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2018年12月5日年末年始休業のお知らせ
2018年12月5日チロシンは、非必須アミノ酸の一つで、フェニルアラニンから構成されるアミノ酸です。
非必須アミノ酸には、グルタミン酸や、アスパラギン酸などがあり、チロシンの主な働きはストレスを軽減させたり、脳を正常に活動させる役割があります。
そのため、このチロシンの摂取が不足すると代謝が悪くなったり、うつ症状を引き起こす可能性があります。
また、不足すると発育障害が現れる可能性があります。
こうしたことを防ぐために、適切な量のチロシンの摂取が必要となるのです。
チロシンは1846年にチーズから発見され、フェニルアラニンから合成されることが分かっています。
そして、今日ではこのチロシンの利用法は日焼け剤として用いられています。
チロシンはストレスを軽減させたり、脳を正常に活動させる役割のほか、以下のような効果効能があります。
目次
チロシンの主な効果/効能/作用
・成長促進を促す(甲状腺ホルモンが働くため)
・うつ病を改善する(ドーパミンの分泌を促すため)
・集中力・記憶力を高める(ドーパミンや、ノルアドレナリンを放出するため)
・白髪を予防する(髪の毛の黒色であるメラニンとなるため)
このように、チロシンは主に「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」、そして「ドーパミン」などを生成します。
こうした働きにより、チロシンは慢性疲労症候群の改善や性機能を改善する働きもあります。
さらに、うつ病や痴呆症、またパーキンソン病の予防にも効果があると期待されています。
ただし、チロシンの過剰摂取は、シミやソバカスを引き起こしやすくするため注意が必要です。
これはチロシンがメラニンの構成成分となっているからです。
しかし、チロシンは非必須アミノ酸であるため摂取量の目安は定められていません。
チロシンを多く含む食品は、乳製品や落花生、アーモンドなどに多く含まれています。
そして、こうした食品を摂取する際の注意点は「糖分と一緒に摂取する」ことが大事です。
こうすることでチロシンの吸収がよくなります。
そのため、チロシンと果物などの果糖を一緒に摂取することで吸収率を上げることができます。
チロシンをもっと詳しく解説
【チロシンとは?】
チロシンは非必須アミノ酸の1つであり、体内でも合成することが可能です。
このチロシンは体内で必須アミノ酸である「フェニルアラニン」から転換され、様々な合成原料として必要不可欠です。
チロシンから作られるとして、
・メラニン(皮膚や髪の毛の色素である黒色成分)
・アドレナリン(副腎髄質ホルモン)
・ドーパミン(神経伝達物質、生理活性なカテコールアミン、やる気ホルモン)
・ノルアドレナリン(神経伝達物質、意欲や怒りのホルモン)
・チロキシン(代謝や自律神経の調整を行う甲状腺ホルモン)
などがあります。
体内で神経を伝達するのに必要なホルモンである神経伝達物質や、様々なホルモンをつくる材料となるチロシンは非常に重要な成分と言えます。
特にアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料となるので、うつ病や認知症予防に効果を発揮してくれます。
また人間の成長や代謝を促進する甲状腺ホルモンの原料となるので、代謝促進にもつながります。
りんごを変色させる原因となる物質としてもチロシンは知られています。
治療薬としても用いられるチロシンは、フェニルケトン尿症と呼ばれる遺伝性疾患の症状改善に効果を発揮します。
フェニルケトン尿症になると、適切にフェニルアラニンを処理することができなくなり、その結果チロシンをつくることができなくなってしまうのです。
そのため、チロシンを補給するためにはサプリメントなどからチロシンを補給しなければなりません。
そのほか、チロシンは天然保湿因子(NMF)の約40%を構成する非必須アミノ酸でもあり、白色血症または結晶性の粉末をしています。
【チロシンを多く含む食品とは?】
チロシンはチーズから発見された成分であり、チーズの他にたけのこや納豆などに多く含まれています。
賞味期限が近くなった納豆の表面にできる白いぶつぶつは、実はチロシンなのです。またたけのこの白いぶつぶつもチロシンです。
そのほか、乳製品、バナナ、アボカド、白花豆、アーモンド、カボチャの種、ゴマ、ちりめんじゃこ、たらこ、大豆などにも含まれています。
チロシンは頭がよくなるアミノ酸としても知られており、アメリカではエリートの5人に1人がチロシンを摂取しており、スマートドラッグという呼び名があるほどです。
【効率的にチロシンを摂取するには?1日摂取量は?!】
チロシンを効率的に摂取するためには糖分と一緒に摂取するのがおすすめです。
糖分と一緒にチロシンを摂取することで吸収がよくなる性質があるので、特に果物から摂取すると効率よくチロシンを体内に取り入れることができるでしょう。
またサプリメントでチロシンを摂取する場合には、ビタミンB6やビタミンCと一緒に飲むと効果的です。
飲むタイミングとしては、食事のすぐ後に摂取すると、食事に含まれるたんぱく質がチロシンの吸収を妨げてしまうことがあります。
食後すぐの摂取は避けておいた方がよいでしょう。空腹時に糖質と一緒に摂取するのが理想的です。
1日摂取目安量は500〜3000mg程度と言われています。
それぞれの症状別の摂取目安量は以下の通りです。
・うつ病の症状改善 1日500〜2000mg
・疲労(慢性疲労症候群)1日500〜2000mg
・神経の疲れ、ストレスと認知機能障害 1日500〜1000mg
・記憶力、集中力の欠如 1日500〜3000mg
・健康な人 1日500mg程度
脳が発達中の子供は、チロシンばかり摂取すると栄養バランスが崩れてしまい、脳の発達に悪影響を与えてしまう可能性もあるので注意が必要です。
【チロシンの副作用は?過剰症や欠乏症はあるの?!】
チロシンは体内でも合成される非必須アミノ酸になるので、基本的には副作用はありません。
ただチロシンを過剰に摂取してしまうと、チロシンからメラニン色素が大量に生成されてしまいます。
メラニン色素は黒色色素であり、シミやそばかすの原因となる成分です。
チロシンを過剰に摂取してしまうと、メラニン色素の生成量が多くなり、シミやそばかすが増えてしまう可能があるので注意が必要です。
またチロシンをノルアドレナリンの原料にもなるため、チロシンを過剰摂取するとノルアドレナリン量が増えすぎてしまいます。
ノルアドレナリンは血圧を上昇させる作用があるので、血圧が高くなってしまう可能性があります。
逆にチロシンが不足してしまうと、甲状腺ホルモンや脳内で働く神経伝達物質の分泌が減少してしまいます。
すると代謝活動が低下してしまい、うつ症状を引きおこしたり、やる気がなくなったり、集中力の低下などにつながる恐れがあります。
またメラニン色素の生成量も減ってしまうので、髪の毛が白髪になりやすいです。
そのほか、チロシンは成長や代謝を促進する甲状腺ホルモンの原料となります。甲状腺ホルモンは細胞の生まれ変わりを促進するため、子供の成長には必要不可欠です。
チロシンが不足してしまうと、この甲状腺ホルモンの分泌量も減少してしまいます。成長途中の乳幼児においてチロシン不足が起こると発達障害や成長障害につながる恐れがあります。
【チロシンの効果・効能とは?】
チロシンの効果・効能は以下の通りです。
・集中力のアップ
・うつ症状を改善する
・慢性疲労症候群の改善
・性機能改善
・成長ホルモン生成促進
・ストレスを緩和させる
・白髪予防
それぞれまとめてみましょう。
<集中力のアップ>
脳内の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンが不足すると、物事への関心や意欲が薄れて、やる気が失われてしまい、集中力も低下します。
チロシンはドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料となる前駆体なので、集中力を高める働きがあります。
ノルアドレナリンは頭をすっきりさせる作用があり、ドーパミンはストレスに耐える作用があるため、やる気につながります。
<うつ症状を改善する>
ドーパミンは脳を興奮状態にしてやる気を起こさせる神経伝達物質です。
ノルアドレナリンは、脳を緊張状態にして、集中力を高める神経伝達物質です。
チロシンはドーパミン、ノルアドレナリンの材料となる非必須アミノ酸であり、うつ症状を改善する効果が期待できます。
うつ病を発症している人は、脳内でドーパミンやノルアドレナリンが不足しており、無気力や無関心を引き起こし、やる気を失います。
脳内のドーパミンやノルアドレナリン量を増やすためには、神経伝達物質を生成するために必要なチロシンを積極的に摂取する必要があります。
<慢性疲労症候群の改善>
慢性疲労症候群(CFS)とは、特定の精神的原因、身体的原因、筋肉や神経の障害があるわけではないのに、長時間著しい疲労や倦怠感が現れる症状をいいます。
チロシンはドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を回復して、慢性疲労症候群の症状を軽減することが数々の研究結果から明らかになってきています。
<性機能改善>
チロシンは月経前症候群(PMS)の症状改善に効果を発揮してくれます。
チロシンを処方したところ、疲れやうつ状態、月経に伴う一般的な不快感が軽減し、月経前症候群の症状が緩和します。
チロシンを原料として作られるドーパミンは性欲を司る神経伝達物質になるので、チロシンを摂取して脳内のドーパミン濃度が上昇することで性機能が改善します。
<成長ホルモン生成促進>
チロシンは成長ホルモンの生成を促進する作用もあると考えられています。
成長ホルモンは睡眠中に分泌が活発になるホルモンであり、成長には欠かせません。
さらに脂肪を燃焼させてエネルギーと筋肉に変換し、傷の治りを早めて病気の抵抗力を高めます。
<ストレスを緩和させる>
チロシンにはストレスや疲労を和らげる効果があります。
人は強いストレス状態にさらされると、神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンを消費して、些細なことでも攻撃的に反応してしまうようになるのです。
チロシンはアドレナリンやノルアドレナリンの材料となる前駆体なので、神経機能を調節し、ストレスや疲労を緩和することができます。
<白髪予防>
チロシンは体内でメラニン色素を生成する原料となります。
メラニン色素は黒色色素であり、黒髪を形成するためには欠かせません。
チロシンが不足すると、メラニン色素が減ってしまうため、白髪になりやすいのですが、チロシンを摂取することで白髪予防につながります。
メラニン色素は紫外線から細胞の核となるDNAを守るための成分です。
DNAが紫外線によってダメージを受けてしまう、細胞は異常増殖してがん細胞となる可能性もあります。
メラニン色素=シミやそばかすの原因というイメージが強いので、体にとってよくないものと勘違いしている人が多いのですが、実はメラニン色素は紫外線から細胞を守ってくれているのです。
黒い髪に関しても、紫外線から頭皮を守っているのです。
白髪は老化やストレス、栄養不足などにより色素細胞の機能が低下し、メラニン色素の生成量が減少するために起こります。
チロシンはメラニン色素を生み出すことで、黒い髪を形成する働きがあります。