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【マカってなに?】
マカは南米ペルーに自生するアブラナ科の根菜です。
標高4000〜5000mの高地に位置するフニン県ボンボン高原一帯など寒暖差の激しい環境で生育することができるマカは、非常に豊富な栄養価を持っています。
マカはインカ帝国時代から貴重な食材として人々に珍重されてきました。
マカはペルー国外に生のまま持ち出すことが禁止されているため、サプリメントなど加工された状態で摂取するのが一般的です。
【マカに含まれる配合成分とは?】
マカは古くから元気や活力を与えてくれる健康食材として人々から愛されてきました。
栄養価の高い植物として知られているマカですが、いったいどのような栄養成分が含まれているのでしょうか?
マカに含まれる成分はこちらです。
・ベンジルグルコシノレート
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・ビタミンC
・ビタミンE
・ヨウ素
・カリウム
・カルシウム
・鉄
・亜鉛
・リン
・銅
・サポニン
・アミノ酸
・食物繊維
・ファイトケミカル
それぞれの働きを簡単にご紹介しましょう。
<ベンジルグルコシノレート>
ベンジルグルコシノレートはマカ特有の成分であり、女性ホルモンのバランスを調整し、排卵リズムを正常に整える働きがある。
また妊娠の可能性を高める作用も期待されているので、妊活に効果的。
<ビタミンB1>
糖質を体内でエネルギーに変える。不足すると疲労を感じやすくなる。
<ビタミンB2>
発育を促進する。不足すると皮膚や粘膜の炎症や口内炎が起こりやすくなる。
<ビタミンB6>
アミノ酸の合成や分解に必要不可欠。
<ビタミンB12>
赤血球の合成をサポートし、貧血を予防する。
<ビタミンC>
体内で発生した活性酸素から体を守り老化を予防する強力な抗酸化作用が期待できる。
コラーゲンの合成促進や、血管、筋肉、皮膚などを丈夫に保つ働きもある。
免疫力アップや、鉄の吸収促進にも欠かせない。
<ビタミンE>
体内で発生した活性酸素から体を守り老化を予防する強力な抗酸化作用が期待できる。
ホルモンの生成分泌に関与しており、血行促進や更年期障害の症状改善にも効果的。
<ヨウ素>
甲状腺ホルモンを活性化させて、心身の疲れをとり、健康へと導く。
<カリウム>
ナトリウムとバランスをとり、血圧を正常に保つ。不足すると不整脈、筋肉の脱力感につながる。
<カルシウム>
骨や歯の形成をサポートしたり、イライラを抑えたりする。筋肉の収縮、弛緩にも関与しており、ホルモン分泌をスムーズにする働きもある。
<鉄>
赤血球のヘモグロビンの必須成分。全身に酸素を送り届けて、体の機能を高める。疲労予防、免疫力アップにも効果的。
<亜鉛>
酵素を活性化させる働きがある。タンパク質を合成する酵素に関与しており、不足すると細胞分裂と再生を正常に行えなくなる。
活性酸素を抑制する酵素の働きを活性化し、細胞のガン化を抑えたり、老化のスピードを遅らせたりする働きもある。
<リン>
細胞の生命維持に作用。
<銅>
鉄とヘモグロビンを結びつける。メラニン色素、コラーゲン、抗酸化酵素SODを構成する成分の1つ。
<サポニン>
血中脂肪を低下させる。動脈硬化、肥満など生活習慣病予防、抗がん作用、精神安定、ボケ防止などに効果がある。
<アミノ酸>
マカには必須アミノ酸、非必須アミノ酸どちらも含まれています。
それぞれのアミノ酸の働きはこちらです。
・ロイシン:肝臓の機能を高める。
・スレオニン:成長を促進する。脂肪肝予防に効果的。
・フェニルアラニン:精神を高揚させて、バイタリティ、やる気を生み出す
・ヒスチジン:ストレスを軽減させる
・メチオニン:抗うつ作用がある
・グルタミン酸:脳機能を高め、疲労や気分の落ち込みを軽減する。
・アスパラギン酸:スタミナをアップさせる。疲労に対する抵抗力を高める。
・グリシン:筋肉機能を高める。コラーゲンの原料となる。
・アルギニン:精神力・体力アップ。食欲抑制し、脂肪燃焼効率を高めるのでダイエットに効果的。
・リジン:疲れを取って、集中力をアップさせる。中性脂肪値を低下させる。コラーゲンの生成を促し、肌を若々しく保つ。
・バリン:エネルギーの燃料となり、成長に関与。
・アラニン:脂肪燃焼を促進する
・イソロイシン:成長を促進して、神経の働きをサポート。血管拡張作用もある。
・セリン:コラーゲンの材料となる。
・チロシン:精神機能に関与しており、ホルモン分泌をコントロールしている副腎、下垂体、甲状腺機能に重要な働きをする。
・プロリン:脂肪燃焼を促進する。コラーゲンの原料となる。
<食物繊維>
食物繊維が含まれていることで腸内のぜん動運動が活発になり、腸の動きがスムーズになる。
腸内環境改善、便秘解消が期待できる。
<ファイトケミカル>
ファイトケミカルとは植物由来の抗酸化栄養素。
マカにはアントシアニンやアルカロイドなどのファイトケミカルが含まれる。
体内に発生した活性酸素を除去し、体内の老化を防ぐ。
マカにはこれだけたくさんの栄養成分が含まれています。栄養価が高く、健康増強に欠かせないという理由が分かりますね。
【マカには種類がある?!】
マカには黒マカ、赤マカ、黄マカの3種類があり、それぞれ特徴があります。
<黒マカ>
黒マカはモラーダ種と呼ばれ、マカの中でも3〜5%しか採れない幻のマカになります。
一般的なマカと比べると、鉄分、ポリフェノール、アントシアニンが豊富に含まれています。
男性の精力、パワー増強、滋養強壮、疲労回復には黒マカがおすすめです。
黒マカには男性の精子数を増やし強精効果が得られるので、男性不妊でマカを飲む場合は黒マカがよいでしょう。
<赤マカ>
黒マカと同じく、赤マカもポリフェノールが多い貴重な品種になります。
女性らしく、男性らしくなれる作用が強く、体内のバランス調整やエイジングケアにも効果的です。
ミネラルや必須アミノ酸など健康維持に欠かせない成分が豊富に含まれています。
赤マカにはホルモンバランスを整える作用があるので、女性の不妊には赤マカがおすすめ。
また骨粗しょう症にも有効です。
<黄マカ>
黄マカは赤マカと同じような栄養素を含んでいて、男性の活力サポートや若々しさアップに欠かせません。
ただ根の色が薄いものになると、配合されている栄養成分が少なく、思ったような効果が得られないこともあります。
黄マカにも滋養強壮、精力増進効果があるのですが、その効果は黒マカに比べると弱いです。
マカには黒マカ、赤マカ、黄マカの3つの種類がありますが、健康食品やサプリメントなどの主流は黒マカと赤マカになります。
【マカの効能効果とは?】
マカは男性にも女性にも効果を発揮してくれる栄養価の高い植物です。
特に不妊に悩む夫婦が妊活でマカを摂取するケースは多いです。
ここではマカの効能効果をまとめてみましょう。
<精力増強効果>
マカにはホルモンバランスの乱れを調整し、自律神経バランスを整える作用、血行促進作用があります。
この働きによて性欲が増し、精力増強につながります。
またマカにはアミノ酸、ミネラルが豊富に含まれており、亜鉛には精子数を増やす働きもあります。
特に黒マカは精子数を増やして、精力を高める働きに優れているので、男性不妊におすすめですよ。
<女性のホルモンバランス改善による不妊改善効果>
マカにはアミノ酸やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
特にベンジルグルコシノレートは女性ホルモンのバランスを調整する作用があります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、排卵障害や月経不順などを引き起こしてしまい、妊娠しにくい体になってしまいます。
女性ホルモンバランスを整えることで、妊娠しやすい体つくりをサポートしていくのです。
アミノ酸の一種であるアルギニンも男性の精力増強やホルモンバランスの調整、成長ホルモンの分泌促進などの効果があるので女性不妊にも効果を発揮してくれます。
またマカに含まれるアミノ酸「リジン」には受胎能力を高める働きがあるので、妊娠しやすい体をつくることができます。
マカは妊活中の女性におすすめです。
<更年期障害の症状改善>
更年期障害は更年期に卵巣機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲン分泌が急激に減少するために起こります。
ホルモンバランスが崩れると、自律神経のバランスも乱れてしまうので、イライラ、ほてり、頭痛、めまいなど様々な体の不調を引き起こしてしまうのです。
マカを摂取することで、女性ホルモンのバランスが調整されるので、辛い更年期障害の症状も緩和されます。
<ダイエット効果>
マカに含まれるアルギニンやリパーゼには脂肪を分解する作用があります。
たくさんの栄養が含まれているマカは血行を促進し、脂肪燃焼効率を高めてくれるので、基礎代謝がアップし痩せる体質へと改善できるのです。
マカを摂取すれば必要な栄養素を補給しながら効率よくダイエットできますよ。
<うつ症状の改善>
ストレスが溜まると、自律神経のバランスが乱れ、心が不安定になったり、不眠症状を引き起こしたりします。
マカでたっぷりと栄養を補給して、ホルモンバランス、自律神経バランスを整えることで、うつなど心の不調を改善できます。
【マカの副作用、安全性は大丈夫?!】
豊富な栄養素を含むマカは健康増進や不妊など様々な効果が期待できます。
ただ摂取量は必ず守る必要があります。サプリメントには1日の服用量が決められていますので、その用量を守って服用するようにしてください。
マカを過剰摂取してしまうと、黄体ホルモンの働きが抑制されるため、便の水分量が増え下痢になってしまうことも…
取りすぎて下痢にならないためにも、過剰摂取は控えておきたいですね。
またマカを服用すると、男性ホルモンの分泌が活性化されます。
男性ホルモンの分泌が増えると、皮脂の分泌量が増えるため、毛穴に皮脂がたまってニキビができやすくなります。
ニキビができやすい方、皮脂分泌量が多い方は注意しておくとよいですね。
マカのアレルギーに関しては、アブラナ科の植物にアレルギー体質がある方は服用をやめておきましょう。
キャベツ、ぶろっこり、カリフラワー、カブなど同じアブラナ科の野菜にアレルギー反応が出たことがある方は避けておくのが無難です。
【マカのおすすめの摂取時間は?】
サプリメントでマカを服用する場合、服用時間には特に決まりはありません。
しかしできるだけマカの効果を実感したい!という場合には、効率よく摂取できる時間を覚えておくとよいでしょう。
サプリメントでマカを摂取する場合のおすすめの時間はこちらです。
・朝食後
・就寝前
それぞれ説明していきましょう。
<朝食後>
朝食後にマカを摂取すると、長い時間マカの有効成分を持続させることができます。
朝食前の空腹時にマカを摂取すると、栄養の吸収率は高いものの、胃への負担が大きくなってしまいます。
<就寝前>
22時〜2時はホルモン分泌が1日の中で最も多くなるゴールデンタイムです。
就寝前にマカを摂取することによって、成長ホルモンや男性ホルモン、女性ホルモンの分泌を活発にすることができます。
摂取量はサプリメントの場合には商品に記載されている用法用量を守るようにしてください。
粉末タイプのマカを摂取する場合には、1日2〜10gが目安となっています。