作用が強化されることで、シミができにくくなり、美白をサポートしてくれます。
グルタチオンは酸化してしまったビタミンCから酸素を除去することで、元のビタミンCに戻してくれます。
そのため、グルタチオンはビタミンC誘導体と一緒に摂取することでより高い美白効果が得られるのです。
<生活習慣病予防・改善効果>
体内で発生した活性酸素によって過酸化脂質の生成量が増えると、高血圧や高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。
グルタチオンは、体内に過剰に発生した活性酸素を除去することで、過酸化脂質を抑えて、生活習慣病になりにくい健康的な体を維持できるのです。
体内に活性酸素が増えると臓器や血管などが酸化してしまいます。
細胞の細胞壁が酸化されて過酸化脂質ができてしまうと、血管の内側にダメージを与えてしまい、血栓などができやすくなってしまうのです。
その結果、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病になりやすくなるでしょう。
生活習慣病が気になる方はグルタチオンを積極的に摂取するようにしたいですね。
<肝機能の向上効果>
グルタチオンは肝臓が解毒作用を行う上で必要です。
そのため肝機能を高める効果が期待できます。
肝臓は、有毒物質やアルコールなどの解毒、胆汁の分泌、栄養素の代謝などを行う重要な臓器になります。
肝臓の機能が低下すると、老廃物や毒素が体内に溜まってしまい、疲れやすくなったり、体調を崩したりします。
グルタチオンは体内で解毒酵素が作られる力を活性化する働きがあるので、肝臓の解毒作用を高めて肝機能向上に効果を発揮してくれます。
<白内障や角膜の病気などの眼病予防>
グルタチオンは、目に多く存在する成分であり、特に水晶体や角膜にたくさん存在しています。
グルタチオンを補うことによって、白内障の発症や進行を予防でき、角膜障害などの眼病を軽減させることが明らかになっています。
白内障は彼いや紫外線などのよるダメージが蓄積されることによって、眼球の水晶体が濁り、視力が低下してしまう病気です。
グルタチオン配合の点眼薬も販売されており、グルタチオンは白内障や角膜の病気などの眼病予防には欠かせません。
若い頃に白内障を発症するリスクはそれほど高くはありませんが、加齢とともにグルタチオンの量が減少することで、白内障にかかるリスクは高くなってしまいます。
年とともにグルタチオンは積極的に摂取したい成分ですね。
<二日酔い予防>
グルタチオンには肝機能を高める働きがあります。
肝臓はお酒を飲んだ後に、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを解毒、無毒化する場所です。
グルタチオンによって、肝機能が高まればアセトアルデヒドの解毒、無毒化もスムーズに行われるようになるので、二日酔い予防につながります。
<アンチエイジング効果>
グルタチオンは体内で発生した活性酸素を除去する抗酸化作用に優れています。
この活性酸素は体内で臓器や肌、血管などを酸化させて、老化させる作用があるので、グルタチオンで活性酸素を除去することによって、体の酸化を防ぎ若々しい体を維持できます。
抗酸化作用はアンチエイジングに欠かせないので、グルタチオンはアンチエイジング効果が得られるでしょう。
<薬物・異物の解毒作用>
グルタチオンは異物や薬物、伝達物質、毒物などの有害物質を細胞外に排出して、細胞の正常な機能を維持する生体恒常性を保つ働きがあります。
細胞の正常な機能を維持することで、肝臓の解毒作用が正常に働くのサポートしてくれます。
<酵素の働きをサポート>
グルタチオンは酵素の働きをサポートする補酵素としての役割もあります。
【グルタチオンの医薬品としての活用】
抗酸化作用や抗アレルギー作用、免疫力アップなど様々な効果が期待できるグルタチオンですが、グルタチオンは医薬品としても用いられています。
医薬品として用いられる場合、グルタチオンは錠剤や点眼液として配合されています。
グルタチオンが医薬品として使われるようになったのは1969年です。
グルタチオンは注射や錠剤などの医薬品として
・慢性肝疾患による肝機能改善
・薬物中毒、アセトン血性嘔吐症(自家中毒や周期性嘔吐症など)
・妊娠つわり、妊娠高血圧症候群
・急性湿疹、慢性失神、皮膚炎、じんましんなどによる色素沈着
などに処方されています。
点眼薬としては
・角膜潰瘍
・初期老人性白内障
・角膜上皮剥離
・角膜炎
の治療薬として処方されています。
またグルタチオンはパーキンソン病への治療としても応用できるのでは?と研究が進んでいます。
パーキンソン病は脳内のドーパミン(脳内伝達物質)の減少が原因で起こる病気であり、手足の震え、こわばり、転びやすくなるなどの症状が徐々に悪化していきます。
パーキンソン病はドーパミンだけではなく、グルタチオンの減少も関与しているのでは?と考えられており、グルタチオンの点滴をすることでパーキンソン症状が改善した症例が多くみられています。
【美容としてのグルタチオンの活用】
グルタチオンは美容クリニックなどで美容施術で使用されることもあります。
日焼けによるシミ予防、肝斑、色素沈着の改善を目的にグルタチオン点滴が実施されています。
グルタチオン点滴は、「最強の美白点滴」とも言われています。
グルタチオンは強力な抗酸化作用があるものの、紫外線や加齢によって活性酸素が増えてしまうと、グルタチオンの量は減少してしまいます。
定期的にグルタチオンを点滴によって補充することによって、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制し、美しく透明感のある肌や健康な体をキープできます。
グルタチオン点滴は日焼けによるシミ予防や肝斑や色素沈着の改善に効果的ですが、それだけではありません。
デトックス効果にも優れているので、肌荒れ改善や疲労回復効果も期待できます。
グルタチオンとビタミンBやビタミンC誘導体などをミックスすることで、より効果はアップし、即効性も得られます。
美白目的の方はもちろんですが、疲労回復目的にもおすすめです。
そのほか、化粧品成分としてもグルタチオンは欠かせません。
グルタチオンは水溶性で水に溶けやすい性質がありますが、安定性が悪いです。
紫外線によるメラニン色素の生成を抑制する効果があるので、美白化粧品の成分としてグルタチオンはよく用いられています。
化粧水、乳液、保湿クリーム、洗顔クリーム、フェイスマスク、ファンデーションなどの基礎化粧品、メイク化粧品に使われていますよ。
特に海外では美容目的でグルタチオンをサプリメントで摂取する人も多いです。
【グルタチオンは何に含まれるの?副作用は?!】
グルタチオンを多くふくむ食品としては
・ほうれん草
・キャベツ
・きゅうり
・かぼちゃ
・牛レバー
・マダラ
・ブロッコリー
・赤貝
・パン酵母
・キウイフルーツ
・アボカド
・肉類
などがあります。
肉類や野菜類、酵母など多くの食品に含まれています。
医薬品としてグルタチオンを摂取する場合の副作用としては
・発疹
・吐き気
・胃痛
・食欲不振
などが報告されています。
医薬品を処方されて副作用が出た場合には、医師や薬剤師にすぐに相談するようにしましょう。
グルタチオンを効率よくバランスよく摂取するなら