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ローヤルゼリーの効果と効能、作用について その2」ではローヤルゼリーの種類や成分についてご紹介しましたが、ここでは主な作用や効果・効能、副作用などについてご紹介します。

 

 

◆ローヤルゼリーの主な作用

 

◎脂質の吸収を阻害

食物から摂取した脂質は膵臓から分泌される酵素の一種・リパーゼにより分解された後に小腸から吸収されますが、ローヤルゼリーにはリパーゼの作用を抑制する働きがあり、体内への脂肪吸収を阻害して血液中の脂質を減少させるほか、肝臓から分泌され血液中で脂質を運ぶ役割を担うリポタンパク質の過剰分泌を抑制する作用などがあります。

 

◎血糖値の抑制

特有成分のデセン酸には血糖値を抑制する作用があるほか、血糖値を抑制する働きを持つ女性ホルモンのエストロゲンと似た作用があります。

またビタミンB群マグネシウムアルギニンには糖の代謝を促して血糖値を抑制する作用があり、ローヤルゼリーにはこれらの成分が豊富に含まれているため血糖値の抑制効果を発揮します。

 

◎血流促進

ローヤルゼリーの含有成分であるカルシウムマグネシウムカリウムなどのミネラル成分には血管を拡張する働きがあり、ドロドロ血液によって滞っていた血流を促す作用があります。

 

◎自律神経を整える

自律神経は免疫機能や血流、内臓機能などを調整する神経で無意識のうちに働いていますが、この自律神経の働きが乱れると免疫機能に異常を引き起こし、体内に侵入した細菌やウイルスに対して過剰に反応しアレルギー症状を引き起こしてしまいます。

ローヤルゼリーには神経機能をサポートするビタミンやミネラルが豊富に含まれているため自律神経を整える作用があります。

 

◎免疫力の向上

含有成分であるデセン酸アルギニンパントテン酸ミネラルには細菌やウイルスを駆除するナチュラルキラー細胞や免疫細胞のマクロファージを活性化させたり、細菌やウイルスに対する抗体の生産を促したり、免疫機能に関わる酵素の働きを活性化させるため免疫力を向上させる作用があります。

 

◎骨密度を高める

特有成分であるデセン酸には女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがありますが、このエストロゲンには骨密度を高める作用があり、似た働きを持つデセン酸も骨密度を高める作用を発揮します。

また丈夫な骨を形成する際に必要なコラーゲンの構成分であるアミノ酸も豊富に含まれているため、コラーゲンの生成が促されて骨を丈夫にすることができます。

 

◎睡眠の質を向上

含有成分であるアミノ酸のトリプトファンは神経伝達物質・セロトニンの素となり、セロトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれる神経伝達物質・メラトニンの素となります。

メラトニンは体内時計の調節や睡眠・覚醒の切り替えを司り自然な睡眠を促す作用がありますが、加齢と共に分泌量が減少する成分です。
そのためトリプトファンを豊富に含むローヤルゼリーを摂取することでメラトニンの分泌量が増加し、睡眠の質を向上させることができます。

 

◎抗うつ作用

含有成分であるアミノ酸のトリプトファンチロシンビタミンミネラルは神経伝達物質のセロトニンドーパミンの素となる成分です。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ精神を安定させる作用があり、ドーパミンは活力や意欲に関係した神経伝達物質です。
セロトニン不足はうつ病を引き起こす原因にもなるため、ローヤルゼリーを摂取することで抗うつ作用を発揮することができます。

 

◎赤血球の生成促進

含有成分のアミノ酸と鉄は赤血球の構成分であるヘモグロビンの素となる成分であるほか、含有成分のミネラルは赤血球の生成に関係する酵素の構成分となっています。
そのためアミノ酸や、ミネラルが豊富に含まれているローヤルゼリーには赤血球の生成を促す作用に優れています。

 

◎アンチエイジング

特有成分である類パロチンは「若返りホルモン」とも呼ばれ、新陳代謝を促して筋肉・血管・内臓・骨・肌の老化を防ぐ作用があります。

さらに特有成分であるビオプテリンには体を錆びさせて老化の原因となる活性酸素を除去する強い抗酸化作用があり、アンチエイジング作用を発揮して体を若々しい状態に保ちます。

 

◆ローヤルゼリーの主な効果/効能

 

◎生活習慣病や疾患への効果

・コレステロール値の改善(脂質吸収の阻害作用に加え、デセン酸・ビタミンB群・イノシトールなどが脂質代謝を促すため)
・糖尿病の改善&予防(デセン酸の血糖値抑制作用や、ビタミンB群・マグネシウム・アルギニンが糖の代謝を促すため)
・高血圧の改善&予防(脂質吸収の阻害作用や血流促進作用によりドロドロ血液がサラサラになり流れやすくなるため)
・動脈硬化の予防(高血圧・高血糖・高コレステロール値が改善されることで血管を柔らかくしなやかな状態に保つため)
・肝機能向上(豊富に含まれるアミノ酸が肝臓の血流を促進させると同時に、肝臓が担う脂質の代謝を促すため)
・認知症の予防(含有成分のコリンが記憶や認知機能を司る物質・アセチルコリンの分泌量を増加させるため)

 

◎免疫機能への効果

・花粉症の改善&予防(免疫力向上や自律神経を整える作用により花粉に対して免疫機能が過剰に反応しなくなるため)
・安眠効果(含有成分のトリプトファンが「睡眠ホルモン」であるメラトニンの分泌量を増加させ、自然な眠りを促すため)

 

◎精神面への効果

・精神疲労の回復(アミノ酸・ビタミン・ミネラルが神経伝達物質の分泌を促し、精神を安定させて活力をアップさせるため)
・ストレス軽減(含有成分によってストレスを軽減させる神経伝達物質が増え、抗ストレスホルモンの分泌も促されるため)
・うつ病の改善&予防(含有成分のトリプトファンやチロシンが神経伝達物質の分泌を促して抗うつ作用を発揮するため)

 

◎身体への効果

・肉体疲労の回復(アミノ酸・ビタミン・ミネラルがエネルギー生成を促し、肉体疲労の回復をサポートするため)
・筋肉増加(筋肉の素となるアミノ酸や、筋肉の発達を促進させる栄養素が豊富に含まれているため)
・耳鳴りの改善(耳鳴りの原因となる血行不良やストレス、睡眠の質などがローヤルゼリーの様々な作用で改善されるため)
・肩凝りの改善(アミノ酸が筋肉疲労を回復させ、血流促進作用が肩の血行不良を改善するため)
・骨粗しょう症の予防(特有成分のデセン酸が骨密度を高め、アミノ酸が骨形成に欠かせないコラーゲンの生成を促すため)
・貧血の改善(含有成分のアミノ酸や鉄、豊富なミネラルによって赤血球の生成が促されるため)
・冷え性の改善(血管拡張・血流促進・血中コレステロール値の改善などにより末端の血管までしっかり血液が行き渡るため)
・食欲不振の改善(血流促進や自律神経を整える作用により低下していた胃腸機能が回復して活発になるため)
・腸内環境の改善(含有成分が腸の働きを調整する自律神経を整えるほか、血流促進作用により腸の動きが活性化するため)
・便秘の改善(腸内環境が改善することで腸に蓄積された便の排出が促されるため)
・体臭の改善(デセン酸が血液中の脂質量を減少させることで体臭の原因である血液中の過酸化脂質の発生を抑えるため)

 

◎女性・男性に特化した効果

・更年期障害の改善(デセン酸の女性ホルモンに似た働きやアミノ酸の抗うつ作用が精神不安・不眠などを改善させるため)
・生理不順&月経前症候群(PMS)の改善(デセン酸が女性ホルモンと似た働きをすることでホルモンバランスが整うため)
・女性不妊の改善(デセン酸がホルモンバランスを整え、冷え性の改善やストレス軽減で妊娠しやすい体へと改善するため)
・男性不妊の改善(亜鉛が男性ホルモンの分泌量を増やして精子生成を促すほか、血流促進により男性器機能を補助するため)

 

◎美容効果

・ダイエット(筋肉増加により脂肪燃焼が促進、脂肪と糖の吸収が阻害されることで痩せやすい体へと改善するため)
・美肌(ビタミンB群やアミノ酸が肌の新陳代謝を活性化し、保湿作用・コラーゲン生成の促進・抗酸化作用もあるため)
・バストアップ(デセン酸が女性ホルモン・エストロゲンと似た働きをすることでバストの成長が促されるため)
・育毛(頭皮の血流促進により新陳代謝が活性化するほか、育毛に必要な栄養素が頭皮の隅々まで行き渡るため)

 

◆ローヤルゼリーの副作用/注意点

 

◎副作用・アレルギーについて

ローヤルゼリーは基本的に食品であるため副作用のリスクはありませんが、食物アレルギーと蜂アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。

食物アレルギーをお持ちの場合、ローヤルゼリーに含まれるアミノ酸やたんぱく質に対しアレルギー反応を引き起こす場合があり、万一摂取後にアレルギー症状が現れた場合は直ちに医師の診察を受けて下さい。

蜂アレルギーをお持ちの場合は蜂由来成分にアナフィラキシー反応を引き起こし、呼吸困難など重篤な症状を引き起こす場合があるため、過去に蜂に刺された経験があるなど蜂アレルギーの可能性がある方は摂取を控えて下さい。

また妊娠中はホルモンバランスが崩れやすいデリケートな時期であるため摂取は控えるか、かかりつけの医師に相談したうえで摂取して下さい。

 

◎摂取タイミング・摂取量について

ローヤルゼリーは摂取目的によって摂取タイミングを変えるとより効果的です。

健康目的なら朝食後、運動の疲労対策なら運動の前後、美容目的なら夕食後がおススメです。
摂取量は商品毎に定められた1日の目安量を参考にし、過剰摂取しないように注意しましょう。

 

◎摂取時の注意点

ローヤルゼリーは熱に弱い成分が多く含まれているため、熱い飲み物での摂取は控え水か、ぬるま湯で飲むようにして下さい。

またタンニンを含む飲み物と一緒に摂取するとローヤルゼリーに含まれる鉄分がタンニンと結合して吸収率が落ちるため、緑茶や紅茶、コーヒーなどの飲み物での摂取は控えて下さい。

さらにローヤルゼリーは高い栄養価と様々な作用により空腹時に摂取すると胃に負担がかかりすぎる場合があるため、基本的には食後に摂取し、運動前に摂取する際も予め軽く食事をして摂取時が空腹の状態にならないようにしましょう。

ローヤルゼリーには様々な作用や効果・効能があり、健康や美容、生活習慣病の予防などどういった目的であれ高い効果を実感することができます。

手軽に続けるならサプリメントでの摂取がおススメですので、ぜひ毎日のケアに取り入れてみて下さい。